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memo ∞「人体に優しいがん治療法! 近赤外線と抗体でがん狙い撃ち!臨床実験へ」

2016-03-05 | 医療

 ◎ 昨年春から米国で承認され臨床に入ったっ治療方法です。なぜアメリカなのか、よく理解できませんが、「癌」と聞くだけで、米国では既存の手法はあまり効果がないというのが常識と聞いています。

日本では、新しきもので、かつ既存の利益構造を崩すものへは、益なき抵抗が存在する様子ですね~ 故に、米国なのでしょうか? 何れにしても、大いに期待できそうですね~ (*◎v◎*)  ("⌒∇⌒")

日本人が開発した新しいがん治療法「光免疫療法」、米国で臨床試験を開始|welq [ウェルク] https://welq.jp/8086

副作用を減らしたい

米国国立がん研究所(NCI)/米国国立衛生研究所(NIH)の主任研究員を務める日本人研究者、小林久隆氏らの研究グループが、医学分野の有力誌ネイチャー・メディシン誌で2011年11月6日に報告した。現在のがん治療では「手術」「放射線療法」「化学療法」の3つの方法が主流になっている。これらの治療にはどうしても副作用が付いてくる。副作用を最小限にするため、がん細胞に特有の部分を狙ってがんだけを殺すように設計された「分子標的薬」が開発されてきたが、その数はまだ少ない。研究グループは、新しいタイプの分子標的がん治療法となる「光免疫療法(PIT)」を開発した。

がんにくっついて熱で殺す

この治療は、文字通り「近赤外線」という光を使ってがんを破壊するものだ。ポイントとなるのは、一つには、がん特有の部分にくっつく「抗体」というタンパク質。さらに、その抗体とセットになってつながる「IR700」と呼ばれる色素。「フタロシアニン」とも呼ばれている。IR700は波長700nmの近赤外線を受けると化学変化を起こす。光エネルギーを吸収して発熱。がんにダメージを与えることができる。研究グループは、がんの増殖アクセルである「上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)」にくっつく抗体とIR700を結合させた薬を作り、抗がん効果を検証した。

がん細胞が即座に死滅

まず、シャーレの中で人間のがん細胞「A431細胞」を殺せるかどうか調べた。A431細胞は実験用に培養したもので、その表面にはEGFRが出ている。作った薬をA431細胞の培養液に加え、近赤外光を当てると、ただちに細胞は死んだ。

体内でもがんが縮小

次に、新しい薬の効果を動物実験でも検証している。まずA431細胞をネズミに移植。このネズミは人の細胞に拒絶反応を起こさない特別なネズミで、がんが体内で増えてくる。がんのできた状態で、薬を使い、近赤外光を当てたところ、がんを縮小させることができた。薬はがん細胞の内側よりも、がんの表面に効果を示していた。タンパク質をターゲットにしているところで効果が高まると見られた。

がん「だけ」を殺せる!

さらに、この薬はがん細胞にくっつかない限り、体に害を与えないと確認している。がん細胞にくっついて初めて、近赤外線を当てるとそのくっついたがん細胞を殺す。副作用軽減につながる重要なポイントと研究グループは説明している。臨床試験では頭頸部がんの10人ほどを対象として、近赤外線を当てずに安全性を確認する見通し。その後、20人前後で近赤外線を当てて治療効果を検証する予定という。がんの治療では従来ないアプローチも注目されそうだ。

人体に優しいがん治療法! 近赤外線と抗体でがん狙い撃ち!臨床実験へ

2015/05/21 に公開

人体に優しいがん治療法! 近赤外線と抗体でがん狙い撃ち!臨床実験へ

最近では重粒子線や陽子線などで、ガンは治る時代になった。しかし、すべての人がこの­先進医療が受けられるわけではない。設備が十分ではないからだ。

また、ガンの中にも向き不向きがある。ピンポイントのガンに放射線を照射する治療法な­ので、転移性のがんや白血病などの全身に広がるがんには効かない。また胃ガンや大腸が­んなどよく動く消化器官のがんには向いていないなどの問題もあった。

今回、人体に無害な光(近赤外線)を当ててがん細胞を壊す新しい治療法を米国立保健研­究所(NIH)の小林久隆・主任研究員らが開発し、患者で効き目を調べる治験(臨床試­験)を近く始める。

 光を受けると熱を出す特殊な化学物質をがん細胞の表面に結びつけ、がんだけを熱で狙い­撃ちする。

 近赤外線は放射線や陽子線と違い正常細胞には無害であるし、取り扱いが容易である。

 標的となるがん細胞に対しては抗体を使い、がん細胞に結びついた抗体は近赤外線に反応­してがん細胞を効率的に攻撃するなどの工夫を取り入れた。
http://www.mag2.com/p/news/15719


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