ビル・ゲーツはパソコンOSのデファクトスタンダード(事実上の標準)に成功し、巨万の富を得た。そのための執念は、幾多の書物に書かれているが、開発の途上で何回も分かれ道があったはず、それを誤らなかった。
その一つは、筆者は、アジアにおけるWindows展開にあたって、わが国のその頃普及していた各社のワープロ専用機をよく研究し、Windowsに、日本語ワープロ機能を持たせて開発し、日本語ワープロ付きのパソコン完成に注力したことにあったと思う。
これにより、NECの一太郎を組み込んだ独自OSのパソコンの息の根をとめた。また東芝・松下などの専用ワープロ事業の撤退をやむなくさせた。
そのため、WindowsパソコンのMSIMEという日本語処理ソフトでは、今でも出荷時の起動時の入力モードは、全角の「あ(ひらがな)」状態で、スペースが全角で、日本語ワープロに合わせたものになっている。
情報処理の端末ならば、半角でいいのであって、IBMのパソコン用Basic請け負いからスタートしたMicrosoftは、全角は苦手だったはず。それが、統合ソフトのオフィスでexcelと抱き合わせで、全角のWordをいれた。OfficeはOffice97、98、2000、2003、2007、2010とWindowsのグレードアップに合わせてどんどん改良し、ユーザーを満足させた。
テキスト(文字)において、欧米は、256通りが可能な1バイト文化、日本・中国などは、6万5千通りが可能な2バイト文化であり、それを半角、全角と言わせたのは、わが国の専用ワープロの名残りである。
ビル・ゲイツ氏は今年10月で56歳になり、先に取り上げたアップルのスティーブ・ジョブズ氏と同じ年になる。ゲイツは2008年にMicrosoft社を退任したが、1994年から2006年まで13年間、世界長者番付けで世界一になっている。
WindowsとOfficeの成功は、パソコンに付属しているブラウザやメールソフトまで事実上の標準にしてしまった。他のソフトのこともあるが、長くなるので省略する。
IT関係に従事するものが、OS等ソフトの標準化により受けた恩恵は大きいので、前記のひとりの大金持ちの話は順当と見るべきだろう。
その一つは、筆者は、アジアにおけるWindows展開にあたって、わが国のその頃普及していた各社のワープロ専用機をよく研究し、Windowsに、日本語ワープロ機能を持たせて開発し、日本語ワープロ付きのパソコン完成に注力したことにあったと思う。
これにより、NECの一太郎を組み込んだ独自OSのパソコンの息の根をとめた。また東芝・松下などの専用ワープロ事業の撤退をやむなくさせた。
そのため、WindowsパソコンのMSIMEという日本語処理ソフトでは、今でも出荷時の起動時の入力モードは、全角の「あ(ひらがな)」状態で、スペースが全角で、日本語ワープロに合わせたものになっている。
情報処理の端末ならば、半角でいいのであって、IBMのパソコン用Basic請け負いからスタートしたMicrosoftは、全角は苦手だったはず。それが、統合ソフトのオフィスでexcelと抱き合わせで、全角のWordをいれた。OfficeはOffice97、98、2000、2003、2007、2010とWindowsのグレードアップに合わせてどんどん改良し、ユーザーを満足させた。
テキスト(文字)において、欧米は、256通りが可能な1バイト文化、日本・中国などは、6万5千通りが可能な2バイト文化であり、それを半角、全角と言わせたのは、わが国の専用ワープロの名残りである。
ビル・ゲイツ氏は今年10月で56歳になり、先に取り上げたアップルのスティーブ・ジョブズ氏と同じ年になる。ゲイツは2008年にMicrosoft社を退任したが、1994年から2006年まで13年間、世界長者番付けで世界一になっている。
WindowsとOfficeの成功は、パソコンに付属しているブラウザやメールソフトまで事実上の標準にしてしまった。他のソフトのこともあるが、長くなるので省略する。
IT関係に従事するものが、OS等ソフトの標準化により受けた恩恵は大きいので、前記のひとりの大金持ちの話は順当と見るべきだろう。