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IWC 64 Meeting:Repeating confrontation again and again?

2012-07-04 21:29:06 | 捕鯨騒動
(実生活上のドタバタもあり)すっかり忘れていたのだが、先日から今年分の国際捕鯨委員会(IWC)総会が始まっていた模様。
しかし、初日から毎年恒例の展開となった。
・南大西洋のクジラ禁漁区案を否決、国際捕鯨委員会総会(2012年7月3日 afpbb.com)
・Atlantic sanctuary for whales scuttled(2012年7月4日 theage.com.au;AFP)

一部の方々にしてみたら、毎年毎年同じ状況が続いてるのがありがたい気がしないでもない IWC 総会。
以下、2012年7月3日分 afpbb.com『南大西洋の~』を全文(略

---- 引用以上 ----
【7月3日 AFP】中米パナマの首都パナマ市(Panama City)で開かれている国際捕鯨委員会(International Whaling Commission、IWC)の年次総会は初日の2日、主に南米諸国が提案した南大西洋(South Atlantic)にクジラの禁漁区(サンクチュアリ)を設定する案を否決した。

総会が始まってわずか数時間後には、捕鯨国と反捕鯨国の対立といういつもの見慣れた光景が始まった。

現在、南大西洋で捕鯨は行われていないことから、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカ、ウルグアイが主導する南大西洋のクジラ禁漁区設定案はクジラ保護の象徴的な意味合いが強い。

採決結果は賛成が38か国、反対が21か国、棄権が2か国だった。
IWCの規則で提案の承認には75%の合意が必要とされていることから否決された。

IWCブラジル代表時にクジラ禁漁区案を主導し、現在はブラジルのクジラ保護団体に所属するジョゼ・トゥルダ・パラッゾ(Jose Truda Palazzo)氏は、反対票を投じた国々は日本に買収されたと不満を口にした。
「ナウルやツバルのような国が捕鯨に関心を持ち、クジラ禁漁区についてちゃんと調べたとは信じがたい。日本に言われたから反対票を入れただけだ」

一方、環境保護活動家の間にはクジラ禁漁区設定案への支持は広がっているという声もある。
前年に英領チャネル諸島(Channel Islands)ジャージー(Jersey)島で行われた総会では、日本など捕鯨支持国が退席したため投票に必要な出席国数を満たせず、クジラ禁漁区設定案の採決は見送られていた。
(c)AFP/Shaun Tandon
---- 引用以上 ----

まぁ、IWC 総会開始前から、捕鯨騒動についてオーストラリアなどでの関心が下がってるなんて話もあるけどな。
↓この辺は以下参照(手抜き)
・[よのなか]国際捕鯨委員会の最近の動向(2012年7月3日 おこじょの日記)

↓afpbb.com の記事で書かれてる南大西洋クジラ禁漁区設定案。
・THE SOUTH ATLANTIC: A SANCTUARY FOR WHALES(IWC/64/8 Rev1)(iwcoffice.org;.pdfファイル)

↓は、IWC に掲載されてた南極海+インド洋禁漁区の図を元に、今回の提案における設定区域(黄緑色でかこってある)を追加したもの(画像重め)。
・(南大西洋クジラ禁漁区設定案)

面積的には広くないとはいえ・・・。
仮にこの案が可決されれば、「次」の禁漁区設定を求める加盟国が出てきても不思議ではないし。
日本政府が今回採決に挑んだのは、採決を先延ばしすることで各国からの反発を避ける+南大西洋禁漁区設置を求める各国に一撃喰らわせる、という意味があったかと。

とにかく、昨日 郡司 彰農林水産大臣が行った記者会見では、この禁漁区設定案を否決したことに意義を見出していた模様。
・郡司農林水産大臣記者会見概要(2012年7月3日 maff.go.jp)

以下、2012年7月3日分 maff.go.jp『郡司農林水産大臣~』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
記者:最後ですけども、2日からパナマでIWCの総会が始まりましたけども、現状、どんな報告を受けられてるか、あの、もし、おっしゃっていただける範囲のことで。

大臣:IWCの方はですね、まだ、6日までですから、全体が進行中であります。
その中で、会合の初日でありますけども、ブラジル、アルゼンチンなどが共同提案をしておりました「南大西洋のサンクチュアリの設定」について協議・採決まで行われたと、いうことでございますけども、提案は否決をされたという報告が届いております。
まあ、私どもの国からするとですね、調査捕鯨、それから、商業捕鯨ということも含めて、これまで訴えをしてきたところでございますんで、結果については、良かったなということでございますけども、まだまだ、厳しい状況の下でありますので、よく広く、周知を外国の方々にもですね、していくという必要を感じたということでございます。
この後、6日まで開かれますので、それ以外のものについては、まだ、報告が入っておりません。
はい。
(以下略)
---- 引用以上 ----

今回の禁漁区設定案に賛成したのは、投票に参加した国(IWC加盟国)全体の6割ちょいだしな~。
「次」があるとしたら、南大西洋禁漁区設置案への賛否はどうなることか・・・。


なお、さっきの引用部分後で
以下、2012年7月3日分 maff.go.jp『郡司農林水産大臣~』からさっきの続きを(略

---- 以下引用 ----
(中略)
記者:大臣、すみません。今の、IWCの話なんですけども、民主党の議員の中にはですね、「もう、このまま、IWCではなくて、他の捕鯨を支持してくれる国々と、他の機関を作ってやっていく必要があるんじゃないか」。
今回だって、もう、あの、隔年開催という提案もされてる中で、少なくとも、日本にとって、それは2年は商業捕鯨再開できないってことになってしまう訳ですけども、こういった意見に対しては、大臣、どのようにお考えでしょうか。

大臣:あの、一つの考え方ではあると思いますけれども、やはり、あの、私達の国は、世界中でいろいろな魚種にも関わっております。
まあ、そうした中で、広く、やっぱり、世界の中でですね、認知をされるということは、大事なことだろうというふうに思っておりますので、まあ、できるだけ粘り強くやっていくということの方法を直ちに捨てるべきではないのかなというふうに思ってます。
隔年開催につきましては、これまでの進行状況等を含め、あるいは、また、参加をする各国のですね、負担等も考慮してというようなことでございますから、まあ、その間に、逆に言えば、隔年開催で、その開催をされるごとに、そのことに、精力を使ってきたということ以外に、別な形でですね、それぞれの国との情報交換とか、あるいは、今後の在り方等について、若干考える時間ができるということも、それはプラス面に考えてやっていきたいなというふうに思っております。
(以下略)
---- 引用以上 ----

IWC 総会の隔年開催、か。
今年の IWC 総会に出されてた提案をチラ見しただけなので何とも言えんが、一部の方々から「密室会合」の度合いが強まるという批判が出る悪寒。

つか、「もう、このまま、IWCではなくて~」なんて発言をしたのは誰のことやら(苦笑)
だいたい、日本政府がそれを言い出しても、実際に賛同する国がどれだけいるんだって話だしな。
「IWCよさらば!我が代表堂々退場す」ってのを日本政府にやって欲しいだけ、ってのが発言の根拠だったら本気で笑えないんだけど・・・。


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