モンゴルの民族衣装のデールがやっと出来上がりました。
日本でも着られるように、モンゴルの古典的な模様の入っているのは避けて、ベージュ色の笹の地模様のシルクをを選びました。
あまり地味なので、ジャララガンさんも私も出来上がるまでは不安だったのですが、思った以上に、良いできでした。
着物と同じで、肩で布が繫がって、おくみと同じような部分があります。おもしろいのは、身頃と袖がラグラン袖のように繫がっているのです。
そして下前は、少しカーブを描いていて、前をあわせたときに下から見えないようになっているのです。
ボタンは、ふち飾りの共布で作ってありました。
いわゆるボタンもありますが、石を使ってあって丸くて大きいので、ちょっと繊細さにかけるのですが、それはそれで、おもしろいのです。
胸囲の採寸がおもしろく、ぴったりには測らないで、胸から10センチ以上も浮かせて計るのです。
デールは、寒くなって重ね着しても良いように、たっぷりのゆとりを持って縫うのだそうです。
真冬のデールは、羊の毛皮の裏張りがしてあるので、ちっとも寒くないのです。
試着のときは縫い子さんが着せてくれました。帯は長い布を5~6センチくらいに細く折りたたんで、ウエストにきっちりと巻きます。
そのときは、きりっと見えたのです。
そして、その場に居た人が、モンゴル人みたいだとほめてくれたのです!
ところが、帰って自分で着てみると、だらしなくて、これは、もう何度か着方を教えてもらわねば、と思ったことでした。
洋服と着物の中間的な出来をしているので、簡単に着ることはできても、ちょっとしたコツによって、だらしなくも、美しくも仕上がるようです。
帯は、しごきのようなものでも良いし、専用の皮のベルトでもよいということです。
派手な色のオレンジの帯が一番良く使われるようです。
私は、オレンジ黄緑との2色の帯を選びました。
帯の色には、あまりレパートリーがないようで、男女同じもののようです。
きちんと着付けができたら、写真を公開しますので、ご期待ください。
デールには、ヒールのあるパンプスを履くそうです。
モンゴルでは、女性は幼いころに耳にピアスの穴を開け、既婚者はピアスをするのが当たり前なのです。
それで、また今日も、ピアスをしたらもっといいねと付き添ってくれたジャララガンさんに言われました。