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捕鯨問題でナショナリズムを煽る?

2008-01-20 20:45:46 | 捕鯨騒動
普段は対米追随の論調を打ち出す 3K が、珍しく米を批判してるのだが・・・。
・【土・日曜日に書く】ワシントン支局長・山本秀也 覚悟問われる日本の捕鯨(2008年1月20日 MSN産経ニュース;web魚拓)

山本氏はこの論説で、捕鯨騒動に関して様々な角度から分析を入れている。
が、この論説、色々と突っ込みどころがあって苦笑せざるを得ないのだ。
特に謎なのは、『慰安婦問題との類似性』という部分。
このパートのイカれっぷりを堪能して欲しいので、その部分を引用しておく。
---- 以下引用 ----
≪慰安婦問題との類似性≫

 捕鯨問題への賛否議論を見渡すと、慰安婦問題に関する米下院の対日非難決議といった歴史責任の議論にも似た構図がみえてくる。
論争のキーワードを「史実」(慰安婦の実態)から(調査捕鯨の)「科学的根拠」に置き換えると、浮かび上がるのはかみ合わない議論と不信に満ちた感情論だ。

 まして対日非難の出所は、近隣の中韓ではなく、米豪や英国などだ。
高飛車に来られると、日本人の体内時計は昭和20年に針が戻り、敗戦の古傷が痛む。
日米豪の3首脳が、シドニーでの会談(昨年9月8日)で、アジア・太平洋地域での安保協力を誓ってわずか4カ月でこの捕鯨問題騒動である。
ああ、寒い光景だ。

 鯨料理も食文化の一つととらえる日本に対し、米豪の捕鯨反対論の根底には、クジラという高等動物を食べること自体が野蛮だという思いがある。

 南極海を航行中だった日本の調査捕鯨船には先日、反捕鯨派の米環境保護団体のメンバー2人が侵入し、激しい妨害行為を行い、波紋を広げた。

 たかが、クジラ。
されど、クジラ。
日本が「国家の意思」として捕鯨を維持する覚悟なら、「科学」と「法理」を武器に、対日包囲網の中でも堂々と主張し続けるしかあるまい。(やまもと ひでや)
---- 引用以上 ----


普段は露骨な対米追随の姿勢を見せる 3K が、捕鯨騒動に関しては反米主義に転向している。
あぁ、寒い光景だ。

ってのはともかく。

だいたい、慰安婦問題に関する議論と捕鯨に関する議論って似たような構図か?
まぁ、慰安婦問題はすでに米以外の国でも非難決議が出てるしね(法的拘束力はないが)。
一方捕鯨騒動では、米・豪・英・イスラエル(理由は不明)等複数の国で反対の姿勢を政府レベルで出してるし。
この点を踏まえれば、山本氏の論にも一理がないわけではない。

だが根本の問題は、何ゆえ「敗戦の古傷が痛む」というナショナリズムを煽りかねないフレーズを持ち出したかだ。
もし山本氏が捕鯨騒動は「かみ合わない議論と不信に満ちた感情論」と考えているならば、このような表現を使う必要はなかったろうに。
不思議だ・・・。


山本氏の論説を読んでると、3K が捕鯨騒動でナショナリズムを煽りたい姿勢がちょっと見える。
まぁ、3K が何かにつけてナショナリズムを煽り立てるのは今に始まったことではないが・・・。


それにしても。
山本氏は本当に「敗戦の古傷」を持っているんだろうか?


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