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ストレスマネジメント研究の歴史-1

2008-01-05 02:15:20 | Weblog
OSMA(オズマ)
 日本で最初のストレスマネジメントの研究会は、おそらく私たちが作ったOSMAが最初ではないでしょうか。1994年のことでした。
 OSMAとは、Osaka Stress Management Associationの略。日本語では、大阪ストレスマネジメント研究会というんですが、ちょっとかっこよくつけたんでしょうね。
 大阪府立看護大学(現大阪府立大学看護学部)の設立にあわせて、服部祥子先生と私が発起人となって作ったものでした。矢内順吉副学長を顧問とし、医療・教育・福祉の三位一体による健康づくりこそ大切というのが歌い文句でしたか。
 設立メンバーが写るこの写真は、第一回の研究会のおりのもの。
 看護大の医師、心理士、看護師、作業療法士、社会福祉士などのほか、他大学の心理学や福祉・看護などの先生がたがメンバーとなって、月1回看護大に集まって勉強会をしましょうという、他愛ないものでした。
 この研究会の発足と前後して、大阪府立こころの健康総合センターストレス対策課の夏目誠先生、野田哲郎先生を中心としたKaSMA(Kansai Stress Management Association)も発足しました。
 これら二つの研究会は、翌年1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震による災害、通称阪神-淡路大震災後に西宮市教委で活動した「子どものストレス研究会」の母体となっていきました。
 研究会本体は、1995年から3年間にわたって当時文部省からいただいた科学研究費試験研究A「子どもから老人までを対象としてストレスマネジメント教育システムの開発(交付額2720万円)」の中心研究班として研究会の質を高めつつ、シェイプアップを図ることになりました。
 1995年から研究班活動としてはじめたグリーンバーグの包括的ストレスマネジメント2版の輪読は、1996年3月には報告書としてまとめられました。
 PCについないで家庭で気軽に計測できるストレス反応測定器を企画・設計・開発し合計10台完成品を研究班員にくばって科研の研究は1998年3月に終焉を迎えることとなりました。OSMA自体はさらに月一度の開催を継続しつつ、包括的ストレスマネジメント6版の翻訳活動へとつながっていきました。

2008/1/5・山田冨美雄

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