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戦いが終わる前に勝ち誇っちゃいけない

2008-08-16 18:19:45 | 捕鯨騒動
なんか、Sea Shepherd の総帥こと Paul Watson 船長が『Operation Musashi』に関する疑問点について答えていた。
・Operation Musashi :Q and A with Captain Paul Watson(2008年8月12日 Sea Shepherd)

前半部分は、日本の「調査捕鯨」への抗議活動に『Operation Musashi』と名づけた理由や宮本 武蔵に関する説明なので省略。
本番は、日本における捕鯨の歴史について語ってる後半部分。
ってことで、今回は後半部分の日本語訳をでっち上げてみた。
例によって、訳文の正確性は(略
---- 以下訳文 ----
(中略)
宮本武蔵の名前を使うことで一部の日本の人が怒るのでは?

W(Watson 船長):そうかもな、でも俺は誰も怒らせるつもりはないよ。
宮本 武蔵を理解しない奴だけは、俺達が「先生」と讃えるのに腹を立てるだろうな。
違法な捕鯨から鯨を守る戦術を、Sea Shepherd のメンバーに見習わせるようにしたいんだ。
[違法な捕鯨で]鯨を殺すのは日本人じゃない。
日本という国を貶め、違法な捕鯨で収入を得ている特別な利益を持つ人達による小さい団体だ。
宮本武蔵は侍だった、そして侍とは、誰かに仕えるという意味を持つ。
俺達 Sea Shepherd は俺達の顧客、鯨達に仕え、保護して[捕鯨船団から]守ることを100%成し遂げる。
これぞ侍の価値観であり、日本の侍が持つ伝統的な価値観と非常に近いんだ。


捕鯨を日本の伝統だと言う人もいるけど

W:違うな。
近代の遠洋捕鯨は、1946年に GHQ 総司令官 Douglas McArthur によって[日本に]取り入れられたんだ。
彼は、近代的捕鯨船を建造させた。
数世紀前から日本の各地にある小さな漁村では沿岸捕鯨が行われていたが、捕鯨自体、普通の日本人達の伝統には全然なってなかった。
遊びの為に鳩を撃っているペンシルバニア州のヒギンス(訳注1)の町にいる人々が[鳩を撃つのを]米国の伝統だと称してるとか、いくつかの田舎の村で行われていた闘鶏を米国の伝統と称してるようなもんだ。
日本の人々は良く教育された人々だし、鯨やイルカを殺すのは国の慣習を代表してない一部の方々がやってる野蛮な行為だと見てる。


南極海鯨類保護地区で鯨を守る戦いってのは危険なの?

W:あぁ、俺達と鯨達にとってはな、でも日本の捕鯨船団の船員達にはそうじゃない。
鯨たちは恐ろしい苦痛の中で死んでいく。
俺達は、銃撃されたり閃光弾を投げられたりで命の危険にさらされてるんだ。
捕鯨船団の船員達は、俺達が[船員達に]怪我を負わせてこなかったり、怪我を負わせられないことや負わせないだろうのを知ってる。
命に敬意を払うことなく、[鯨を]殺すことになんの躊躇も無い敵から傷つけられることないよう鯨達を守らないといけない。
けど、宮本 武蔵なら少しはわかってくれるはずだ。
俺達のジレンマを理解し、外傷を負わずに[鯨たちが]傷つくのを防ぎ命を奪われること無く守るようにする戦略が実行されてるのを理解する。
俺達がやってる抗議ってのは、昔の日本の侍が持つ価値観と非常に合っている。
地球上で一番敵対的で[日本から]遠く離れた水域にいる捕鯨船団に挑戦し、面と向かい合って、宮本武蔵が良くやっていたようにペンと日本刀の逆刃[自信ない・・・]だけを使って反撃する。


Sea Shepherd は勝つの?

W:俺達はすでに勝ってるし、もっと正確には、俺達が仕えてる鯨たちはすでに勝ってる、と言うべきだな。
500匹以上が、前回の「調査捕鯨」の後で生き残っている。

宮本 武蔵は、勝利は戦いが始まる前に決まってる(訳注2)のを知っていた。
捕鯨船団の船員達は、すでに負けていて撤退するだろう。
宮本 武蔵が打ち負かした吉岡道場[京都にあった有名な剣道道場]の臆病な生徒みたく頑固だ。
時々傷つくが、宮本武蔵が一撃を出す前に負けている。
同じことが、捕鯨船団の船員達にも言える。
名誉も無く戦い、自然界に反する活動を進める犯罪者だ。
南氷洋から永遠に去るまで負け続ける、というだけだ。
俺達はというと、戦いを始める前にすでに勝っている。
あいつらが何を俺達に投げつけて邪魔をしてこようが、それらを蹴散らして抗議を続けるだろう。
鯨たちを守り保護区域から殺害者を追放するための解決策として、俺達が今も続けていつか成し遂げるこの作戦を実行した。
ヨーダ(Yoda)なら「フォースは共にある」(訳注3)と言うだろう。
俺達が鯨たちの平和をもたらし南氷洋で銛の発射音が消えると、俺の心に疑いも躊躇いも無く語りかけるのなら天は微笑む、と宮本 武蔵なら言うだろう。


訳注1:
米国の多数州で鳩を撃つのが禁止された後も、Pennsylvania 州ではこれを合法化してる。
このおかげで、鳩を銃で撃つために他の州から Pennsylvania 州に来る人なんてのも・・・。
また、鳩を銃で撃つことを禁止する法案を巡る争いもある。
・Activists decry pigeon shoot planned for Berks(2008年7月31日 Philadelphia Daily News)
・Pennsylvania's Pigeon Shoots(The Human Society of the United States)

訳注2:
多分、『孫子』という兵法書から宮本 武蔵は例の教えを知ったかと・・・。
あ、『孫子』ってのは人の名前じゃないよ(馬鹿)。
兵者詭道也・・・。

訳注3:元ネタは、Star Wars で Yoda が言った『May the Force be with you』台詞。
ちなみに、この台詞が出てきたのは Episode V(多分)。
---- 訳文以上 ----

うはは。
良くも悪くも、Watson 船長がどのような日本観を持ってるのか見えてくるな~。
それに Watson 船長は、昔剣道を習ってたのか。
俺ですら剣道をやってないのに・・・。

ってのはともかく。
これだけ自信満々に勝利宣言する辺りは、Watson 船長流のパフォーマンスなんだろうな。
ただ、こうも勝利宣言をしてると、以下のお言葉が Watson 船長や Sea Shepherd に降りかかってきそう・・・。

『相手が勝ち誇った時、そいつはすでに敗北している』
(ジョセフ・ジョースター:ジョジョの奇妙な冒険 JC第16巻より)


ま、「調査捕鯨」をやってる日本政府なんて、ずっと勝ち誇ってる気もするが・・・。
果たして、『Operation Musashi』の結末は(略


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