野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

釣鐘型の花がかわいいシラー・カンパニュラータ(20-105)

2020年05月31日 10時49分31秒 | 

釣鐘型の花がかわいいシラー・カンパニュラータ。野草のツリガネニンジンによく似ている。淡い青の花がどこか遠い昔への郷愁を誘う。

(2020-04 川崎市 花壇) 

シラー・カンパニュラータは、ヨーロッパに分布するキジカクシ科ヒヤシンソイデス属(ツリガネズイセン属)の多年草です。
シラーに近い仲間で、以前はシラー属に分類されており、その名残で「シラー・カンパニュラータ」の名前で定着しています。

ヒヤシンソイデス属には約7種の植物が分類されていますが、その内主に栽培されるのは、ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ種(Hyacinthoides hispanica)と、ヒヤシンソイデス・ノンスクリプタ種(H. non-scriptae)の二種です。
通常、ヒスパニカ種は「スパニッシュ・ブルーベル」または「シラー・カンパニュラータ」の名前で流通しており、ノンスクリプタ種は「イングリッシュ・ブルーベル」と呼ばれていますが、両種は混同されることも多く、流通も混乱気味です。

ここではヒスパニカ種とノンスクリプタ種を「シラー・カンパニュラータ」として紹介しています。

シラー・カンパニュラータの花期は4月~5月。
花期になると、葉の中から花茎を真っ直ぐに伸ばし、上部の花序に花径1.5~2㎝程度の花を10~30輪ほど咲かせます。
花は釣鐘状で下向きに咲き、花冠は6裂して反り返ります。

 

学名…Hyacinthoides hispanica、Hyacinthoides non-scripta
別名…ヒアシンソイデス、スパニッシュ・ブルーベル、イングリッシュブルーベル
和名…ツリガネズイセン(釣鐘水仙)
科名…キジカクシ科
属名…ツリガネズイセン属(ヒヤシンソイデス属)
原産国…ヨーロッパ
花色…青、ピンク、白
草丈…20㎝~40㎝

 

 


いたるところで栽培されているクレマチス(20-104)

2020年05月31日 10時11分08秒 | 

いたるところで栽培されているクレマチス。昔はテッセンと呼ばれている種がひとつだけだったような気がするが、いまではさまざまな栽培種がそこらじゅうにあふれている。日本人好みの花の形なのだろう。

(2020-05 川崎市 道端) 

クレマチス(四季咲き)とは

クレマチスは、古くから親しまれているガーデンプランツの一つです。英国ではつる性植物の女王として位置づけられ、バラのパートナープランツとして親しまれています。テッセンと呼ばれることもありますが、じつはテッセンとは、中国に自生している、6枚の乳白色の花弁をもち、雄しべが花弁化している一つの原種のことです。
クレマチスは、世界にたくさんの野生種、原種があり、これらの交配によって、多くの品種が生まれています。
クレマチスのなかには、1年に1回、スポット的に開花する一季咲きのグループのほかに、長期間にわたって花が次々と咲いたり、剪定すると繰り返し咲く四季咲きのグループがあります。
四季咲きのグループには、上を向いて大きな花を咲かせるおなじみの大輪園芸品種のフロリダ系や、横や下向きに多くの花を咲かせる小、中輪のヴィチセラ系、チューリップ形やベル形でチャーミングなテキセンシス系・ヴィオルナ系、すらっと伸びて絡みつかず、下や横向きに咲くインテグリフォリア系などがあります。上手に品種や系統を揃えると、一年中花を楽しむことができます。

基本データ
園芸分類 草花,庭木・花木
形態 多年草,つる植物 原産地 北半球の各地
草丈/樹高 20~300cm以上(つるの長さ) 開花期 4月中旬~10月(種類による)
花色 白,赤,ピンク,黄,青,茶,黒,複色 
耐寒性 普通 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性,つる性,開花期が長い,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい


オレンジと白の「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)

2020年05月31日 09時42分53秒 | 

オレンジと白の「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」。赤と白などのさまざまなヴァリエーションがあるようだ。ウィリアム・ローズがパプア・ニューギニアで発見した着生ランから作出されたランらしい。ランらしくないが不思議にチャーミングなランだ。命名は「ローズのデンドロビウム」。

(2020-02 東京都神代植物公園) 

 

 

 

「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」

Dendrobium lawesii 
Dendrobium lawesii or Lawes' dendrobium is an orchid which was first found by plant collector William Lawes on Papua New Guinea. These orchids also grow on a number of other island north of Australia (at an altitude between 800 and 1200 meters), on the underside of tree branches. The flowers are a little over 1 cm and remarkably beautiful; there is a wide variety of flower colors in the species. The Dendrobium lawesii offered have a red-pink flower color, as seen on the photo. The plants can grow in a hanging basket or upright along a stick. Besides orchid plants Araflora also offers orchid supplies in the online store.

 

 

 

 


柔らかいピンクのヴォリューム感のあるバラ「セプタード・アイル」(薔薇シリーズ207)

2020年05月31日 07時15分41秒 | 

柔らかいピンクのヴォリューム感のある花が咲くバラ「セプタード・アイル」。カップ咲きで、中輪であるが、大輪に負けない存在感がある。緑の照葉との対比もきれい。イングランドをたたえた有名なシェイクスピアの「リチャード2世」のセリフ「王たちの君臨するところ この王権に相応しい島 この至上の大地 このマルスの座 この地上のエデン この世の天国 この難攻不落の自然の砦 疫病も攻撃も寄せ付けぬ この類まれな人間が住む小宇宙 銀色の海に浮かぶ宝石」による命名で、セプタード・アイルとは「王が統治する島」を意味する。緑色の葉の海に浮かぶピンクの宝石である。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「セプタード・アイル」

セプタード アイル
Scepter'd Isle

ころころとした、とてもかわいらしいカップ咲きのバラです。

中輪ですが、とても強い香りがあります。

四季咲き性が強く、長く伸びるので、フェンスやアーチにも向きます。


品種名 セプタード アイル
      Scepter'd Isle
作出  1997年 イギリス David Austin
系統  S シュラブ
交配  Wife of Bath× Heritage

花色  ソフトピンク
花形  カップ咲き
花径  中輪
芳香  中香    ★★★☆☆
香質  ミルラ
開花  四季咲き  ★★★★☆

樹高  1.5m