≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

手紡ぎ糸の綛上げ

2014-03-23 08:50:29 | 糸紡ぎ


年度末、これが思っていた以上に忙しい。
2番目の子供が受験で何度も下山しなければならなかった。
というか、入学するまでに、一体何回下山しなければならないやら。
1回下山するのに片道1時間半以上かかるから、下山すると1日仕事である。
夏休みに家族旅行に同行できなかった1番目の子供も、春休みのわたしの実家行きには連れて行く予定だし。

と、くどくど言い訳したのは、どうも群馬の森にシャツが間に合わなくなりそうだから…。
ほんといつもなさけない。

それで予定を変更、紡ぎためていた糸でマフラーを織ろう、ということにした。


糸は紡いだままでは使えない。
ボビンから綛の状態に巻きかえて、鍋で煮て撚り止めし、糊付けして乾かして、木枠に巻きかえて、
それでやっと使える。


これがボビン側。



淡い黄色にところどころ薄紫が混じる糸に紡いだんだけれど、
この写真ではあまり分からないなぁ。



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必要分の糸が出来た!

2010-03-17 16:56:35 | 糸紡ぎ

今回は、ネタを小出しにします。 ほら、やたら長くなってもなんだし、(あ、充分長いか)、スミマセン。

かれこれ半年近く、必死だったりダラけたりくたびれたり半信半疑になったりしつつ、
ようやく必要と思われる量まで糸を紡いだ。
ああ、感無量!!

はっきりいって、わたしは飽きっぽいのである!
飽きっぽいくせに、自分の限界を超えたような、壮大な計画を立てるのが好きなのだ。
ぜったい 
バ カ だ。
計画を立てた自分を恨みつつ、やっとここまで来た。
 もう涙なくしては語れない。
よくやった、えらいよ自分!

という、あまりの自画自賛の喜びに浸りつつ、その成果をご披露。


↑ 緯糸 (よこいと) 用。
右手前が緑綿を米綿にブレンドして紡いだ糸。
5綛 (かせ) あわせて324.1gで8860m、平均16.14番手。(綿番手)
左上の白いのは、アジア綿を紡いだ糸。
4綛あわせて320.0gで9434m、平均17.42番手。
その上に載っているのが、茶綿にアジア綿を混ぜて紡いだ糸。
50.5gで、938m、平均10.97番手。
全部あわせて694.6gで19232m。

茶綿の繊維はあんまり短いので、繊維の長い米綿を混ぜるとそちらばかり紡げていってしまう。
それで、米綿よりは繊維の短いアジア綿を混ぜた。
繊維の長さのばらつきが多いせいか、どうしてもぼこぼこの糸になってしまう。
まあいいや、アクセントに入れるつもりだから。



↑ これは経糸 (たていと) 用。
いや、全体は紡績糸を使うけれど、アクセントに手紡ぎの太い糸を入れるのだ。
経に少し太い糸が入る布の方が、表情があって好き。

ほんとに久しぶりに太い糸を紡いだ。
というか、太くしよう、と思いながら紡いだのは初めて。
膝の上に、かつて使って残った10/2番手の紡績糸の綛を置いて、
見比べながら紡いだ。

緯糸用の糸に比べると、うそみたいにどんどん紡げていってしまう。
こんなに早く紡げていいんでしょうか!?
こりゃあ 楽だ、うひひひひ!

白い綛は、77.5gで714m、平均5.44番手。
なんだかばっちいオレンジというか茶色というかの綛は、16.6gで113m、平均4.02番手。

いや実は、かつて糸染めをしたときに残った染液で、染めたスライバーがいくつかあるのだ。
それを使おう、と思っていたが、意外と量が少ない。
これだと欲しい分も糸が紡げないなぁ、少し水増しするか!?
と思ったわけだ。
オレンジが強烈だったので、すこし彩度も落としたいと思った。
それで、茶綿をちょっと混ぜてみたのが、失敗だった。

といっても、ひいこらと紡ぎ続けて、やっとこれで終わるか!?間に合うか?
と思っていたところなので、素直に失敗を認める気には なかなかなれない。

うーん、びみょー、でもだいじょーぶかなー、等々。

それで、そのまま整経していってしまった。 しかし、

やっぱ、ダメ!!
という、心の叫びを正直に聴くことにした。
ここまで苦労して作ってきたのに、
このちょっとした妥協ですべてを台無しにするわけにはいかないのだよ。

それで、半分も整経してしまったが、
色のついた太い手紡ぎ糸は3本しか入っていないので、
あわてて新たに紡いで、差し替えることにした。

大変な泥縄だ。 この慌てよう、ある意味とてもわたしらしくてがっくりする。
でもさすが太い糸、午後3時ごろに思い立ってから寝るまでに、
紡ぎ、綛上げし、撚り止めをかけ、糊付けをすることが出来た。
それがこの糸。 ↓

17.6gで101m、平均3.39番手。 ちょっと太くなった。
まあいいや、なんとか欲しい長さは取れそうだ。
ちなみに経糸で使う分のアジア綿とピンク (オレンジは除く) で、
95.1gで815m、平均5.06番手。

なんだか急に、エコロジーの入ったベビー服のような色合いになり兼ねない勢いだが、
まあ次善策としては上々なのではないでしょうか?
と、おもいっきり自分を慰める。
だいじょーぶ、だいじょーぶ、意外といいじゃん、わたしって天才、等々。

通し幅が74cmの布なのだが、
経糸を巻くときに端の方と真ん中の方でテンションがあんまり変わらないよう、
また、あんまり沢山の量だとややこしくなるので、
整経はふたつに分けてする。
その半分を整経してあった。 その中の3本を差し替えた。
3本だけで、ほんとに良かった。


↑ 左右とも整経できた経糸。
何とかここまで漕ぎつけた。 やれやれ。

この続きからはカテゴリーが 糸紡ぎ から 手織り に変わります、ご注意を。



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緑綿の色の変化

2010-03-16 15:25:16 | 糸紡ぎ

やっと紡ぎ終わった。 撚り止めも済んだ。
今までひたすら必要量に達するまで紡ぐことしか念頭になかったので、
いきなり先のことを考えなければならなくなって、戸惑っている。
そこら辺は、おいおいアップするとして。


緑綿のスライバーを米綿のスライバーに混ぜて紡いだ。
緑綿というけれど、これってみどり!? と常に疑問に思っていたのだ。

↑写真右の綛 (かせ) が紡いだだけ、左が撚り止めをかけた綛。  いわば使用前、使用後。

ほら、右を見てから左を見ると、みどりっぽくみえる!
見える、見えるったら 見える!!

撚り止め、つまり水からぐつぐつ煮ると、
煮汁は黄色くなる。 少しカーキがかるけど。
黄色い成分が煮汁に出るぶん、糸は少しみどりがかるのかしら。
緑、と称するのには多分に不安があるけれど、まあ、そういうものなのだよ。

これからこの糸を沢山使った布を織ります。 乞うご期待!



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冬、リビングで糸紡ぎするときに起きるちょっとした厄介ごと

2010-03-06 12:21:03 | 糸紡ぎ

今年もまた、季節に置いていかれそうだ!
誰から見ても、昨日は春の陽気だよ。  (注 : おおかた昨日書いた。)
そんなこんなで、季節に置いていかれた話題を。


この冬は、糸車をリビングに下ろして、綿糸を紡いでいた。
子供たちが帰宅しても話をしながら紡げるし、夕食後のちょっとした時間にも紡げるし、
思いのほか、具合がよかったのだ。

しかし、一番の理由は、リビングが暖かいから。

人 (特に子供たち) がいるだけで、部屋は暖かくなるけれど、
暖かくするのはファンヒーターだ。
冬になって、ファンヒーターを使い始めると、てきめんわたぼこりが増える。
しかも冬は乾燥するから、余計にほこりが舞う。
そして、そういうリビングで繊維の短い木綿を紡ぐとどうなるか?

その通り!
もっとわたぼこりが舞う。
細い糸にしようと糸車をどんどん回すので、紡いでいて寒くなるくらい風が起きる。

ファンヒーター と 糸車 と 子供たちのドタバタ のおかげで、
紡げるくらい、たっぷりとほこりが出た。
もちろん紡がないけれど。
(出来上がる糸の材質の不明を考えると、たいそう労力の無駄だ。)

機織り部屋なら、少しくらいのほこり、放ったままにしてしまうけれど、
さすがにリビングとなるとねぇ。
カーディングはリビングでやらないくらいの分別はある。)


↑今日の雨に濡れる、ヘレボラス。
  放置していたのに、なんだかいっぱい咲いている。


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アシフォード社の糸車、フライヤーをめぐる問題

2010-02-17 09:18:55 | 糸紡ぎ

ちょっとタイトルは大げさだったか!?

↑ ボビンを外したフライヤー。 糸車はアシフォード社エリザベス2。
  とっちらかっているが、気にしないでください。
(ボビンや、ローラグが入ったタッパーや、グリーススプレーや、わたしの足…。
マットはわざとめくっている、背景が白っぽいと紡いでいる糸がよく見えないので。)



↑ ちなみに、これがわたしの使っているエリザベス2。 ダブルペダルに改造。
  夫がオイルフィニッシュを塗ってくれた。


...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...・...


先日のブログで、シャツ地しかも春物用 の糸を、山あり谷あり紡いだ話をアップしたが、
今度は糸車に関する話。
ちょっと予備知識がいるかもしれない。 ウィキを見れば少しは分かりやすいかも。

細い糸を紡ぐには、とにかく糸車をぶんぶん回さなければならない。
使っている糸車は木製で、しかも手でねじを回して調整するので、
はっきりいって、あちこちずれたり歪んだりしやすい。 (精度が低い。)
ぶんぶん回すために、一番回転比の大きい溝に紐 (ドライブベルト) を渡しているので、
つまりフライヤー側の紐のかかる部分が短いということだ。
もともと紐はボビンの溝を滑るようになっているので、
(引き込まれないように糸を押さえておくときのために)、
紐のかかる部分が短いということは、それだけ滑りやすいともいえる。

そういう条件の下でぶんぶん回そうとするためには、
ちゃんと調整しないとダメだ、ということがお分かりだろうか?
(いや実際やってみて、あーこりゃだめだ、と思っただけのこと。)
そこらへんをHPにアップしたので、興味があったら見てください。

丸山染織HP 綿糸の手紡ぎ法2 (左下にクリックボタンあり)



とにかく早くブン回したい、シャツ地分を紡ぐならなおさらだ。
シャツ地用の糸を紡ぎ始めるまえに、糸車を改造しようと思い立った。

アシフォード社の糸車のオプションを見てみよう。
エリザベス2のオプションなら、ハイスピードダブルドライブのフライヤーとボビンがある。
しかし、レギュラーのダブルドライブ 18:1 と比べて、22:1 、
なんだかあまり早くなったような気がしない。

実はそれでも手に入れようとして、数ヶ月待ったのだが、
入荷がいつになるやら、という話を受けて、断念した。


アシフォード社の糸車の最上級種はエリザベス2だけれど、最も出回っているのは
たぶん、トラディッショナルだ。
トラディッショナルのオプションには、レースフライヤーキットというのがある。
これはシングルドライブだけれど、エリザベス2ならシングルドライブにも変更可だ。
回転比は最大、40:1 、シングルドライブなのでダブルドライブより安定しないかという懸念もあるが、
ボールベアリングやフライホイールがついているので、きっとよく回るだろう。

このレースフライヤーキットを、わたしのエリザベス2に付けることは出来ないだろうか?

ところが、できないのだ!!
アシフォード社の糸車のラインアップの中で、トラディッショナルとトラベルは、多分古いモデルだ。
それ以降のモデルと大きな違いがある。
それは、シングルドライブのときの紐のかかる溝がフライヤーの糸の引き出す孔の側にあることだ。

いちばん上の写真を見てほしい。
エリザベス2の紐のかかる位置は、写真の上のほうの木の円盤、糸の引き出す孔の反対側だ。
(この写真では孔は見分けられない。黒い棒に黒い孔だからなぁ…。写真の手前、下のほうです。)
もし、エリザベス2にレースフライヤーキットを取り付けようとしたら、
紐がかかるようにするには、フライヤーをとても後ろに取り付けなくてはならない。
しかし、それを固定するような横棒を売っていないのだ。

トラディッショナルやトラベラー以外の機種、ジョイやキウイ、カントリーは、
シングルドライブの紐のかかる位置が、糸の引き出す孔の反対側なのに。

かなりがっかりした。
それで仕方なく、レギュラー仕様のフライヤーのついたエリザベス2のペダルをどんどん踏んで、
ブン回しつつ紡いでいる、という次第。
それでもずいぶん慣れて、以前より早く紡げるようになった、と思う。


でもなぁ、くっつけられればなぁ、などと未練たらたら考えながら紡いでいたら、
ハタと気付いたのだ! わたしの夫は木工家だぞ!
フライヤーを台に固定するための横棒を夫に作ってもらえばいいのだ!!
なあんだ! 思いついたらなんだかとっても簡単に解決しそうな気がしてきた。

で、即実行したか、というと、そうではない。
どうせまた、レースフライヤーキットを頼んでから届くまでずいぶん時間がかかるだろう。
それに、今まで紡いできた糸と手の違うものが出来てしまったら、
シャツに使えなくなるだろう。
それでは意味がない。

で、今紡いでいる糸を使ったシャツ地が無事に織りあがったら、
また細い糸を紡ぎたくなるか?
じつは、自分でもあまり自信がない。 (もう堪能いたしました。たぶん。)
そして、お値段…。
ハイスピードダブルドライブアダプターキットは、約15,000円、
レースフライヤーキットは、約20,000円。
それに対して、ブックチャルカは10,000円 しない!
アシフォードさん、エリザベス2用のレースフライヤーキットを作ってください ~ 。
そうしたら買うかもしれません ~ 。  ダメ?

わたしの糸車に対する妄想は膨らんだままだが、
現実とはこんなものだ。
さあ、手紡ぎ綿を使ったシャツが出来たら、一体どうするでしょうか!?



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