中世のバラッド

時々中古CDを捜しに行く。
特にコレと決めているわけではないが、立ち寄るコーナーは「ワールドミュージック」と「ジャズ」
こないだもいつも通りのコースでまず「ワールド・・」のところを見ていたら、1枚のCDが目に入った。
「Folk Music in Sweden-Den medeltida balladen」と書かれた2枚組のCD。

「スウェーデンのフォークミュージック」というシリーズを出しているCAPRICEという会社の「中世のバラッド集」

もしかしたらフリーフォートが歌っているバラッドも入ってるかもしれないと思い、即購入した。

2枚のディスクの中にはなんと57曲ものバラッドが収められていて、一曲を除く56曲がシンプルなアカペラ(伴奏なし）で歌われている。
何人もの女性の歌唱によるものだが、歌い手の写真を見る限り、おそらくその土地土地で古くからの伝承を受け継いで来ただろう老人たちだろう。

自然な歌い方と素朴なメロディーが、とても印象に残るアルバムだ。

そして狙い通り収録曲の中で２曲、フリーフォートが取り上げている曲を発見。
原曲名「Leja tjanstepiga」→イエルヴェンの一曲目「Oxen och Magen」
原曲名「Den fortrollade barnafoderskan」→スルーリングの4曲目「魔法にかけられた妊婦のバラッド」

いずれもレーナの歌唱では少しだけ歌いまわしが変わっているが、原曲の持つイメージを壊す事無く、彼らならでは巧みなアレンジとなっている。

皆さんももし手に入れる事があれば、聴き比べてみるとおもしろいだろう。

CD番号　CAP22035(2CDset)・・・ちなみに中古価格1100円でした。