Frifot fan in JAPAN

北欧トラッドの最高峰「フリーフォート」の、メンバー及びオフィシャルサイト公認応援ブログ。管理人はYO-RI

フリーフォート、アレの演奏する魔法の小枝「ウィロウフルート」

2005-03-25 23:55:55 | フリーフォート
アレ・メッレルが演奏する数多くの笛の中で、最も興味をそそるのがウィロウフルートと呼ばれる横笛。

長さ50センチ弱のトーンホール(音程を作るために管本体に空いてる穴の事)がまったくないもので、細い柳の枝をくりぬいただけのもの。
そもそもそれが大変だという話もあるが、そんな単純な構造でなぜ音程が作れるのか?
しかも空を自由にとびまわる小鳥のような軽やかな音の動き。

マンドーラ以外のアレの演奏する代表的な楽器といえるが、この音色もちろんフリーフォートのCDで聴く事が出来る。

しかし来日を間近に控えた今、やはりライブで聴くのが一番だといえるでしょう。

※写真は「ウィロウフルート」を吹くアレ・メッレル。

追記:品川公演の後みんなで打ち上げにいってうわさのウィロウフルートを見せてもらいました。
長細い今にも折れそうな太さで、本当に吹き口以外一切穴が開いてない。
その笛を飲み物や食べ物がわんさと置いてあるテーブルの上に無造作に置くので、思わず「危ないよ」と言うと、アレ「プラスチックだから平気さ」だって。
訊いてみたら昔は枝を切ってくりぬいてたけど、すぐに曲がったり折れたりするので、今の笛はプラスティックに柳のの皮を巻きつけて作ってあるんだって、説明してくれました。
そういえば同じような笛、どこかの民族楽器にもあった気がしますが。

Per Gudmundson = ペール・グッドムンドソン(frifot)

2005-03-23 18:11:00 | フリーフォート
伝統音楽の宝庫と呼ばれるファーレンで育ったペールは子供の頃からクラシックヴァイオリンを習っていたが、その教師が伝統音楽も演奏するプレイヤーだったので、自然と両方のスタイルを身につける事になった。
3人の中では最も伝統音楽に精通し、フィドルの他、ヴィオラやスウェディッシュ・バグパイプなどの演奏にもたけている。
特にそれまで伝統の途絶えていたスウェディッシュ・バグパイプを独力で復元させた功績は大きい。
普段はレトヴィークの伝統音楽博物館に勤務しているそうだが、研究、演奏、継承とスウェディッシュ・トラッド界を支えてきた重鎮だと言えるだろう。

さてペールの演奏するスウェディッシュ・バグパイプ、最新作「スルーリング」でもその音を聴く事が出来る。
スコットランドのものより優しい感じの音がするが、どこが違うんだろうか?
奏法なども含めて、早く自分の目と耳で確かめてみたい。

ペール・グッドムンドソン

Ale Moller = アレ・メッレル(frifot)

2005-03-22 22:29:00 | フリーフォート
スウェーデン南端の町マルメ(90年代スェディッシュポップのメッカ)で生まれたアレは若い頃ジャズにのめりこみ、トランペッターのクリフォード・ブラウンに憧れていた。
その彼が伝統音楽に関わるキッカケは近所に住んでいたギリシャ人音楽家との出会い。
彼からブズーキを学び、本場ギリシャでレベンティーカを演奏していた時期もあった。
その経験から自国の伝統音楽に目覚めた彼は、祖国に戻りスェーデンの伝統音楽の研究をはじめる。
70年代末よりスウェディッシュトラッドのリバイバルムーブメントの旗頭となり、80年にはフィラルフォルケットというトラッドフォークのバンドを結成。音楽活動と併行し大学で伝統音楽を教えた事もあるという。
84年に行われたフィドルフェスティバルでレーナと出会い、その後二人は一緒に活動をする事になる。


アレの弾くマンドーラはとてもしなやかで美しい。レーナの透明感のある声をしっかりとささえ、フィドルとのコンビネーションも絶妙だ。
また彼は他にも沢山の楽器を演奏するようだが、その中でもウィロウフルートと呼ばれる楽器にかけては特に素晴らしいらしく、一体穴のあいてない横笛でどうやって音程を作っていくのか??考えただけでも、来日公演が待ち遠しくて仕方ない。

アレ・メッレル

Lena Willemark = レーナ・ヴィッレマルク(frifot)

2005-03-19 12:51:02 | フリーフォート
グループの紅一点、主にヴォーカルとフィドルを担当するレーナ・ヴィッレマルク。

彼女の生まれ育ったのはスウェーデン中部ダーラナ地方の山間部のエヴェルツベルグという古い民俗文化が残る小さな村。

森林管理人をしていた父親や仲間の影響で、子供の頃からそこに伝わる民話や民謡に慣れ親しんで来たようだ。村の老人たちに古い唄やフィドルを教わり、またクルーニングと呼ばれる牛追いのための金切り声を身に付けた。
しかしレーナはそれだけでは満足せず、ラジオから流れるポップスにも耳を傾ける。

18歳でストックホルムに出てからは、本格的な音楽の勉強をすると共にジャズにも傾倒。
クラシック合唱団での活動、また一方でジャズピアニストとの出会い、そしてフィドルフェスティバルでアレ・メッレルと運命的な出会いをする事になる。


このレーナの声、無理のない発声でとても自然で心地よく聴こえてくるが、ただのやさしいだけのヴォーカルではなく、芯のしっかりした透明感にもあふれている。

「世界中のあらゆるジャンルの中でも最高の歌い手の一人」と評価され、ジャズヴォーカルファンをもとりこにするというレーナの声に接する日ももうすぐだ。

レーナ・ヴィッレマルク

FRIFOT(フリーフォートとは)

2005-03-06 23:55:55 | フリーフォート
「フリーフォート」・・・1987年にスウェーデンで結成されたトリオ。

メンバーと主に演奏する楽器は
Lena Willemark~レーナ・ヴィッレマルク~ ヴォーカル、フィドル、フォーク・フルート
Per Gudmundson~ペール・グッドムンドソン~ フィドル、ヴィオラ、スウェディッシュ・バグパイプ、ヴォーカル
Ale Moller~アレ・メッレル~ マンドーラ、ヴァルホーン、ショーム、ウィロウ・フルート、ハーモニカ、ヴォーカル

今までに4枚のアルバムを発表。4作目「スルーリング」で2003年のスウェーデン・グラミー、フォーク部門を獲得。
スウェディッシュ・トラッドを自由な発想で演奏するスタイルで、ジャンルの枠を越えた多大なる支持を集めている。
今年4月、2003年12月初来日に続く2度目の来日公演。