「猫のいる家に帰りたい」 短歌・エッセイ 仁尾 智
イラスト 小泉 さよ
父さんの気持ち代弁2首
去勢して軟禁している猫たちに
癒されたりしてもうしわけない
猫が寝て一番さまになる場所が
妻の膝だとみとめていない
ふーん、人間の男同たち、ねこにこんな気持ちを抱いてるんだね。
母さんの気持ちはというと、
のどが鳴る楽器を撫でる
一流のネコナディストになる春の夜
好きなところで好きなだけ寝る猫が
すきだらけで好きだ
僕は、台所で、魚を焼いている母さんと、においがすきだ。
「猫に役割を求めてはいけない」と
仁尾さんは言う。
求めていないつもりですが、
しっかり役割を持っているよ。
こたろうさんは。
イラスト 小泉 さよ
父さんの気持ち代弁2首
去勢して軟禁している猫たちに
癒されたりしてもうしわけない
猫が寝て一番さまになる場所が
妻の膝だとみとめていない
ふーん、人間の男同たち、ねこにこんな気持ちを抱いてるんだね。
母さんの気持ちはというと、
のどが鳴る楽器を撫でる
一流のネコナディストになる春の夜
好きなところで好きなだけ寝る猫が
すきだらけで好きだ
僕は、台所で、魚を焼いている母さんと、においがすきだ。
「猫に役割を求めてはいけない」と
仁尾さんは言う。
求めていないつもりですが、
しっかり役割を持っているよ。
こたろうさんは。