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旧★キャバリアのふく★ブログ

躾け

2008年01月17日 | スタッフコラム
うちの馬鹿弟と素敵なお嫁ちゃん夫婦が、
犬を飼ったのだが。

弟は独身時代、私と愛犬と3人(?)で、
マンションに住んでいた時があり、
私が愛犬に変な芸は教えるくせに、
肝心な所は非常識に甘く、
私のベッドで愛犬が寝ていたり、
夕飯の時に愛犬がしつこくしつこく「なんかくれ!」と、
犬用のお盆をガンガン叩いてアピールしたりする行為を、
「ほんとこの馬鹿犬はお行儀が悪い」とブツブツ言っていた。

それで、自分が犬を飼った時に、
「ふく(愛犬)のような馬鹿犬にならないように」と思ったらしく、
人間の食事時間と犬の食事時間をわざわざずらして、
人間の食事の時はゲージに入れて食卓に入れないように慣れさせ、
寝る時も、どんなにクンクンないてもゲージに入れて、
ベッドには絶対上がらせないように慣れさせ、
私が遊びに行くと、
「お利口でしょ~。ちゃんとおとなしくゲージにいるんだよ。
 やっぱりしつけは大事だよ。犬だってその方が幸せなんだよ。
 ハウスも分からないなんて、犬だって良くないんだよ。」と自慢していた。

だが。
お嫁ちゃんや私の膝に「隙あらば上がってやろう!」といつでもチャンスを
伺っている様子や、
ご飯の時間、待ちきれないようにブルブルと武者震いまでしているチビを見て、
さらに、たった10秒程で食事を終え、しつこくしつこく皿をなめ続け、
その上「なんか落ちてねーか」とばかりに、
入念に床のニオイを嗅いでまわるチビの姿を見て私は、
「ふふ。そうかしらね。」と内心感じておった。

そして今日。可愛いお嫁ちゃんから電話があり。
まことに心躍る情報を仕入れた。

チビは。
今では楽々とゲージを超えて、何度戻しても気が付けば、
弟夫婦の愛のベッドに上がりこんで来て、すやすやと眠っているそうだ。
夜はもちろん、外出先から帰って来ても、
「ゲージにいないっ!」と青くなって探したら、
弟夫婦のベッドで、すやすやとお休みになってらしたそうよ。

そしてまた。
カラダが大きくなってきた今は、ちょっと油断するとすぐ隙を見て、
テーブルの上でみかんなどを無心で食べているそうよっ!

お~ほっほっ!
誠に愉快なり~!

「こんな馬鹿だと、お姉さんに預かって頂けないって、
 すごく困っているんです。一生懸命躾けてるんですけど・・。」と
お嫁ちゃんが言うので、
「私は全然ウェルカムだよ!むしろ嬉しいくらいだよ。
 一緒に寝るのなんてへっちゃらだし。」と大笑い。

実はお嫁ちゃんのお父様は、大の犬好きで。
今まで犬がいなかった生活はなく。
お父様が全部世話をされるそうなのだが、
娘から見ても猫可愛がりが過ぎるほどで、
一緒にベッドで寝るし、お野菜やご飯など味のついてないものならなんでも、
自分のお皿から手づかみして犬にあげるような人で、
そればかりか、自分が食べる肉より高い肉をあげたり、
その様子を見て「母と二人で、犬の方があたし達より大事にされてるよね。」と
溜息をつくほどの犬キチなんですって。

多分なんだけど。
うちの弟は潔癖症なので、犬は好きでもそれはそれ、と
割り切って考える所があり、
犬を飼う前に、当然のように「姉の失敗談」を語り、
「僕達の犬はちゃんと躾けしようね。」などと言ったのだと思う。

それを聞いてお嫁ちゃんは、可哀想にきっと、何も言わず弟に合わせてくれていたんだと思う。
でも元々、そういうお父さんと育っているので、
夜にチビがゲージでクンクン鳴いているのとか、
内心辛かったのかもね~と思います。
可哀想で何度か見に行ったって言ってたもん。
うちの馬鹿弟は、犬が鳴いたくらいじゃ起きない鈍感なヤツだから
ワカランと思うけど。

だってさ。
ホントに弟と同じ考えなら、寝室のドアを締めちゃえば良い話で。
そうしなかったって言うのは、きっとそうだと思うんだ。

まあ。賛否両論あるとは思いますが。

わたしは良いんじゃねーの?と思います。
ちょっとしか生きられないんだし。

人間の食べ物をバンバン食べさせちゃうとかは駄目だろうが。
ベッドに上がるくらいはねえ。許してあげて欲しいわよ。
人の気配がするのに、人と離れるのがなにより一番辛いってタイプの犬もいる。

私の愛犬は、私が夜遅い時は母の部屋で寝ていたのだけど、
母が「布団に入っちゃ駄目。」と怒ったら、分かったらしく、
素直に布団から出てたんだって。
でも諦めたけど、やっぱり諦めきれなかったらしく、
前足の片方だけそおおっと、布団に乗せて寝ていたんだって。
私などは、それを聞いただけで涙、っすよ。

逆に大丈夫な子もいるし。

よく、諦めさせることが肝心とか言うけど。
どーーーーしても諦められない犬もいると思うな。
うちの愛犬もそう。
二晩サイレンみたいに朝までずっとクンクン鳴いて、
三日目に私は負けちゃったけど。

夜だけでなく、昼も。
犬嫌いのお客さんが来た時、
和室に閉じ込めていたら、フスマにデカイ穴を開けて突破して来たし。
だいぶ年をとっても、私が2階に行こうものなら、
命がけで階段を昇って来たし。

抱っこして階段を上り下りするのが辛いので、
私が1階のトイレに行く間だけとか場合は、
2階の部屋のドアを閉めて置いて行ってたのだけど、
ついて着たかったみたいで、ドアを何度も引掻いた後が残っている。
もう死んじゃったけど、ドアの傷を見るとキューンとする。
抱っこして一緒に階段を昇り降りしてあげれば良かったって。

そうならないように最初にガツンと躾けすることが大事なの、とかさ。
言われそうだけど。
本当に犬を愛しているなら、犬のためを思ったら、
心を鬼にしても人間が折れてはいけないのです。
それが犬の幸せなのです、とかさ。

そうまでしなくちゃ、本当に駄目なんだろうか・・。絶対に?
言葉も通じないのに?ちょっとしか生きられないのに?
小さい子供がいるわけでもないのに?
クチうつしで食べ物を上げるとかでもないのに?
一緒に寝るくらい、良いじゃん。ね。

まあ、諸説あると思いますけど。

うちの馬鹿弟には、そんなコト言わないで欲しいな~と思うんだ。

今のところ。
「困った子だな~。駄目でちゅよ~。」とか言って
笑ってるそうだ。


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