プラノサウルス、待望の第三弾が発売されました!
発売日にすぐ買ったんですが、なかなか組んで遊ぶ時間が無かったため、ようやくレビュー記事をアップ。
第三弾はステゴサウルス。
前弾のティラノ・トリケラは、それより以前の雑誌付録として設計されたものをリニューアルしていました。
が、今回のステゴサウルスはこのプラノサウルスとしての完全な新規設計。
期待が高まります!
中身は今までのプラノサウルスとほぼ同じ。
骨用のランナーが1枚半になっているのが違うくらいですかね。
あと、今回はシールの枚数が多いです。
まあ、自分は貼らないので関係ないんですけど。
今回も、普段あまりプラモデルを組み立てない自分には驚きの連続。
バンダイの技術ってすげえな!ってなりながら組み立てていました。
ステゴサウルスの頭部なんて、こんな小さいパーツなんですよ。
それなのに、喉の下にある鱗場の骨まで再現されています!!
で、その頭部、というか首にステゴサウルスの特徴のヒレを付けるのですが、このヒレパーツ、とても小さいので、ランナーから切り離すときに折れてしまう可能性があります。
その破損を防ぐため、なんとゲートランナーの根本にわざわざ穴を開けています。
パーツ切り出しの際、余計な負荷がかかると、このワザと強度を弱くした部分が折れる事で、パーツに衝撃が伝わる事を防いでいるんですね。
しかも、ゲート配置が巧みで、ランナーを持つと自然と下の二か所から切り離し、この強度を弱めたランナーの部分は最後に切り離したくなります。
まるでジョセフ・ジョースターに「次にお前は〇〇のゲートをカットする!」と言われたような、バンダイに行動を見透かされているような不思議な感覚になります。
ステゴサウルスのヒレは、一枚づつ交互にハの字に広がっています。
それを再現するため、小さな首パーツに右に傾いているヒレのパーツ、左に傾いているヒレのパーツ、の二枚を差し込みます。
この、細い空間に二枚のパーツを収めるため、それぞれに凸凹を作り、ぴったり重ねられるようになっています。
すげえ!細けぇ!&ナイスアイデア!
また、アイデアだけでなく、ちゃんと恐竜骨格モデルとして製品化しようとするこだわりも随所に感じられます。
たとえばこの写真の部分は、背骨パーツに肋骨のパーツを左右から挟み込んで組み立てるのですが、組上がるとほぼ見えなくなる背骨中央部分の厚みも再現されています!
組み上がった骨格モデル。
いや、これは素晴らしいですね。
お手軽に手に入るプラモデルで、こんなシャープな骨格モデルが手に入るなんて!!
もちろん、手足や首などは可動式なので、ポーズを変えて楽しむことも出来ます。
残念ながら、ティラノやトリケラと違い頭部が小さすぎるので、口の開閉ギミックはありません。
そりゃ脳みそがクルミの実程度の大きさって言われてますから、頭も小さかったんでしょうね。
さて、ここから外皮パーツを取り付けて恐竜モデルにしていく訳ですが、今回のステゴサウルスでは大量の差し替えパーツが発生します。
ステゴサウルスの特徴であるヒレと、最大の武器である尻尾先端のトゲを外してしまいます。
代わりに「背骨のフタ」パーツを差し込みます。
アイデンティティを全て失ったステゴサウルスの完成です。
ここに外皮パーツをはめ込んでいきます。
ヒレは外装パーツ側にちゃんと付いていますし、トゲは別パーツに差し替えとなります。
全ての外皮を纏わせ、恐竜モードのステゴサウルスの完成です。
プロポーション、皮膚の質感など、小さいプラモデルなのにハイクオリティで再現されています。
トゲパーツもわざわざ差し替える事で、皮膚の色との違和感を無くしています。
本来はオレンジ色のグラデーションシールを貼るのですが、自分は面倒なので貼っていません。
なんといっても、この背中のヒレの並びが美しい!
昔のプラモデルなら、これを一枚一枚接着剤で貼り付けてたんだろうなぁ
接着するパーツを間違えて大きさがちぐはぐな並びになったり、接着剤が乾くまでの間に自重で角度が変わってガタガタになったりしてたんだろうなぁ
それが、こんな簡単でお手軽に再現できるなんて!!
ティラノサウルス、トリケラトプスと並べてみました。
恐竜御三家って感じで良いですね。
個人的に、この濃青ってあまりステゴサウルスのイメージじゃないので全身塗装したくなりますが、きれいに塗り上げられる自信が無いのでやめておきます。
さて、このプラノサウルスシリーズで最も気に入っているポイントは「ハーフカットモデル」が作れるところ。
ステゴサウルスを組み立てた人は、おそらく皆「なんでトリケラトプスの時みたいに骨パーツの上に外皮パーツをはめる仕様にしなかったんだ!」って考えると思うんですよ。
でもね、この外皮パーツと骨パーツのヒレをよく見て下さい。
外皮パーツのヒレの方が一回り大きいんです。
これはきっと、バンダイの設計者も、皆さんの期待通りにチャレンジしたんだと思うんですよね。
でもきっと強度の問題とか、パーツ成型の問題とかで、どうしても叶えられず、今のヒレ差し替えの仕様になったんじゃないかと思うんです。
この一回り大きいヒレは、設計者の「夢の跡」なんじゃないか?と勝手に想像しちゃうんですよね。
でもやっぱりハーフカットモデルで「半分は骨カラーのヒレ、半分は外皮カラーのヒレ」にしたい!
って事で、ちょっと無理矢理ですがやってみました。
外皮パーツを少しだけズラし、隙間から骨ヒレパーツを無理やり差し込んでいます。
うん、満足!!
やっぱりハーフカットモデルで飾るのが、一番アカデミックだしカッコいいですね!
上手くきれいに飾れるスペースが欲しいと思い、(株)山田化学の連結ディスプレイベースに飾ってみました。
横の支柱があると飾れないし、これしか飾る方法が無いのですが、さすがに三段だと不安定すぎて倒れそうです・・・
もっと段の幅が狭く、しっかりした飾り棚が必要ですね。
外皮パーツで可動が制限されるとはいえ、ある程度ポージングも出来る恐竜プラモと考えても、なかなかプレイバリューは悪くないですね。
改造素体として、武装化されて楽しんでいる方も見かけますが・・・
そういえば韓国SFの「アーマードサウルス」が地上波で放送するんだったな・・・
次弾のモササウルスに続き、さらに次の弾としてスピノサウルスの発売も決定しています。
このまま安定したシリーズになってくれると嬉しいですね。
大型モデルでブラキオサウルスも出して欲しい!
プテラノドンは、以前の雑誌付録版がほぼプラノサウルスと同じコンセプトになっていますし、組立体験イベントで配布しているヴェロキラプトルも是非、一般発売して欲しいですね。
超大型モデルでドレッドノータスとか出してくれないかなぁ?
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