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Performance Engineering

VG20ET タービンオーバーホール

2013-10-28 21:14:37 | 作業
正常に作動してはいたのだが、オーナーの希望もあり念のためオーバーホール。フローティング式のタービンなら部品交換が必要なければ内製で対応可能なのだが、状態を見て判断の必要があるため早めに開けておく。


コンプレッサーハウジング。これは大抵パカッと簡単に取れる。ブローバイガスで真っ黒。


一時間程掛かっただろか。タービンハウジングとベアリングハウジングは大抵固着しているが、今回はかなり手ごわかった。バーナーで炙ったり、ハンマーで慎重に叩いたり。貴重な部品なので失敗出来ないので緊張の連続。ここまで来れば後は特に問題なしw


羽の角度を再現できるようマーキングの後、コンプレッサーブレード取り外し。


タービンシャフト抜き取り。水ラインが無いタービンなのでカーボンのデポジットが多い。


オイルシールが抜けたら残りはスルッと抜ける。はずなんだが…カーボンでちょっと固め。


特に問題なし。


磨耗も問題無し。基本的にはターボチャージャーは耐久性は十分にある。トラブルが起こるとしたらカーボンの堆積などで潤滑不良が起こったり、無理なブーストアップでのオーバーレブが原因の場合が多い。良質なオイルを使う事、水ラインを廃止しない事、定期的にオーバーホールを行う事でビッグタービンでも半永久的に使用出来ると思う。

今回も清掃&表面処理で組みなおせば大丈夫そう。良かった。通常はラジアルとスラストベアリング、ピストンリング(オイルシール)にWPCで組む事が多い。部分的にDLC使っても良さそうね。






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