Re:SALOON & VBA

小鳥の目

意識よりも速く
視線が追ってしまうので
まぶしい光の継ぎ目に
凍てついた小鳥の目をみる

あれはわたしの家で飼っていて
一寸した怠け心から
とうの昔に死なせてしまった小鳥の目だ

羽は風の中にとび散って
骨は雨の中に砕け散って
目だけが
わたしの前に残っていて
飽きもせずにその日を語り続け

わたしが
流れ去った月日を彩色しようとすると
こわれかけたおしゃぶりのような音をたてて
目をしばたたかせ
意識よりも速く
視線を呼びよせるのだ


塚原将『消せない時間』より

コメント一覧

はっちん
グラビアの少女
多分、高校生か中学生の頃、ある雑誌のグラビアに載っていたある少女に、惹かれたことがある。

雑誌を机の引出しに入れて、ことあるごとに眺めていたような思い出がある。

その少女は、そのグラビアだけで芸能人になるということはなかったのだろう・・・

その雑誌だけでしか見ることはなかった。

どこに惹かれていたのか・・・というと、その目だったと思う。

猫でも、犬でもなく、小鳥の目をしていた。

「小鳥の目」で、その少女のことを好きだったということを思い出したが、

さて、その顔は、どんな顔だったかは、思い出せない・・・今となっては・・・。
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