風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

娘のお師匠さん

2018年05月16日 | 徒然に日々のことを
古流松庭派に所属する長女は、生け花歴20年を超える。

昨年思いがけず、大好きで尊敬する師匠が、60代で逝ってしまった。

それから1年、喪に服するというかたちではなく、活ける気がしない状態で過ごしていました。

やっと、「お花のお稽古に行ったよ!」と、ラインが入った。
その写真がカキツバタを活けたもの。

お師匠は、体調がすぐれなくなって、お稽古の日数が減ってきたころから、娘には、○○先生のところへ行ってもいいのよと言ったというのを聞いた覚えがあります。

その先生のところへは、やっと行く気になったので、家元の許可を得たら、快諾だったとのこと。
同じ、古流と雖も、その先生は、松庭派ではないので、家元の許可を頂かなくてはならないのです。

生前の交流とお互いに尊敬しあっていること、娘も、師匠の次に尊敬している先生であるということを、ご承知で、快くお許しを下さったようです。

師を失って、落ち込んでいましたが、お師匠さんも望んでいるはずだからと、やっと行動に移しました。



ラインへ返信しない私に、しびれを切らして電話までかけてきた娘は、私がこの復活を亡き師匠の次に喜ぶとわかっていてのこと。

弾んだ声は、生前、うまく活けられた時の声でした。

そして、同じ流派でも、先生により微妙に違っているので、先生のご指導の通りに最初に活けた時、もう一度活けなおしたとき、そして、家に帰って、活けた時と、だんだんと、亡き師匠のお花へと、変わっていくのを、強く感じたと言っていました。

それを聞き、「そうよ、詩吟でも・・・」と、言いかけて、今日は、亡き師匠を忍んで、目の前の花を見ている娘を想像して、口をつぐみました。


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