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議事録は見つかったけど・・・

2008-03-30 20:32:56 | 群馬県
高崎経済大学の学生が自殺した件で懲戒免職となってしまった元准教授と大学側が、第3回口頭審理を行ったのだが・・・。
・高経大ゼミ生自殺(2008年3月29日 YOMIURI-ONLINE)

前回の口頭審理については↓を参照
・伝聞情報も処分の根拠?(2008年2月24日 flagburner's blog(仮))

今回の口頭審理では、前回の口頭審理で問題となっていた(学生の自殺原因の)調査委員会の議事録とかが出された。
以下、YOMIURI-ONLINE から全文引用(魚拓をとれないんでね)。
---- 以下引用 ----
元准教授らを尋問

高経大ゼミ生自殺元准教授らを尋問 高崎経済大でゼミの女子学生を自殺に追い込んだなどとして懲戒免職になった元准教授の不服申し立てを審査する高崎市等公平委員会の第3回口頭審理が28日開かれ、元准教授など2人の証人尋問が行われた。

 冒頭、大学側が、前回の証人尋問では「存在しない」としていた調査委員会の議事録の一部を、「申立人側の指摘を受け、再度探したら見つかった」として提出。
長井友之審査長が「前回の指摘がなければ発見されなかったことに対し、深い憂慮の念をもつ」と意見を述べる一幕があった。

 証人尋問で元准教授は、当初は辞職を考えたが、「(学生に自殺されたことで)大学で宿題(レポート)を出せなくなって辞めた教員として、後世に名を残してしまう」として、考え直したことを明らかにした。

(2008年3月29日 読売新聞)
---- 引用以上 ----

調査委員会の議事録の信憑性はともかく。
前回の口頭尋問で議事録を出しそこなったのは、大学としては痛いミスだったか?


次は、上毛新聞2008年3月29日 面の記事を書き写してみた。
---- 以下書き写し ----
高崎市公平委に議事録を提出
懲戒免職の元准教授不服問題で高経大


女子学生を自殺に追い込んだとして懲戒免職処分を受けた高崎経済大が元准教授の男性が高崎市公平委員会に不服を申し立てた問題で、同委員会は二十八日、第三回口頭審理を開いた。
大学側は、これまで存在しないとしていた学生自殺事件調査委員会の議事録について、その後の調査で見つかったとして証拠として提出。同委は「隠ぺい(原文ママ)ではないが、提出の経緯は好ましくない」と意見した。

証人尋問では、処分を決定した評議会の委員だった大宮登・学生部長と元准教授本人が証言。

大宮部長は元准教授について「留年通告が自殺の誘因であることなどを踏まえて、教育現場に戻せないと判断した」と述べた。
元准教授は「ゼミ生への対応は努力したつもりだが、彼女(自殺した女子学生)の弱さを見抜けなかった。留年通告が原因ではない。原因はわからない。」と訴えた。
---- 書き写し以上 ----

こっちは、大学側の証言者について実名を出してる。
実名を出したのは、発言の信憑性を高める狙いもあるのかもしれないが・・・。


今度は、朝日新聞2008年3月29日29面(群馬版)の記事を書き写してみた。
---- 以下書き写し ----
高経大生自殺 元准教授「原因わからぬ」

高崎経済大学の学生が自殺したことをめぐり、ゼミを担当していた元准教授が懲戒免職処分を受けた問題で、処分が妥当かどうかを審査する高崎市等公平委員会の第3回口頭審理が28日開かれ、元准教授ら2人に対する証人尋問があった。
元准教授は、自殺した学生に対する自分の言葉が「不適切だった」と認めたが、自殺の原因についてはわからないと語った。

元准教授は、自殺した学生に電子メールで「課題を提出しない場合は留年にする」などと伝えたことについて、「言葉の使い方が不適切だった」と答えた。
学生が自殺した直後に学生の家族に対して「大学をやめろと言われれば、そうします」と言ったことも認めた。
その後、辞職を取りやめた理由については、「宿題の出せない大学にした男といわれるのは不本意だった」と明らかにした。

学生の自殺をめぐっては、学生が「留年通告を受けたので死にます」という電子メールを家族に送っていたことから、元准教授が、学生の大きな負担となるような課題を出したのかどうかが争点の一つになっている。
---- 書き写し以上 ----

元准教授のコメントに焦点を当ててる感じさな。
今回、評議会の議事録が(遅れて)提出されなかった件に触れなかったのは、前回の記事との整合性を保つためか?
それと、YOMIURI-ONLINE の記事にも言えるのだが、証言した評議会の委員の名前を出さないのはどういうことなんだろう?
この辺りは、色んな事情があるんだろうが・・・。

最後は、2008年3月29日東京新聞26面(群馬版)からの書き写し。
---- 以下書き写し ----
評議会教授ら公開証人尋問 高経大処分問題

高崎市立高崎経済大でゼミの女子学生を自殺に追い込んだなどとして懲戒免職となった元准教授が市に不服を申し立てた問題で、同士等公平委員会の公開証人尋問が二十八日開かれた。
処分を決めた評議会の評議員を務める大宮登教授と元准教授が主張を述べた。

冒頭、大学側が存在を否定していた自殺調査の議事録が証拠提出され、公平委員が「提出の経緯に憂慮の念を持つ」と注意した。

大宮教授は「(元准教授の)留年通告が自殺の誘因で、総合的に現場に戻せないと判断した」と主張。
自殺調査の報告書については、元准教授に不利な内容を、本人に確認しないまま処分を決めた事実を伝えた。
元准教授は「学生の個性に沿って指導したいと思ってたが、女子学生の弱さを見抜けなかったのは力不足と反省する」と述べた。

(菅原 洋)
---- 書き写し以上 ----

・・・以上4紙 の記事を読んでると、双方とも判断に苦しむ証言内容だわな。
元准教授側には、自殺した女子学生への接し方に問題ありの感が否めない。
一方の大学側には、処分決定を急ぐ余り、元准教授に関する情報集め+確認が適当に行われた面が否めない。


なんにしろ、この騒ぎにつき合わされている女子学生の両親こそ迷惑だっての。
後、高崎経済大学の学生達にとっても。
(この一件に触れてる俺も迷惑かけてるのは承知の上だが・・・)


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