視線が追ってしまうので
まぶしい光の継ぎ目に
凍てついた小鳥の目をみる
あれはわたしの家で飼っていて
一寸した怠け心から
とうの昔に死なせてしまった小鳥の目だ
羽は風の中にとび散って
骨は雨の中に砕け散って
目だけが
わたしの前に残っていて
飽きもせずにその日を語り続け
わたしが
流れ去った月日を彩色しようとすると
こわれかけたおしゃぶりのような音をたてて
目をしばたたかせ
意識よりも速く
視線を呼びよせるのだ
塚原将『消せない時間』より
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はっちん
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