名古屋市教育委員会は14日、市立滝ノ水中(緑区)の運動部顧問の20歳代男性教諭が、部活動中に重傷を負った同中2年の男子生徒に取った対応が不適切だったと発表した。生徒は左急性硬膜外血腫で緊急手術を受けたが、後遺症は見られず、登校しながら通院しているという。
発表によると、5月25日午前9時頃、他校での練習試合中に生徒の前頭部に別の生徒の膝がぶつかり、左目の上が腫れた。教諭はさらに別の生徒のけがの手当てをしていて見ておらず、試合は続行された。
教諭は休憩時にけがを知り、生徒の症状も悪化したが、同市教委が学校保健の手引で定めている救急搬送の要請をしなかった。また、保護者や管理職の連絡網を持参しておらず、報告ができない状態だった。
他の保護者から連絡を受けた母親が、約2時間後に病院に連れて行き、さらに救急搬送された救命救急センターで手術を受け、12日間入院した。処置が遅れると命に関わる状態だったという。
市教委部活動振興課は「速やかに救急搬送を要請すべきで、不適切だった。深刻に受け止めている」としている。
読売新聞
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