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抗議船団への攻撃も外交の具ってのが・・・(溜息)

2010-07-06 20:59:34 | パレスチナかイスラエルか
Gaza 地区封鎖に対し抗議するため Free Gaza のメンバー達が出した抗議船団へ、今年の5月31日にイスラエル軍が攻撃して以降何かと言い争っているトルコ政府(抗議船団の1隻がトルコ船籍だったため)とイスラエル政府。
しかし、この所、両国は関係修復を狙って会談を行っていたようだが・・・。
・トルコ外相:イスラエル通産相と秘密会談 関係修復を模索(2010年7月3日 毎日jp)
・「謝罪なければ断交」 トルコ外相がイスラエルに警告(2010年7月5日 asahi.com)

会談が行われていたのは、先月の29日のことだとか。
この会談が行われていた裏には、米国政府からの働きかけ(トルコは米国にとって使える「手駒」なので)があった模様。
以下、2010年7月3日分毎日jp 『トルコ外相:イスラエル通産相と~』から中盤部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
 会談は当初、公表されなかった。当日夜にイスラエルのテレビ局が特報し、翌1日にトルコ外務省報道官が会見し、認めた。

 報道官によると、[ダウトオール:Ahmet Davutoğlu ]外相は関係修復の条件として、公式な謝罪▽遺族への慰謝料▽国際調査団の設置▽ガザ封鎖の解除--を要求。
通産相は、自国政府に要求を伝えることを約束したという。

 報道官もイスラエル首相府も、相手国の要望で会談したと主張。
米国防総省報道官は、米が両国に会談を働きかけたと明かした。
(以下略)
---- 引用以上 ----

イスラエルの TV 局からの特ダネという形をとった理由がイマイチわからないのだが・・・。
一応この件について伝えた動画は↓
・מאחורי גבו של שר החוץ: ישראל מנסה להתקרב לטורקיה
(2010年6月30日 mako.co.il;ヘブライ語)


が、その数日後、Davutoğlu トルコ外相は、「イスラエル政府との謝罪がなければイスラエルとの国交を断絶する」と Hurriyet 紙上で述べたとか。
・İlişkiyi bitiririz(2010年7月5日 Hurriyet.com.tr;トルコ語)

とはいえ、↑の記事の超適当日本語訳を書くのも面倒なので、ここは2010年7月5日分 asahi.com『「謝罪なければ断交」~』から中盤部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
ダウトオール外相は地元紙とのインタビューで、「イスラエルの選択肢は、謝罪するか、国際調査団を受け入れて結果を認めるかだ。そうでなければ我々の外交関係は断たれるだろう」と警告した。

 同外相は謝罪について、イスラエル政府が設けた独立調査委員会の結果に基づくものでも「構わない」としたが、「もし謝罪したくないのならば、国際調査団を受け入れるべきだ」と迫った。

 また、事件の対抗措置としてイスラエル軍機の領空通過を禁じたことと関連し、「対象を民間機にも広げることもあり得る」とした。

 一方で同外相は、「関係改善のチャンスを与えたい」と話し、6日に予定されるオバマ米大統領とネタニヤフ・イスラエル首相の会談に期待を寄せた。
(以下略)
---- 引用以上 ----

なんだろうな。
トルコ政府は、この件で本当にイスラエル政府が国交断絶に至るような行動を取るはずはない、と読んでるのかもな。
実際にそうなった日には、トルコの軍事面や経済面で結構損失が出るだろうし。
ただ、イスラエル政府がどう考えてるかについては知らんが。
トルコと国交断絶しても、アラブ諸国と関係を強化すればいいと踏んでるのかもしれん・・・。

一応、Davutoğlu トルコ外相は今日の Netanyahu イスラエル首相と Obama 米国大統領の会談に期待を寄せているみたいだが・・・。
米国がトルコ政府に「圧力」をかける方向になりそうな悪寒。


なお、この会談が行われたことについて、Avgdor Liberman イスラエル外相は相当怒っていたとか。
もっとも、「謝罪なんぞ必要ない」と言う発言については、Benyamin Netanyahu イスラエル首相と同じ見解だったけど・・・。
・Lieberman: No apology to Turkey(2010年7月5日 jpost.com)

以下、2010年7月5日分 jpost.com 『Liberman:No apology~』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
Israel will not apologize to the Turks for the Gaza flotilla incident, Foreign Minister Avigdor Lieberman said in Riga on Monday, shortly after his Turkish counterpart, Ahmet Davutoglu, said his country would sever diplomatic ties if Israel did not apologize for the May 31 incident or allow an international investigation.

(中略)
“Changes in Turkey are a domestic matter, and we will not interfere,” Lieberman said.

Prime Minister Binyamin Netanyahu also made clear in an interview on Friday night with Channel 1[注] that there would be no apology.

“Israel cannot apologize for its soldiers being forced to defend themselves against a mob that almost lynched and slaughtered them,” he said.
(以下略)


注:一応そのインタビューが放送された形跡は Channel 1(Israel Broadcasting Authority:רשות השידור )に残っているのだが・・・。
・המשבר הבא?
(2010年7月2日 iba.org.il;ヘブライ語)

---- 引用以上 ----

いや、抗議船団を攻撃した件で謝罪する必要があるのは、どう考えてもイスラエル政府の方だと思うが・・・。


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