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健康心理学090714ヘルスカウンセリング

2009-07-15 07:47:08 | Weblog
ヘルスカウンセリングの二回目の今日は、ロジャースの来談者中心療法の勉強。

私がかつて助手として学んだ山崎正先生は、戦後東京教育大学でロジャース流のカウンセリングを学んだ第一世代。

私たちに伝授する技法といえば、ひたすらクライエントの話に耳を傾けろということ。

非指示的療法と呼ばれるゆえんです。本人が気づくのをまって、それを支える。

そして、「感情の反射をしろ」の一言。

これで「共感」という言葉の意味を学びました。

で、健康心理学の場面で、健康を題材にして人とお話をするんですが、これが今学んでいるヘルスコミュニケーションとしてのカウンセリング(健康カウンセリング)では、完全な技法ではないようなのです。

授業中におみせした添付のスライドにも書き込みましたが、理想の自己と現実の自己とが完全に一致することがカウンセリングのゴールなんですが、健康心理学では問題が出る。

私なんか病気になってもかまわないという信念通りの不健康行動をとっている方もいわばよく似た状態です。

なんとか、理想の自己像を変えてあげなくてはならない。

もちろん、ロジャース流カウンセリングで時間をかけて自己像の変容を待つのも手ですが、心理学の手法を自在に利用して、説得的コミュニケーション、論理療法のように、指示的・教育的・啓発的・行動的な介入が用意されています。

来週はいよいよ最終段階。どのようにして健康のためのコミュニケーションを行い、人々に健康行動を自分の意志で開始・継続してもらうことができるかを学びましょう。

2009/07/14:記





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