風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

譜№ 33番

2016年10月25日 | 詩吟
譜№33は、最もシンプルな吟法です。
七の音を上目に発声し、飛び立つが如く声を延ばして、飛び立つ瞬間にそっと六の階段に着地させます。


高い音は、特に上目にあるいは、持ち上げるように、浮力を与えて、出すことが大事。
だからこそ六への音の落としが鮮やかで、耳に届いたとき、未来への希望と、上昇とをあらわし、そのままでは、消えてなくなりそうな未来を「六」にそっと捧げるように置いてあげて、安定と定着を表現できます。
転句の妙味は、高揚した心を受けつつ、次へと、先へと続いていくことがイメージされなければなりません。

ですから、大事なのは、ドンピシャの「七」ではなく、上目の「七」浮力を持った「七」。
ドンピシャの「七」は、重く暗いイメージを聞き手に与えます。

ですから、「七」の音程が出せなくて、「六」になり、33番の吟法のつもりが、33≠Qになってしまう方は、音を下げて試してみましょう。
あるいは、頑張って、浮力を持たせた高い音程を出せるように、頑張りましょうね。

33番と33-2番の違った譜があるということは、別のものであり、きちんと吟じ分けねばなりません。

気持ちの良い、「七」の高さを出しましょう。

発声練習で、七の音が出るのに、吟詠の中で、きちんと七の音が出せないのは、何か体が思い違いをしているかもしれません。
思い切りよく、しかし、喉に力を入れないで、喉を開いて、丹田から発する声を出しましょう。

せっかく、中音で響きの良い音を出しているのに、なぜ、「七」の音が鮮やかさを失ってしまうのか、それぞれの体、あるいは心の癖を、まず知ること。

そして、しかるべく助言者を得て、本来の楽器の奏でをいたしましょう。
楽器としてのご自分の体を、十分にチューニングして、正しく使ってあげましょう。
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