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旧★キャバリアのふく★ブログ

野菜がうっまー!

2006年09月25日 | スタッフコラム
みなさんこんにちは!
ワンポイントストアドットコムスタッフブログへようこそ!

先日。
シンプルな味付けに目覚めたわたくし。
仕事の帰りにふらり~と寄った本屋さんで
「すっぴん野菜レシピ」なる本を見つけました。

表紙にはおいしそうなお野菜。
「手間をかけず、調味料を控えると、野菜の持ち味が顔を出す」というコピーに、
「ん!これは!今のわたくしにピッタリ!」と思い、購入してみました。

そして早速。
本日「キャベツの蒸し焼き」と「ゴマのソース」をつくってみましたの。
キャベツの蒸し焼きは、まるごとキャベツを8分割くらいにして、
油を敷いたフライパンで、切り口がじっくり弱火焦げ目がつくくらい焼き、
しんなりしてきたら
裏返し(?もう一方の切り口も、ってこと。)して
さらに弱火にして蒸し焼き。
こちらにも焦げ目がついたら、デイルと塩をふって味付け。
最後にバターを溶かしてソースにしていただくってお料理。

つくっているときから、もうこれは美味しいでしょう、という良い香り。

なんだけどさっ!
お皿に盛ったときにさ。
本のように美しいセッティングは、我が家ではしないので。
ぶつ切りにして焼いたキャベツが平皿にドンっ!なわけですよ。

うーん。この料理の奥深さが、我が家の人達に伝わるのか・・・。
「うさぎのえさ?」とかって言いはしないだろうか・・・。
とても心配。

そこで。鶏の胸肉があったので。
急遽それをやわらかくワイン蒸しにして、輪切りにスライスしたものと、
本当は”もやし”かなんかのソースとして掲載されていた
ゴマのソースをつくり、
お皿になるべく美しく、追加して盛ってみました。

調理時間は20分くらいかな。超簡単。
あとはキュウリの即席漬(これはキム兄のレシピ・うっまー)と
お味噌汁とご飯。

「はい、できました~」とテーブルに出してみましたら。
「えさ?」という反応はなく、ホっ。
でもって反応も上々で、父も母も全部きれいに食べてました。
キャベツをこんなにたくさん食べたのはじめて~などと言ってました。

よかった~。
キャベツがドンだったら、いくら美味しくてもやっぱりちょっとね。
わたくしは充分ですけど。
「うちの娘は、満足に食事も食べさせてくれないのー。
 おかずはキャベツのぶつ切りだけなのー」と。
「我が家も落ちぶれたねえ。メインがキャベツか。」などと。
言われそうですもんねー。
怖いわ~。

茂木健一郎さんは著書「食のクオリア」で、
すぐに壊される運命にある「盛り付け」にこそ、日本人の繊細な文化、
単に目で楽しむということでは片付けられない「おいしさ」、
食の本質・哲学が宿っている。と仰っておりましたが。

たしかにそうですねえ。

余談ですが。
「食べること」は同化するってことなんですって。
異なるものと同化してきた結果が、
今日まで命をつないできという。

それは人間だけでなく、全ての生き物に通じることで。
全ての生き物は、捕食して命を繋いでいるわけっすね。
植物も同じ。

同化したい、ってのは生きていくために必要な本能なんですねえ。
赤ちゃんがあんまり可愛くて「食べちゃいたい!」とかって思うのも、
同化を求める行為だし、
「あなたとひとつになりたいの」という恋愛も、同化願望だよね。
アイドルと一体化したい、ってのも同じこと。。
生きていくことと、食べること(同化したい)は、密接な関係にあるのねえ。

そう考えると。
アイドルに夢中になることもなく、
人との距離感をけっこう広くとっていたい私は、
繁殖が不得手な、生き物として弱っちい存在だと確認できるわけで。
やっぱり。そうか。って感じ。

ま、でも。人は人なので。
他の動物と違って、食を楽しむことを知っている。
食べること=生きることってことは変わりなくても、
そんな単純なことではなくて、
食に関わるいろんな周辺要素を
豊かに豊かに広げてきたのですから、
食べることを楽しめるってことは、幸せな人生にとってとても大切。

お袋の味や、忘れられない思い出の味。
新しい味への挑戦、おいしさの探求。
深い日本食文化。などなど。
そこにはたくさんの感動があるんだよねえ。

良いもんだねえ。



すっぴん野菜レシピ―手間をかけず、調味料を控えると、野菜の持ち味が顔を出す

文化出版局

野菜がうっまー!でした。