『趣味の部屋・詩と私』 紹介詩: とおこさんの詩より
DATE: 05/23/2008 08:20:35 AM
『優しい言葉』
優しい言葉を
どんなに欲しかったことだろう
自分に非があること
自分の弱さ故であること
自分が知っている
指摘でも 分析でもなく
優しい言葉かけが
どんなに 欲しかっただろう
暖かく 包み込んで欲しかっただろう
人は 人を変えられない
自らの力で立ち直るしかない
けれど
優しい言葉 温かい言葉は
太陽の光のように人を暖める
人を癒してゆく
人の伸びる力 育つ力を 引き出してゆく
『まなか』
あなたの中心の
心の まなか から
輝きは放たれる
あなたの心がそのまま
外に映しだされる
あなたの世界を作ってゆく
世界の中心にあなたはいる
中心のあなたが くもるとき
あなたの世界も くもってゆく
まずは ましん から
中心から
あなたの 心の真ん中から
世界は 輝いてあけてゆく
『喜び』
吸って幸せ
吐いて感謝
観世音菩薩様の 光を吸い込む
天照大神様の 光を吸い込む
太陽の下 風の中で 光を吸い込む
吸って 満たされる
吐いて広がる
光で 身体が満たされてゆく
気持ちが 良い
体中の光が 光に反応して 喜んでいる
『小さな幸せ』
小さな幸せを自分にたくさん贈る
身体が広がっていくお風呂
ほのかに石鹸の香りがするシーツ
暖かい寝具
ゆったりとした深い眠り
小さな幸せを自分にたくさん贈る
縁側で日向ぼっこ
大好きな本
満開の桜
ミニバラの鉢植え
可愛い小鳥
小さな旅
おいしい食事
挽きたてのコーヒーとお菓子
小さな幸せを自分に贈る
小さな幸せで自分を満たす
もっと幸せでいていいんだよ
もっと楽しく生きてもいいんだよ
あなたは素晴らしい時を生きているんだよ
DATE: 06/14/2008 07:27:10 PM
『普通であること』
普通であることは ありがたい
平凡であることは ありがたい
人生に何も特別なことが起こらなくても
親がいてくれて 子がいてくれて 連れ合いがいてくれて
家族がいてくれることは ありがたい
友達が 仲間が 話せる人がいることは ありがたい
普通に生きさせていただくことは 最高のしあわせである
今の自分を否定して
特別な自分を求めれば
観えるものも見えなくなってしまう
本当の自分がわからなくなってしまう
光は 内側から輝きはじめる
ここに この時代に生まれ 存在することが
すでに 奇跡なのだ
あなたも わたしも 肉体を持って存在することが
いてくれることが ありがたいことなのだ
ありがとう ありがとう いてくれてありがとう
存在してくれて ありがとう
DATE: 07/22/2008 07:47:24 PM
『苦しみ』
苦しむのは 受け入れられないから
そのことに耐えられないから
人生に起きることを
その状況を
聞いた言葉を
自分のした行為を
受け入れることができないから
その人を失ってしまったことを
受け入れられないから
苦しみを 握らない
繰り返し反芻して思わない
泣いて 泣いて 泣いたら
後は 握らない
感情がくるたびに 泣いたら
そのまま流れてゆく
涙といっしょに流れてゆく
苦しみは 受け入れられない
握って放さない思いの中で生きている
DATE: 09/01/2008 05:57:05 PM
『時の果てへ』
永い永い永劫とも思える時の果てに
あなたは 今この星に存在しています
あなたの生は一瞬にして過ぎてしまうでしょう
あなたは 命であって命をこえたもの
あなたの年齢がいくつであっても
あなたは 変わることの無い存在です
今 を生きてますか
生まれた 本当の意味を知ってますか
この星の生は 楽しいですか
あなたは喜びに 生きてますか
あなた以外の命は 見えますか
命に宿る魂は 見えますか
全ては あなた自身なのを 知ってますか
DATE: 01/18/2009 09:00:37 PM
『一番大切なこ』
一番大切なことは
あなたが 幸せになること
素敵な笑顔で笑っていること
あなたが 輝いていること
もしもこの世に人の使命があるとすれば
あなたが 突き抜けてにこにこしていることが
あなたの使命
人を 救いたいと思う前に
人を助けたいと使命を探す前に
自分を救ってあげて
もしも あなたが 今幸せでないなら
まず一番最初に大切なあなた自身を心地よくさせてあげて
生まれてきて良かったって感じさせてあげて
あなたは この世に たった一人の大切な人だから
DATE: 06/06/2009 08:46:36 AM
『充足』
相手を 批判ばかりしてしまうのは
愛されなかった悲しみの表現なのです
誰でも 受け入れてもらいたい
優しくしてもらいたい
愛されたいのです
それなのに現実は 冷たくて 誰も愛してはくれないように感じてしまう
無限の愛の海に浸っているなんてわかることができない
でもね 愛は もらうものではないのです
愛はね 自分が 自分に与えていくものなのです
自分にね
このままでいいよ
よくがんばったね
あなたは 素敵だよ よくやった よくやったって言ってあげてください
自分自身を抱きしめて がんばって生きているあなた自身を
褒めてあげてください
あなたの心の器が暖かさであふれるまで
あなたは 素敵だよ そのままでいいんだよって言ってあげてください
DATE: 10/04/2010 06:56:19 AM
『命のわっか』
自分で生きてる
そう思っているうちは、苦しいよね
自分を責める気持ちや、傷ついた心
被害者としての思い
心の縛りがきついから
一緒に生きてる庭の木々
オリーブや南天やヒイラギは
一生懸命根を張って生きてる
太陽と大地と水によって生かされている
迷ったり、苦しんだり、放り出したりはしないで懸命に生きてる
そうして光合成をしては、酸素を出してくれる
動物をいかしてくれる
葉っぱや実を提供しては、虫や鳥や生き物すべてを養ってくれる
生きることがそのまま命を生かしてくれる
天命に生きるってそういうことだと思う。
天命に生きるから花は咲くし 実をつける
生きることは,他を生かすことの連続なんだと思う
動物も植物もみんなそうだ
生きることによって生かしてる
そうして生かされてる
人間だけが自分の想いゆえ苦しんでゆがんでしまう
いまいるところで淡々と自分のできることを
言葉かけをすればいいのに
否定の想いでゆがんでしまう
そしてそういう自分を許せなくて苦しんでしまう
なぜ苦しむかっていうと 知ってるんだよね
本当はどうしたかった
どうすればよかったか
天命にいきるとは
生きることが他者のためであり自分のためである
そういうことだと思う
淡々と命のために命を生きる
命のわっかのために命をいきる
この星は 命に満ちて輝いている
DATE: 01/28/2011 07:28:17 PM
『未来からの贈り物』
プレゼントされたものは
未来からの贈り物です
あなたの前に現われる 新しい関係
あなたが掴もうとしないでただじっと見つめている
その新しい関係は
未来からプレゼントされたものです
あなたが 過去の経験から考えて推測している
緊張した怖れや 心配は
今では 当てはまりません
未来は いつでも新しい
今までにない新しい体験が始まります
ここに あなたの 今に
過去も 未来もあります
未来からのプレゼントを過去の記憶でつかみそびれないように
ただ ありがとうと言って
その手に受け取ってください
・私は、とおこさんの詩と初めて出会ったときは衝撃でした。自分が求めていた解答のようなものが、とおこさんの詩に表現されていたのです。自分という存在は宇宙とつながっていること。過去と現在と未来についてなど。
そんななかで、次のとおこさんの詩は、どこかロマンティックで、とても気に入っています。
『時を越えて』 とおこ
夢のように月日は 過ぎて
夢のように あなたと過ごした時があって
さよならを言った
夢のように あなたと過ごした時があって
さよならを言った
幾転生の後
あなたと会うことがあるだろうか
あなたと会うことがあるだろうか
私はあなたを思い出せるだろうか
覚えているだろうか
あなたの瞳のなかに
私が愛したあなたを見つけることができるだろうか
覚えているだろうか
あなたの瞳のなかに
私が愛したあなたを見つけることができるだろうか
私達はお互いを知っていると
はっきりとわかることができるだろうか
はっきりとわかることができるだろうか
あなたといると私の心は熱く暖かくなるだろうか
再開のその日に
再開のその日に
サークル『趣味の部屋・詩と私』で出会った詩は、まだまだ、たくさんあります。そんな訳で、これからも、時々、紹介していけたらなと・・・・。