シネコンプレックスの恩恵にあずかることになった。
幼い頃、映画好きの姉に連れられて良く映画を見に行った。
その頃は、テレビも各家庭には無く、もっぱらラジオの音を頼りの娯楽だったから、映画はとても楽しい娯楽だった。
映画人口もたくさんだったから、料金も安かったと思う。
今、NHKで放送している三人娘の映画を劇場で観ていたわけで、明るく楽しく健全で、地に足の着いている映画ばかりだった。
今は、SFであったり、ホラーであったり、当時から比べると毒々しい物が増え、想像力やせりふの間を読むなんてことは無いのが多い。
さて、昨日は、水曜日だから助成は1,000円で見ることができる。
田村正和と伊東美咲のラストラブ、悲しい悲しい結末に、これってラブストーリーなの?おとなだけが酔っていない?と思った。
それで、口直しと会員証を作るために、蒙一度足を運び、松嶋菜菜子の「眉山」を見た。
初回サービス価格で、1,200円。
これは、母娘の葛藤と確執と許容と理解を描いたもので、古きよき女の頑固さも描かれていた。
この映画は、満足した。
ここは、たぶん昔の私の職場跡(住宅展示場)だったはず、ここが大きなショッピングモールと映画館群になって、また、遊びで足を運ぶことになるとは、思わなかった。
あの時は、駅まで自転車で行き一駅乗って徒歩か、あるいは、家から自転車で確か25分くらいかかっていたと思う。
今は、バスが駅まで運行され、またさらにその駅から、別の路線で一つ先の地下鉄の駅まで運行されていた。
良く聞くとこの二つの路線は、乗換券が発行されており、初乗り料金の200円で二つの路線も同じ200円で終点までいけることがわかった。
それで、バス、電車、徒歩で行った(330円)ところを、今日の帰りは二つの路線を乗り継いで、200円で帰ってきた。
乗換券のアナウンスを聞いたときには、せいぜい割引だろうと思ったのだが
大盤振る舞いに喜んだ。
二日続けて、映画を見ることで、なんだか、吹っ切れそうな気がした。
今は、娘が荷物を少しずつ片付け、引越しの準備を仕事に追われながらしているのを観ているから、余計に寂しさを感じるのだろう。
引っ越してしまえば、気持ちも落ち着くことだろう。
次のことを考えよう、まず、馬かな、仕事かな。