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Rakuten's mistake over ivory and whale meat?(Mar 19, 2014)

2014-03-19 21:06:22 | 捕鯨騒動
2年前のことになるが、amazon.co.jp というか amazon.com で鯨肉関連の商品が購入できなくなった。
理由は、環境調査エージェンシー(Environmental Investigation Agency:EIA)という団体(Greenpeace に所属してた人が設立したとかなんとか)がamazon.co.jp で売られてる食品の中にミンククジラなどを使ったブツがある、と言い出した→抗議が殺到した、というもの。
この辺は以下参照(手抜き)。
・amazon.co.jp で鯨肉の取扱いが中止になったらしいが (2012年2月23日 flagburner's blog(仮))

で、そのEIAが、今度は amazon.com に追いつこうと色々必死になってる楽天を非難していた。
理由は、「楽天が象牙と鯨肉を扱っているから」というものだが・・・。
・楽天は「世界最大の象牙・鯨肉市場」 英NGO(2014年3月19日 afpbb.com)
・Japanese company named as biggest online retailer of ivory and whale meat
Conservation groups say Rakuten's website carries 28,000
(2014年3月18日 theguardian.com)
・Rakuten’s profits from sales of elephant ivory & whale meat(2014年3月18日 eia-international.org)

当初、なんで EIA が楽天を非難したのか理解に苦しんだのだが、これには楽天の日本国外における展開が影響してる模様。
以下、2014年3月19日分 afpbb.com『楽天は~』を全文(略

---- 以下引用 ----
【3月19日 AFP】
ロンドン(London)の非政府組織(NGO)「環境捜査局(Environmental Investigation Agency、EIA)」は18日、日本のインターネット通販大手、楽天(Rakuten)のウェブサイトが、象牙・鯨肉製品が売買される世界最大の市場になっていると発表した。

EIAによると、楽天のウェブサイトで先月、象牙製品を検索したところ、2万8000件以上の広告が表示された。
また、2013年6月に鯨肉製品を検索したところ、1200件以上が表示された。

EIAのアラン・ソーントン(Allan Thornton)代表は、こうした広告について「象の密猟者に銃弾を与え、捕鯨業者に銛(もり)を渡す行為と同じ」と語り、「楽天は、象と鯨の製品を販売する広告の全面禁止に向けた迅速な措置を講じるべき。さもなければ、同社の世界的なブランドには、現在も続くこれらの種の大量殺りくによって、消すことができない汚点が付くだろう」と訴えている。

楽天は、米国の「Rakuten Shopping」や英国の「Play.com」、フランスの「PriceMinister」といった通販サイトを各国で展開している他、カナダの電子書籍大手コボ(Kobo)を傘下に置き、画像共有SNSを運営する米ピンタレスト(Pinterest)にも出資している。
(c)AFP
---- 引用以上 ----

楽天が密かに色んな国に進出してたのを初めて知ったのは俺だけ?(馬鹿)


ってのはともかく。

現在、象牙を使った印鑑は、楽天市場(item.rakuten.co.jp)で購入できるが Rakuten Shopping (global.rakuten.com)で商品紹介すらされていない。
・【ポイント10倍】 印鑑・はんこ/実印/銀行印/本象牙/高級牛もみ印鑑ケース付(item.rakuten.co.jp)
・(検索結果)(global.rakuten.com)


また、鯨肉についても同様の結果となっている。
・【熟成】ミンク鯨の赤肉約1キロセット【楽ギフ_包装】(3008-4)(item.rakuten.co.jp)
・(検索結果)(global.rakuten.com)

たいていの商品なら、以下の組み合わせのように global.rakuten.com でも商品が紹介されるが・・・(謎)。
・【送料無料】KING BLADE MAX II(キングブレードマックス・ツー) シャイニング グリーン(item.rakuten.co.jp)
・KING BLADE MAX II (King blade max two) シャイニンググリーン(global.rakuten.com)

EIA にしてみれば、日本国外で事業を展開する楽天が、なんで日本国内「だけ」は象牙や鯨肉の取り扱いを続けるのか理解に苦しむ所なのかもしれない。
無論、楽天にしてみれば、日本国内の法律(象牙製品の取引は「アリ」)を順守してるのだから何にも問題はない、というスタンスなのだろう。
実際、楽天はその論法で EIA による非難をかわすつもりと思われる・・・。

とはいえ、日本国内で出回っている象牙の出所に関しては、大いに問題があるっぺぇ。
つ~のも、アフリカでは象牙目当てでアフリカゾウの乱獲が横行してるという惨状(?)があるわけで・・・。
・密猟によるアフリカゾウ絶滅の危機―日本の象牙買い取りが引き金に(2013年7月2日 bigissue-online.jp)

以下、2013年7月2日分 bigissue-online.jp『密漁による~』から後半部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
97年のワシントン条約会議により、 南部アフリカ諸国(ボツワナ、ナミビア、ジンバブエ)からの象牙が「附属書Ⅱ」に戻され、00年[引用者注;実際は1999年]に流通・販売実験 として日本が約50トンの「合法象牙」を500万米ドル(約5億2千万円) で買い取ることが許可された。
この合法象牙の流出は、象牙密猟者、販売カルテル、 そして消費者に「象牙ビジネス再開」という大きな勘違いを植えつけてしまった。

その後 06年には、南ア、ジンバブエ、ボツアナ、ナミビアから60トンの象牙が日本にのみ取引許可されたことで、08 年には「一回限りの販売」として、中国とともに日本は108 トンの象牙の買い取ったのである。

象牙の国際取引には、「ゾウの保護に役立つ適切な国際取引」と「ゾウを絶滅に追いやる違法な国際取引」の二つがあるといわれている。
確かに書類上はそうかもしれないが、実際には合法象牙と違法象牙を区別することは簡単ではない。
本来は、象牙市場に合法象牙を過剰に供給することで密猟を減らす試みが、実際には正反対な効果が出てしまったのだ。

つまり、合法象牙取引が象牙市場に加算されたことで、象牙の需要が復活して象牙価格が上がってしまい、違法象牙取引も復活してしまった。

本来なら自然死や害獣コントロールで殺されたゾウの象牙だけが国際取引の対象になるはずだった日本と南部アフリカ諸国の合法象牙取引は、実際には「アフリカゾウの乱殺」と「象牙のローンダリング」(違法象牙を合法の象牙として流通させる)が可能な土台を築き上げてしまった。
---- 引用以上 ----

アフリカゾウの乱獲が横行してる背景には、貧困や政府の統治能力の低さも影響してるようだが・・・。
この辺は以下参照(手抜き)。
・アフリカ大陸のゾウ個体数、今後10年以内に20%減少の可能性(2013年 afpbb.com)

こういう状況について、楽天がどこまで知ってるのか疑問に思わざるを得ないのは俺だけ?


それはそうと。

楽天で扱ってる象牙の印鑑に関する表示については、首を傾げざるを得ないものがある。
そこでは、材質を本象牙と表示してるわけだが、どの種類のゾウの象牙なんだかさっぱりわからないのが困りもの。
まぁ、楽天としてみれば、象牙は象牙でしかないんだろうけど・・・。


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