OnePointStore.com STAFFBLOG

旧★キャバリアのふく★ブログ

どーよ。

2008年01月21日 | スタッフコラム
今日私は、ある施設の仕事で
流通(スパーやデパート。コンビニとかね。)専門のプランナーにお会いした。

私もプランナーの端くれなんですが、
私はどちらかと言うと、
「この商品をもっと売って」とか
「ココでなんか楽しいこと考えて」とか
「コレに何かくっつけて売れるようにして」といったオーダーに対して、
「楽しいこと」と「それを実現するための仕組み」の
2つを考える人なのです。

どっちかと言うと、モノとか“ちょっと変わった人”ありきで。

モノをいろんな方向から観察し、
「おおお~、君は素晴らしいね!」とモノの良い所を発見し、
そのモノ君の良さを、最大限にアピールしてくれる舞台や
シチュエーションを整えてあげて、
ついでに観客をどっさり呼んで来てそれを見てもらい
お客さんが
「わ~!すごい~♪パチパチ(拍手)」と喜んでくれた上に
喜んでお金を払って行く・・・・めでたし・めでたし。

という仕事でして。

お客さんには
「これオモシロ~イ」とか「へえ~こんなのあるんだ~」と言って欲しくて。

発見して欲しい。

見たことないようなことや、新しい世界。
驚きをプレゼントしたい。

という回路なので、先に「モノ」を見るんだよね。
作り手側目線というか。
コレ、こういう人が見たら喜ぶだろうな~って考える。
じゃあ、こういう人に届くには、どうしら良いかな~って。


今日お会いした先生(プランナー)は、
主婦の「くらし」に関する様々なニーズを
重箱の底をつっつくように、隅々まで拾い出して、

お客さんはこう言ってる。だからこれは「こう売りなさい。」というお仕事。

買わないのなら、買わない理由を聞きだして、
買う気持ちにさせるには、どうしたら良いのか、を考える人。

というより、
「買う気持ち」を優先してモノを仕入れなさい、
「買う気持ち」のないものを仕入れても売れないよとバイヤーにアドバイスしたり、
こういうフェアやチラシを打ちなさい、とアドバイスする。

そうすると、
お客さんは「ああ、こういうの、欲しかったんだ~」と喜んで買う。

と、いう仕組み。

目的は同じ「売る」ということなんだけど。

「これ欲しかったんだ~」と喜んでもらう先生と、
「何コレ?!」とビックリさせて喜んでもらう私とは、
回路が違う。

私は。
年齢や風貌は立派な大人で主婦みたいなんだけど、
ただの見掛け倒しで中身は半熟。という自覚があり、
それを恥ずかしいことだと(最近やっと)知っているので。

今日お会いしたプランナーの先生が、
関東近県の全てのチラシの隅々まで把握していて
かつ、主婦のキモチを隅々まで理解している生粋の主婦のキモチのプロであることに、
ただただ

「この人って、すっっっっげぇぇぇぇぇーーーー!」

であった。

涙目で「先生・・。」とつぶやいてしまったほどに・・・。

あたしは、あたしは、こんな風にはとてもなれない。
主婦になる自信がすっかりなくなってしまった。
全然予定は無いけど。

だってさあ。

30人のモニターに、衣食住全ての項目について的確に質問し、
その答えを全部テキスト化した46頁にもおよぶ膨大なレポートを作成し、
さらにそれを3枚のペーパーに的確に纏め。

その結果としての企画提案がですよ。

たった1案。

1案どころか、あーた!
1行の売り出しコピーですよ。

売り出しコピー1行に、50枚を越す添付資料ですよ。

眩暈、しました。

なんて地道で膨大な作業なんだろうか・・・。
アタシはこれで良いんだろうか・・・。

それを思うとですね。
今まで私はスーパーのチラシは、綺麗に二つになったまま、
触ったこともなかったのですが。

ありがたく。ありがたく。読ませて頂かなくてはならない。
と、思いました。

先生、すごいっす・・・(涙)

ちなみに。
そのコピーがさあ。。。。


オモシロくないの。
どういうコピーかは発表できませんが。

これって、どーよ。(眩暈そして涙)

それでも良いのよ。チラシだから(と言うモノらしい)。
だけど主婦が「あっ!これ私にピッタリ!買い。」となること
間違いなし(なんだと思う。私は半熟だから分かんないけど。)

私にも、この先生が感じている達成感が分かる日が来るんだろうか。
か~ か~

すっかり打ちひしがれて帰って来た。
先生ご本人はとっても素敵な人で、私はとても尊敬している。
だけど。
あたしって、ホント。半熟だあっ しょぼ~ん。

あまりに、しょぼ~ん。なので。
Mr.ドーナツで、ドーナツを買った。5つ。

そしてお家についたら。
母が。

「ご飯ないよ」

さらに、しょぼ~ん。

「打ちひしがれて帰って来たのに。母親は、ご飯ないよー だって。」と言ったら母はガハハと笑っていた。

しょうがないので、ドーナツを食べた。
母が「頂戴」というので「どうぞ」と箱を渡したら。

あんたねー。どうしてこんなに沢山買うの?
どうせ1コしか食べないのに。
3つくらい買って終わりにできないの?
だから、主婦になれないのよ。

さらに、さらに、しょぼ~ん。

であった。


最新の画像もっと見る