風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

四万十に 俵 万智

2024年04月14日 | 詩吟
昨日の道場の練習で、突然「四万十に」を詠いたくなって、前に立つ。
道場は、練習の後の独吟は、マイクの前で吟じることになっている。
マイクは、白衣症候群のように私の心臓に早鐘を打たせる。
にもかかわらず短歌を選んだ。

パワフルな地声から、短歌に似つかわしい声を模索中です。
逆に裏声から地声への変換を試みているTさんと同じ苦労をしているんだなと
ふと思う。

4本でそして次は5本で吟じてみる。6本でもいいのでは?との助言もあり、
去年の秋ごろからまじめに取り組んできた短歌への評価が一つ出ました。

その俵万智がどこかに書いていたのだが、
「ヤドカリの貝殻いつかきつくなり脱がねばならぬ浜辺を歩く

思わず、大きすぎる貝殻の中で、目をまわしているのが私。
頑張ったら、大きくなれると思ったけど、何時までも背伸びは、苦しい。
身の丈に合った小さい貝殻を探して歩こう。」



そして、唐突に「手伝うっていうのは、役に立つ人間が言うこと」という
言葉も思い出す。

さらに、伝えたいことは伝わらない。伝えようとした時の表情や、
イントネーションで、本心とは違う彩色がされて、相手の心に残るものだ。
つまり、ほんとうは「つたわらないんだよ」 ということばも。

吟詠の練習は、それなりの収穫があったけれど、伝えたい思いは、伝えきれ
なかった。。。と、思う。
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