のと鉄道、全線で運行再開…笑顔の乗客「久しぶりに車窓からの景色見られた」

2024年04月07日 07時07分54秒 | Weblog

 

笑顔で七尾行きの一番列車に乗車する男性(右)(6日午前6時2分、石川県穴水町の「のと鉄道穴水駅」で)=後藤嘉信撮影
 

 能登半島地震で被災した石川県の第3セクター「のと鉄道」(七尾―穴水、33・1キロ)が6日、運休していた能登中島―穴水駅間(16・8キロ)の仮復旧工事を終え、全線で運行を再開した。地震から3か月が過ぎて、ようやく復旧した地域の足。利用者らは安堵(あんど)した様子で列車に乗り込んだ。

 のと鉄道は、地面の隆起でレールが波打ったり、トンネルに土砂が流入したりして、地震直後から全線で運休した。国道や県道の復旧に合わせてバスの代替輸送を1月29日に開始し、2月15日には、全線の半分にあたる七尾―能登中島駅間(16・3キロ)で運行を再開していた。

 本社社屋(穴水町)も応急危険度判定で「危険」とされ、従業員約50人の8割以上が被災。厳しい環境で迎えた全線再開に、穴水駅で午前6時前に行われた式典で、中田哲也社長は「運行再開は、絆や未来への希望を象徴するものだ」とあいさつした。

 この後、始発列車が地域住民らを乗せて出発。乗客は、沿線住民に手を振ったり、朝日を受けた七尾湾沿いの風景を楽しんだりしていた。家族で乗った穴水町内の公務員(47)は「4歳の長男といつも遊びに来ているなじみ深い駅だ。復旧できてよかった。久しぶりに車窓からの景色を見ることができた」と笑顔で話した。

 始発列車には馳浩知事や、穴水町の吉村光輝町長も乗り込み、車内でのと鉄道の従業員から復旧工事の概要について説明を受けていた。

                                        読売新聞

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