風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

昇段試験

2013年10月14日 | 詩吟
松風さん二人の初段の昇段試験受験がやってきました。

もう一人のメンバーは、最近仕事が始まって休止中。休みに入る前に、1年の経過をしているので、受験資格はあるので、受験をお勧めしたのですが、律儀な性格の彼女は受験をしないことに決めたのでした。

当日、緊張の面持ちで部屋に入ってきました。

声の高さのことで、事前に質問がありました。無理もない男性が6本だからです。
コンダクターの音で、女性と男性が6本でいつも練習をしているからです。

彼の、本当の高さを模索中です。男性は、1オクターブ下の音ですから、6本のオクターブ下というのは、水5本か6本あたりということとなり、高機能のコンダクターでも水4本までしか音が出ないのです。
私の持つコンダクターは20年近く前のもので、実にシンプルな大事なものを使っています。
指導者として、ちょっと準備不足だったと今日初めて思ったことでした。


いまは、暫定的に6本で練習をしているので、合吟を男声女声と分けなくてよく効率よいのをよいことに、男性には不自由をおかけしていたと思います。

今回は、試験後の中央会の機能を生かして、その件のご相談をして、明確な答えを頂きました。
こんな時、東京芦孝会のオープンな方式が、生かされます。おかげさまで、男性の声に対する認識を深め、指導に手抜かりがあったことを反省しました。

そして、水4本という新人男性の登場で、がぜん私の好奇心全開。
彼を松風に招いて、低音吟での合吟をしただくことをお願いしようと思いました。
御不自由をかけているのを少しでも解消し、本当の高さを見つけてあげねば。

こんな時、恥も外聞もなく動いてしまう私であります。
練習日と、会場のメモをさっそく作り、初対面のその男性に突撃。
松風に来ていただくことを取り付けました。
こんなことは、他の会では有り得ないことです。
親師範にお願いをして、親師範からその人に指示が届き、それから、私がご本人にお願いをするというのが、当たり前の礼儀かと思うのです。

気が付いたら動いていた私は、大変無礼なことをしてしまいました。後になって野田先生に事後報告でしたが、それは良いことですとおっしゃっていただいて、初めて赤面するといった仕儀でした。

突然の願い出に、心地よく諾を頂いたことにもお礼を申し上げます。


さて、試験の結果は、合格。おめでとう。
細かいところでは、練習に及ばず、正確さに欠けましたが、詩吟になっていました。
年の功というのもあるのですが、もともと、雰囲気と思いのあるお二人ですから、おのずとそれが吟詠に反映されて、いました。

ご苦労様でした。そしておめでとう!


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