風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

15号台風

2011年09月22日 | 徒然に日々のことを
昨日のこと、首都圏を、15号台風が襲いました。
主要駅での、帰宅難民の様子を夫とテレビで、見ていました。

夫は、台風銀座の生まれ育ち。
先の予測をして、さっさと休暇をとり、傍観者をきめこんでいたのです。

私も一緒になってテレビを見ているわけだけれど、夫が、今ここに居なかったらどうしていたろうかと思う。
午前中の静かさに惑わされて、出かけて居たかも知れず、「台風の予報は当たるんだから」との夫の言葉に同調していられなかったことだろう。


これほどの、雨と風でも、カーテンを引き何かに夢中、それこそ詩吟の練習で大きな声を出していたら、ちっとも感じないほどに、守られた環境に居ることを、あらためて知るのでした。

夕刻、夕刊を集合ャXトにとりに行こうとして、始めて、開放廊下にたたきつける雨と風をみて、台風の強さをこの目で確かめ、驚いた次第。

それほどに、自然とは、隔絶された環境に居ることを知り、愕然としたのでした。

コンクリートとサッシの建物が、肌で感じることを阻止していること、季節の変わり目を、温度も風もにおいもない映像から、知った風に装っている自分に、がっかりする。

スーパーマーケット、空調、交通網、情報網で、安近短な生活をしている特に首都圏人は、何かあっても何かが守ってくれる、何か別の方法があると信じて、高速回転をしながら効率至上主義で生活をしている。私も含めて、いろんなものを跳ね飛ばし、とりこぼし、見落としているわけなのよねぇ。

田舎で生まれ育ち、自然そのままの中で仕事をしている夫は、じっと待つ、やりすごすことをよくし、じっと観察し、じっくり対処することに、長けているのでした。

結論を急ぎがちな私には、なかなか理解しがたいことでしたが、年を重ねることによって、少しわかるようになったかなと、感じる台風15号が来た日でした。


今朝、出勤して、夫の予測と行動に、同僚の賞賛の言葉があったとか。
同僚は、帰宅は午前1時だったそうです。
そして、今日もまた、普通どおりに出社されたのですね。ご苦労様です。

あ、そうだわ、首都圏人といっても、庭付き一戸建てに住む人たちは、その限りに有らずなのでしょうねぇ。
うらやましいなぁ。風と雨の強さや、風に吹き飛ぶ葉っぱをこの目で確かめて、自然の脅威を感じたことでしょう。・・・・・・・・・・


コメント