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BANDAI プラノサウルス 01 ティラノサウルス

2023-02-07 11:46:03 | 知育玩具





恐竜のプラモデルと聞いて、真っ先に思い浮かぶのはタミヤの1/35スケールの恐竜シリーズ。

ティラノサウルスが直立二足歩行だった頃のヤツです。



最近、精力的に恐竜プラモを発売しているバンダイ。

ついに、恐竜だけで1本シリーズ化してしまいました。

その名も「プラノサウルス」シリーズ








早速、発売第一弾のティラノサウルスとトリケラトプスを購入。

今回はティラノサウルスを組み立ててみます。







開封してみると、思ってたよりもランナー数が多くてビックリ!

骨部分の白と、外装側の茶色、腹部のベージュと三色のランナーが入っており、そのほかに縦長の蛇腹折になっている説明書、シールが付属しています。

ネットで見た情報で「組み立て説明書の縦長サイズは、博物館の入館パンフレットをイメージ」と聞き、納得。

このプラノサウルス、小学生くらいをターゲットにした「学習プラモ」で、組み立て説明や外箱などにも、ティラノサウルスの生態や知識があちこちに書かれています。










途中経過ナシで、一気に完成!

割としっかりした土台パーツには、ディスプレイ用の固定ピンを刺す穴が開いていますが、9か所に穴があり自分の好きなバランスでティラノサウルスを飾っておくことが出来ます。









骨パーツに外装の肉、皮膚パーツを取り付ける構造になっているので、口の部分は歯がちゃんと骨側パーツが露出するようになっており、塗装などしなくともリアルな雰囲気が味わえます。







外装の皮膚パーツは分割線が目立つうえ、関節可動に干渉するためあまり大きなポージングは出来ません。

それでも大腿骨付け根の関節はボールジョイントなので、足は割と大きく動かせます。

口は開閉可能です。









また、外装パーツは半分以上を差し替える事で、羽毛のあるバージョンにする事も出来ます。









差し替え場所は、頭頂部1パーツ、首2パーツ、胴体4パーツ、腕2パーツ、尻尾先端2パーツの11パーツ!!

もう、ほぼ1体分のガワパーツ!

写真はシール未使用ですが、羽毛部分はシールを使ってカラー表現する事も出来ます。







そして、パッケージにも載っているのでもうお分かりだと思いますが、この外装を取り外すとハーフカットモデルにする事ができます。

こうした「遊び」の要素が、バンダイの恐竜プラモに対するアプローチ方法なんですね。







ハーフカットモデルにする事で、骨だけでは分かりにくい、関節と骨格の関係とか、いろいろと発見出来る事があります。

何より、見た目自体が「グッとくる」モデルになりますね!

やっぱり内部透過図とか、メカニックモデルとか、男性なら子供から大人まで大好きですからね。








もちろん、鱗版のボディでも同じようにカットモデル再現は可能です。

これは腕に覚えのある方なら、ゾンビ恐竜とか作れちゃいますね。









頭部の構造アップ。

ご覧のように、皮膚パーツが絶妙な隙間でピタっと気持ちよくハマります。

この技術力は流石バンダイ!

皮膚パーツ表面のテクスチャも非常に細かくしっかりしています。

ちなみに右側の2つのパーツは、羽毛バージョンと鱗バージョンの差し替え用頭頂部分。








こんな感じで、各部位を分解して皮膚パーツを全部外すと、骨格モデルになります。

土台には骨格モデル専用の支柱パーツを差して飾ります。









奥側の茶色い骨格モデルは、2020年に出された、小学館発行の人気学習雑誌「小学8年生 10・11月号」付録「ティラノサウルス全身骨格プラモデル」

たぶんバンダイの恐竜プラモの最初のモデルなんじゃないですかね?








この二つ、比べるとほぼ同じ、というか雑誌付録版を改修してプラノサウルス版にしているように思えます。

細かいディティールは全く一緒。






ただ、違う個所も多いです。

例えば首(頸椎)パーツは、雑誌付録版では頸椎側にボールジョイントの凸が付いてましたが、プラノサウルス版では新規造形で頸椎側に「受け」を作り、頭部側に凸パーツがあります。

雑誌付録版以上に、付け外しなどの耐久性に耐えられるように、構造を変えているんですね。


そのほかにも、脚パーツなどを比べると、皮膚パーツをはめた際に位置を固定化するための溝などが新たに作られています。

つま先パーツは、雑誌付録版は土台に差し込むリブ部分が飛び出しています。









こうした構造の違いから、この二つはほぼ同じ形、同じ大きさなのに、雑誌付録版へ皮膚パーツを取り付ける事が出来ません・・・

せっかく皮膚パーツも鱗版と羽毛版があるから、遊びの幅が広がると思ったのに・・・残念!

しかし、雑誌付録は全身骨格モデルをリアルに、かつ子供でも作れるように、という観点で作られており、プラノサウルス版はそこから更に遊びを進化させたモデルなので、この二つは違っていて当たり前なんですけどね。










バンダイは雑誌付録版という、いわばエントリーグレードで出した後、「イマジナリースケルトン」という一回り大きなサイズでも恐竜骨格プラモを出しましたが、そちらが言うなればマスターグレード。

このプラノサウルス版は、リアルさと遊びやすさの両立、コンセプトを考えるとハイグレード相当のモデルと言えるかもしれません。

また、ちょっと面白いと思ったのが、「小売価格設定」。

既に第四弾まで発売が決定しているプラノサウルスですが、
1・ティラノサウルス 1,430円(税込)
2・トリケラトプス 1,595円(税込)
3・ステゴサウルス 1,650円(税込)※3月発売
4・モササウルス 1,870円(税込)※6月発売

と、人気が高く入門編にピッタリなティラノサウルスを一番安い価格にしているんです。

まあ、おそらくモササウルスとかはボリュームの問題もあると思いますが・・・


ただリアルなだけではなく遊びの部分も考えられているこのシリーズは、対象としている子供より、大人の知的好奇心を満たすのにピッタリだと思います。

もちろん、プラモデルに慣れている方であれば、塗装や改造の素体としても面白いと思います。








ところで・・・

エクスプローリングラボネイチャーはどうなったんですかね?























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