余分なインクを吸い取るブロッターなるものを使い始めました。
コピー用紙は、万年筆のインクの吸い取りが良くないので、乾かすのに時間が
かかります。
ティッシュで吸い取らせていましたが、最近、手元が狂うことが増えました。
吸い取り紙をキーワードに探してみたら、「ブロッター」という名前の昔見覚
えのあるシーソーの様な型のものがあることがわかりました。
毎月の”KANGIN TOKYO NEWS”に添えるあいさつ状の宛名は万年筆で
手書きしているものですから。
これを使うと、中世の貴族が鵞鳥の羽ペンで文を認めたあとで優雅な手つきで
余分なインクを取り除いているような気分になります。(大げさ!)
普通サイズの四分の一ほどですが、名前の漢字4文字に使うにはちょうど良い
大きさです。
あいさつ状の今月の花のイラストは、須藤芦紅さんの「がくあじさい」です。
この絵は、須藤芦紅コレクションの中でもトップ5に入るお気に入りの画です。
今月も、つつがなく完成し、1日にポスト投函が出来ました。
KANGIN TOKYO NEWSは広報部長から、挨拶状は会長からメールで届き、
挿絵は須藤さんから頂いた画をファイルにしてパソコンにあります。
それぞれを印刷し一連の作業をし封筒に入れその月発行の記念切手を貼って
投函します。
今月も無事予定通りに作業が進み、20通の封筒がポストに落ちていく音を
聞きほっと一息です。
数年にわたって続けてきたこの作業も、宛名シールがまっすぐに貼れないことがことのほか苦痛となってきました。それで、封筒に直接印刷することになりました。
「長形3号定型内最大」の封筒にちょこんと貼った宛名シールは確かに小さい
そう思いつつ引き継いだ時のまま作業を続けていました。
封筒の大きさに合わせた墨文字のような印字を見ると、最初は大きすぎるかと
思いましたが、4月から三回を経ると見慣れてきました。
そして、ブロッターを使うこととなりました。
二つの作業を進化といっていいのでしょうが、私としては指先の退化の方を
感傷的にとらえているところがあります。
お陰様で、お届け作業は、まだまだ続けられそうですが、少しずつ忍び寄って
来るものを感じる今日この頃。
出来ることを出来る時に出来るように続けて行くことにしましょう。
まだ、困ったときに知恵を絞ることが出来ていますが、無理になったら、
頑張りすぎない、辛くならないように、相談することにしましょう。