風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

東京芦孝会春の集い

2015年04月26日 | 詩吟
春の集いとは、芦孝会の春季昇段試験と総会です。

今年は、50人越えの出席者で、急遽予定した会場を広いところに変更するといううれしい誤算がありました。

間近に迫っての会場探しは、めでたく空いている部屋があったのですが、舞台付きの畳の部屋でした。

ひざに問題を抱えている私は、立ち座りにみっともない姿をさらしてしまいました。
踊りの会に使うような一段高い舞台は、受験者にとって、緊張を強いられたかもしれませんね。


いつもは、昇段試験が先に行われるので、終わるころでよいですよと、夢組さんたちにお伝えしていたのですが、総会が先に行われて、肝心の総会に間に合わない方がいたという事態が起こりました。
失敗、失敗。




総会も無事終わり、昇段試験は、わが、夢組さんは、春は受験者がいませんから、のんびりしたものです。
受験者も全員合格でした。おめでとうございます。

さて、前回の中央会で、懇親会の前に、30分で何かお話をしてほしいとのことでしたので、今年は「大山」がテーマですから、二回目になりますが、「大山」を取り上げました。

前回は、基本の形について、丁寧にお話をしました。
その時の参加者は、少なかったのですが、同じ話ではつまらないので、少し味付けをしたないようにしました。

吟道大学で習ったという錦の御旗のもとに、かなり、辛辣に話をさせていただき、一部には、ご不満もあろうかと思いました。

しかし、こちらが必死になれば、その思いは伝わるもののようで、諸先輩がたに向かって、「レジメを見ないで上を見て、私の手をみて!」との命令口調にも、ブーイングは出ず、さっと私の手をほとんどの人が見てくれたのには、驚きました。
それで、揺りに至る声の出し方を[おぉおぉおぉおぉ------]と続けながら、声を合わせて練習ができました。


スピーカーの準備をするときは、手とひざがぶるぶる震えるほどの緊張でしたが、ちゃんとマイクを使わないと声が聞こえないとの指摘に、背中がしゃんとしました。
それだけ、期待をもって聞きたいと思っている人が居るというのは、しっかりしなくてはと、思ったのです。

今回は、白板がないときのためにレジメを作りましたが、これが好評でした。
声を出すとき、文字を読んだり図を見たりするのは、声を出すのに集中できないし、下を向いての声は十分に出ないから、私は好きではありません。

声を頼りに聞き覚えるタイプと、文字から情報を得るタイプとそれぞれに会わせて、資料も必要なのだと、わかりました。


基本の形をちゃんと支えられた音が出るまで、卒業してはならぬと言い放った自分に驚きながら、「吟道大学で勉強してきました」との、一言は、ほぼ全員に大きな効果があったと思います。

そして、大山のそれぞれ特徴的な形を関吟の諸先生のCD(特にその四から)から大山の部分のみ録音したICレコーダーのサンプルは、自己満足ながら、良い教材だったと思います。

どう違うか、聞き分けられたら、習い覚えるチャンスとは、いつも言っていることですが、聞き分けられるまで、揺りは下手な真似をしてはいけないと、私の意見も述べさせてもらいました。

吟道大学で、中島先生がおっしゃったのは、決してしてはならぬの言葉はありませんでした。
「しっかりと支えられた声で」とおっしゃっただけです。

力のないものは、脅しをかけるような言葉になってしまうものだと、大反省。

心づもりは、その音源を聞いて、どこに揺りが入っているかを聞き分けてもらうために、レジメを用意しましたが、時間切れで、1回だけ聞いていただいただけに終わりました。

揺りに至るまでの声の出し方についての、ヒントは、みなさんの参考になったと、言って頂きました。

もっと、自分が体得してお伝えしたいのですが、いち早く情報をお伝えしたく思い、そして、チャンスを頂いたので、つたないながら、お話をさせていただきました。
おかげ様で、みなさんに聞いていただけました。ありがとうございました。

無礼な物言いにもかかわらず、お叱りも受けず、歓迎していただきました。
皆様の温かい気持ち、応援団に、感謝。


此の私の投げかけて話をネタに、お互いの真摯な意見交換と切磋琢磨が始まることを願っています。

それが実現したら、何時でも言いだしっぺや、ネタ提供をさせていただくつもりです。
押しの強さに、唖然として、言葉がないなんてことはないですよね。
「言わせておけ」というのが、一番つらい。


そして、今吟じている大山を否定したわけではなく、そのワンランクアップを目指していただきたくて、お伝えしたのだということを、お分かりいただけたら、この上もなくうれしい。

この、講義の準備のため、7歳になる孫の誕生日を忘れていたことを反省中。
物があふれるという娘の一言で、離れて住むジジババからは、贈り物をせず、遊びに来た時に目いっぱい楽しんでもらうとの方針に変えてから、気楽になりすぎた。

まして、主人が出張なんてタイミングだったので、いくらでもアイディアをひねり出す時間がありました。資料つくりにも、時間をかけ、レコーダーへの録音も、夜周りが静かになってから、十分にできたし、たった30分のお話にも、準備って大変。
日頃、懇切丁寧なレジメを作ってくださる幹事さんに予想以上のエネルギーを使わせていることを思う。

きっとこのことを言葉にして伝えたとしても、「あなたと私では、パソコンやその他機器の習熟度が違うよ」と、一蹴されそうだから、言葉にはしないことにしよう。



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