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フィギュア、トイ、サブカルチャー
面白いと思った物をいろいろと取り上げています。

ツクダオリジナル エアーウォーターガン SS100

2025-05-22 17:45:56 | NERF -ナーフ-



たぶん、このブログでも何度か書いていると思うんですが


水鉄砲の世界って、闇が深いんですよ。




世の中、コピー商品に対する取り締まりや、消費者側の意識も高くなってきて「コピー商品=悪」という図式も出来上がってきているのに・・・

かのコピー大国のアジア大陸の国だって、徐々に意識が変わって「知的財産」という物の意味を理解し始めているのに・・・


いまだに毎年、ありとあらゆるコピー商品がわんさかと出る。

それが水鉄砲の世界です。


そして、大陸で生産されるコピー商品を、元ネタ元商品を知らないがゆえに買い付けて国内販売してしまうバイヤーたち。

そりゃ、夏しか売れないシーズン限定品だし、コピー元に関する知識だって水鉄砲だけじゃなくあらゆるブラスター玩具を知らなきゃ気づけない訳ですし、見落とされてしまうのは仕方ないですけどね。


たとえば4,5年前にドイツで生まれた「スパイラ」というハイテク水鉄砲も、コピー商品だらけです。

機能面もコピーしている物もあれば、外観だけそっくりにしている物もあったり、非常にカオスな存在です。









で、今回、そういう「パクリ&コピー」とは無縁!と言い切れるような、オリジナル商品を偶然手に入れました。

それがこちらの「ツクダオリジナル エアーウォーターガン SS100」!

こちらは今でも新製品が出続けている、世界一の水鉄砲ブランド「スーパーソーカー」の初期モデルです。










まずはそもそもスーパーソーカーの説明から必要になるんですが、ザックリと説明すると、アメリカの発明家ロニー・ジョンソンが、空気圧で水を撃ちだす玩具を開発し、特許を取得しました。

それを製品化して世に出したのがララミー社。

ここでスーパーソーカーというブランド名を与えられた、この水鉄砲は瞬く間にヒット商品となりました。

しかし、銃社会アメリカでは、玩具の銃を本物だと思われ犯罪や警察に取り締まられる事件が多発し、一時期ほどの勢いは無くなりました。

この流れで、ララミー社はハズブロ―に吸収合併されてしまいます。

なので、今はスーパーソーカーはハズブロのNERFブランドの1カテゴリとして発売されている訳です。













今回、手に入れたのは、そんなララミー社が勢いのあった90年代に出したスーパーソーカーを、日本の玩具メーカー「ツクダオリジナル」が正規輸入販売した国内正式販売品のデッドストック品です。

ちなみに国内発売は1991年、当時価格でも5980円という高額商品!


他にスーパーソーカー30、スーパーソーカー50も同時発売されていました。


さらには、フラッグシップモデルとも言えるスーパーソーカー50は、数年前にファッションブランド「supreme」にてコラボ復刻され、現在でも中古品は容易に手に入ります。












箱裏に記載さ入れている情報を見てみると、ララミー社の特許番号の記載が確認できます。

ララミーは1990年にスーパーソーカーを商標登録しているんですね。

日本の輸入販売店であるツクダオリジナルの商標登録も記載されています。

細かい事だと、ララミーってペンシルベニア州のフィラデルフィアにあったんだ、とか、1991年だと日本も郵便番号がまだ3桁だったんだ、とかいろいろと読み取れます。


今回、とても綺麗な未使用品を入手できたので、パッケージ外箱も、こうした記載までしっかり読み取ることが出来ました。










未使用品なので、本体もビニールに包まれたままです。

ちなみに大きくて撮影台に載らないので野外で撮影しています。









細長い銃身にスライドハンドルが付いており、ここを前後させることで空気を圧縮。

トリガーを引くと空気圧で水が発射される仕組みです。

シンプルな形状ながらも、さすが元祖!このたたずまいや雰囲気はコピー商品では出せない、いわば「オーラ」がありますね。










本体から水タンクを外したところ。

スクリュー式で本体に取り付ける構造ですが、水をタンクに満タンにしてしまうと、蓄圧用の空気が入る場所がなくなるため撃てなくなるので注意が必要です。

また、スーパーソーカー30や50と違い、こちらの100は後部にさらに空気圧調整のためのハイプレッサーレシーバーという球状の部品が付いています。

これのおかげで、通常の水鉄砲より高威力で撃つことが出来るんですね。










さらに本体の刻印もチェック。

本体の左面には、ララミー社のロゴとアイテムナンバーが刻まれています。

ツクダオリジナルのロゴは印刷で入っています。










本体右面にも、特許取得についてと、アメリカ以外での特許出願中である事が刻印されています。

ここまで徹底しているのが、さすが訴訟大国アメリカっていう感じですね。


ちなみに、スーパーソーカーの発案者のロニー・ジョンソンという方、軍でステルス戦闘機の開発に関わったり、NASAでジェット推進に関わるシステムエンジニアもしていたという、筋金入りの技術者。

この方、水鉄砲だけでなく、空気圧でダーツを発射するシステムも発明しているので、古い蓄圧式のNERFを持っている方は知らず知らずのうちにお世話になっている方です。


ララミー社がハズブロに買収された後は、この特許の使用料を巡り、ロニー・ジョンソンはハズブロに訴訟を起こします。

最終的にハズブロは和解金として7千万ドルを支払っています。



また、ロニー・ジョンソン以外にも、ララミー社で高威力水鉄砲の開発に関わったスタッフは、その後「バズビートイ」に移り、ウォーターウォリアーシリーズとして高威力水鉄砲を開発、販売します。

ガルガンチュアやバーバーリアンなど、バズビー製品に名ブラスターが多いのはそのせいなんですね。


そんな訳で、本来は特許とか著作権とか、きちんといろいな仕組みで守られ、マネされる事がない「はず」の水鉄砲ですが・・・

冒頭で書いた通り、相変わらずのコピー商品、パクリ商品のオンパレード。


それでも、毎年いろいろとアイデアを盛り込んで様々な会社から新製品が出されるので、やっぱりついつい買っちゃうんですよねぇ。




さて、今年も水鉄砲BBQやるし、思い切り撃ち合うぞ!!


































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ビー・シー・シー エフトイズ 日本の宇宙開発 スケールフィギュア

2025-05-11 19:04:09 | 知育玩具














前回の宇宙4Dパズルに続いて、またも宇宙ネタです。

こちらもミュージアムショップで見つけて購入したグッズです。




それがこちら

「日本の宇宙開発 スケールフィギュア ~ロケット・調査機編~」


見たことあるなー、って方も居ると思うんですが、実は10年くらい前に「エフトイズ はやぶさと日本のロケット JAXAの軌跡」として売られていた商品です。

先に書いてしまうと、ラインナップは全四種で
1/500 H-IIAロケット
1/300 イプシロンロケット
1/48 はやぶさ
1/48 はやぶさ2
となっています。

ミュージアムショップで4個買ったら、イプシロンがダブりではやぶさ2が当たらず・・・

しかし、そのために買い足すにのはリスクが高いと判断し、こちらも3種のみで購入ストップしています。











という訳で、まずは「1/500 H-IIAロケット」

ブリスターに入った商品と、組み立て図が入っています。










組立後。

ロケット本体というより、発射台までセットになった姿がメカメカしくてカッコいいですね!

付属する展示プレートがアカデミックさを演出しています。









以前に購入した、JAXA監修「日本の技術開発 宇宙航空」のH2-Aロケットとの比較。

やはり大きさが増している分、再現度はスケールフィギュア版の方が高いです。

ブースターの数の違いは形式の違いですね。










特にメカ好きには、この牽引発射台部分の造形がたまりません。










昨年の2024年までに50号機まで作られ、H2-BやH3ロケットに変わられましたが、やはり日本の宇宙科学を象徴するロケットですよね。

いや、単純にカッコいい!!













続いては「1/300 イプシロン」。

こちらも発射台と本体ロケットがセットで、ブリスターパッケージに収められています。









やはり説明用のプレートがあると、一気に科学感というかアカデミック感が増して良いですね。








こちらも本体の造形もさることながら、やはり発射台の造形の細かさが際立っています。

裏から見ると、階段部分などの細かい部分もちゃんと再現されているのがわかります。








こちらもJAXA監修「日本の技術開発 宇宙航空」のガチャ版との比較。

ガチャ版は、発射台のほかに土台まで造形されているので、この辺は好みが分かれるところです。









意外と小さいのにガチャ版も造形頑張ってるんですよねぇ。

でも、このJAXA監修「日本の技術開発 宇宙航空」のガチャ、数か所のミュージアムショップしかチェックできていませんが、もう発売されていないようです。

つくば市とかまで行けばまだあるのかなぁ?















お次は言わずと知れた「1/48 小惑星探査機はやぶさ」

こちらは組立パース数が少し多めです。









組み立てたところ。

基本、接着剤不要で組み立て出来ますが、パラボラに取りつけるアンテナは接着したほうが良いです。

ここはどうしてもポロリしやすくなっています。











はやぶさは、プレートではなくスタンドにスケールやネームが印刷されています。

台座部分がやたら穴が開いていますが、支持棒をどこに刺しても良い様に作られています。









トミカプレミアムではやぶさ2が発売されていますが、あちらは1/74スケール。

ビックな1/48スケールなら、このように裏面のディティールもバッチリです!









また、本体とスタンドの接続部分は簡易的なボールジョイントになっています。

高さの調整、支持棒の刺す位置の調整、付け根の角度、と、かなり自由度高く自分の好みの角度で飾る事が出来ます。











今回手に入れた3種を並べて。

うーん、はやぶさ2はトミカプレミアムで補うか・・・








前回の4Dパズルと合わせて。

一気に宇宙色にデスクトップが染め上がりました。

とは言え、時代的な部分で考えると、単純に日米対比とは言えませんね。

マッチボックス製のスペースドラゴンは所有していますが、やはり最新の機種をもっと手軽なスケールで出して欲しいですね!!


























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