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Fly to the BLUE

2006.7.13 更新終了

夢の中へ

2005-10-22 | 
大小さまざまな岩石がごろごろと道を埋め尽くす急な坂道を登り続ける。
滑ることは無いので気楽だが、足の筋肉がかなりしんどい。
水は確実に減ってきている。
1時40分、8合目まで到達した。
果たしてまだ進んでも大丈夫だろうか。時間的に。
下山してくる中年の女性とすれ違う。
下山者「頂上まで行かれるんですか?」
僕「いや、行けるところまで行こうと思っています」
下山者「あら、こういう岩場はもうすぐ終わりだから、後は楽ですよ」
引き返そうか迷っていたところに、勇気を与えてくれたことばであった。
下山者「私より全然若いんですから」

とはいえしんどいことには変わりはない。
九合目付近の大きな段差の階段を一歩一歩噛み締めるように上がっていく。
いつの間にか雨は止んでいた。
代わりに、進むごとに霧は深くなっていく。

急にあたりの環境が変化する。
地面の色が今までとは全く異なる。
赤い色の砂、石そして岩、そこに黒い石が混じる。
火山によってできた岩石なのだろう。
そして、周りは薄気味悪いほどの濃霧が発生していた。
20メートル先が薄く霞んで先が見えない。
地面の砂は湿気を含まないのだろうか、よく滑る。
あまりに日常とかけ離れた空間で、まるで夢の中にいるような感じである。
霧の先に人影が見える。
異質な空間とあいまって、その人影が恐ろしい化け物であっても違和感がない。
ホラー映画をつくるとしたら、使えそうな場所である。

「こんにちはー」
「もう少しですか?」
「うん、霧で見えないけどすぐそこだよ」

鳥居をくぐって、頂上に到達したことを実感した。
霧のせいで景色もへったくれもない。
だけど、これはこれでいい。
こんな不思議な空間はなかなか体験できないだろう。
またいつか晴れた日に登ったときには、きっとまた別の景色を見て感動するに違いない。

「日本百名山男体山2486m」と刻まれた岩を写真に収める。

霧の中禅寺湖

2005-10-22 | 
時間は11時半、登山するにはかなり遅い時間である。
日が暮れる前に下山しなければならないから、2時になったら引き返すことを決める。
その時間まで、行けるところまで行ってみよう。
登山料500円を払って早速登り始めた。
すぐに雨が強まりレインコートを装着。
水に対する防御力が上がった!
最初の階段を上がり、急な坂道の森登る。
あっという間に息が上がってしまいました。
本当に体力が落ちてしまっている。
やっぱ、運動してまいとな…。
しかも、雨降ってて地面が滑るし、荷物は手提げで片手しか空いてないし、メシちゃんと食ってないし。
と情けない言い訳を並べ立てる。
とはいえ、下山してくる年配の方々に負けるわけにはいくまい!
食料のパンを食べ、水を飲んで気合を入れ直す。

長い急な上り坂を抜けると3合目と書いた看板があった。
少し緩やかな舗装道路が続いて、その後ふたたび山道に入る。
雨は弱まるが、地面のぬかるみがひどい。
何度か滑って手をつくごとに、手のひらが泥だらけになる。
ちょっとハイになってきた。
5合目あたり、開けた場所で休憩をとる。
霧のせいで、下に広がるはずの風景が何にも見えない。
霧の下にある中禅寺湖を想像しながら写真を撮る。

紅葉まだだったね

2005-10-22 | 
今日はいろは坂を登り、中禅寺湖へと行く予定。
朝食に昨日の朝つくったおにぎり1個。
そして、朝昼兼用として、チョコチップスナック(小さい菓子パン×9、178円)を買い、水筒には水道水を500ml入れて出発した。
今日の荷物は全て楽器屋の手提げ袋に入れた。

宿を出て1時間ほど歩いて着いたコンビニの前でヒッチハイク。
スケッチブックに「日光」と書いて掲げた。
30分ほどして、本日1台目の車を捕まえた。
乗せてくれた人は、地元の若い青年。3歳年上。
実家の自営業の手伝いで日光に荷物を運ぶ途中らしい。
そこで、僕を見つけて「面白そうな奴がいるな」と乗せてくれたのだ。
現在フリーターで、来年ついに農協に就職が決まったと教えてくれた。
「それは、おめでとうございます」

東武日光駅前で降ろしてもらった。
天気はあいにくで、小雨が降り始めている。
屋根のある道路に面したところで、次の目的地「中禅寺湖」を掲げた。
思いのほかすぐに車が止まってくれた。
今度の方も若い人で、宇都宮のホンダに勤めている、社会人1年生だそうだ。
彼も旅が大好きらしく、ヒッチハイクの経験もあるとのこと。
それで、ヒッチハイクしている僕のことを理解できたんだそうだ。
彼は日本の名所について様々なことを教えてくれた。
「東北や北海道にはいい場所がいっぱいある」
僕の旅に対するモチベーションも膨む。

我々はいろは坂に差し掛かった。大混雑で車はのろのろとしか進まない。
2人で景色を見渡した。
「こりゃ早かったな。まだ見ごろじゃないよ」
雨も強まり、とても紅葉狩りという雰囲気ではない。
坂の上の方は少し色づいているが、それでも感動を呼ぶには程遠い。
「すごい紅葉に見慣れると、ちょっとやそっとじゃ感動しなくなっちゃうね」

中禅寺湖に到着。二荒川神社入り口でおろしてもらった。
紅葉もまだだし、雨も降ってるし、特にやることがない。
そんなときは、一番ハードな選択肢を選ぶのが面白いのだ。
僕は男体山に登ることを決めた。

餃子の街へ

2005-10-21 | 
おにぎり×5、よし!
水筒にミネラルウォーター500ml、よし!
出発です。
目的地はギョーザの街、宇都宮。

大学の校門前、明治通りでヒッチハイク開始。
サインペンとスケッチブックを取り出して目的地を書こう。
だが、どこを書けばいいものか分からない。
東北自動車道に乗っていきたいなぁ。

とりあえず「川口」。
信号の少し先でスケッチブックを大きく掲げたですよ。

うわ~、みんな俺見てる…
すげ~恥ずいんですけど…
早く止まって…

15分と耐えられず、待っている場所を変えた。
池袋を目指して北へと進み、めぼしいところで待つが、成果なし。
池袋インター近くで1時間待つがダメであった。

時間が厳しくなってきた。
残念だが諦めた方がいい。
2時には、地下鉄に乗ってしまった。

東武線で宇都宮に到着したのはもう6時で、日が暮れていた。
さて、宇都宮といえばギョーザですぞ。
桃鉄でもギョーザ屋しかないし。
何件か回ってみよう。

最初に入った店は「来らっせ」。
「来らっせ」は宇都宮の各店のギョーザを集めている店である。
曜日毎に違うメニューから注文できるのだ。
中国飯店のギョーザと宇都宮餃子館のギョーザを注文した。
ここまで、家から持ってきたおにぎりしか食べてなかったもんだから、
ギョーザは今日1番の贅沢である。
皮はパリパリと食感がよく、中身はジューシーであった。
特に中国飯店のギョーザは噛んだとたんに中の汁が口から外へ飛び出した。
さすが、宇都宮のギョーザは元気だぜ。
合計570円でした。

場所を変えて、駅ビルの「みんみん」へ。
今度は水ギョーザを食べてみよう。
待っている間に壁に書いてある薀蓄を読む。
「ギョーザの食べ方は基本的に自由である。
 酢としょうゆの比は7:3が一般的とされている。
 昔の偉人は酢のみで食していた。」
なるほど、酢のみで試してみよう!
すぐに水ギョーザが到着した。
焼きギョーザと違って、水ギョーザは皮が柔らかい。
食感がもちもちしていて、焼きギョーザとは別の食べ物ように感じられた。
酢だけというのも、なかなかよいね。
酢だけの方が素材の味が生かされている感じ。
少しずつしょうゆを足して食べてみる。
いつものギョーザの味になるが、何かが損なわれているような気がした。
そんなに繊細な味覚を持ってるわけじゃないんだけどねぇ。
これからは、ギョーザは水ギョーザで酢のみ。
これで通ぶってみよう。

7時を過ぎたので、そろそろ宿に向かわないといけない。
本日泊まるのは日光杉並ユースホステル。
宇都宮と日光のちょうど中間くらいの大沢という場所にある。

宇都宮から歩いて日光街道へ出て、ヒッチハイクにいい場所を探す。
明るいところでないと、スケッチブックに書いた文字が見えないだろう。
1時間半ほど歩いてロッテリアを発見。
そこで待つこと15分。
ついに車が止まってくれた。
大沢まで乗せてくれる、記念すべき最初の人は仕事帰りのおじさん。
僕の過去の旅の話を素敵な笑顔でに聞いてくれる、本当にいい人であった。
楽しい時間はすぐに過ぎてしまい、あっという間にユースへ着いてしまった。

というわけで、無事本日の目的に到着。
時間に余裕があれば東照宮を見たのになぁ。
今日はギョーザ食っただけだね。

ヒッチハイク!!

2005-10-20 | 
10月21日から23日、二泊三日で日光・鬼怒川に行ってきます。

今年4回目の旅ですぞ。

今回の旅は初めてのヒッチハイクに挑戦。

ヒッチハイクを覚えれば、これからの旅の移動手段に幅が出る。

お金もかからないしね。

何より、その土地の人と話せるのが楽しみなのです。

1日目は宇都宮。
2日目は日光。
3日目は鬼怒川。

そんな旅の一部始終を報告していきたいと思います。

秋を探しに行くぞー!という意気込みで出発!