つい先日のことになるが、George W.Bush 米国前大統領が『Decision Points』という回顧録なるものを発売したらしい。
多分 Laura 夫人が通訳をしたんだろうが。
この件に関して、W.Bush 前大統領は guardian.co.uk 上でインタビューをしていたのだが・・・。
これについては以下参照(手抜き)
・[よのなか]怒!ブッシュの回顧録(2010年11月9日 おこじょの日記)
この手の回顧録にありがちなことなんだろうが、W.Bush 大統領は見事なまでに責任転嫁を連発していた模様。
つーか、自分のアフォぶりを元部下に押し付けてどうすんの?
しかし、そんな W.Bush 前大統領も、イスラエルの件になると進んで泥をかぶっていたようで・・・。
・Bush rejects claims that Israel was behind Iraq war(2010年11月10日 jpost.com)
そもそも、なんでこの回顧録でイスラエルに関する言及があるのか?
実は、7年前のイラク侵攻の一因として「イスラエルの安全確保」という説が結構有力だったのよね。
そこには、米国で猛威を振るう(?)イスラエルロビーからの圧力があった、なんて話もある。
この説は、 John Mearsheimer 教授と Stephen Walt 教授による『Israel Lobby』で広まったけど・・・(俺も読んだ)。
が、Bush 前大統領はこの説に対して(おそらく側近が教えた説を使って)反論を行っていた。
曰く:
・イラク侵攻は米国民を守るため
・エジプトとサウジアラビアからだけイラク侵攻を示唆された
・イスラエルが攻撃されることはそれ程頭に無かった
最初の2つはともかく、残り1つはイマイチ信用性に欠けるかな・・・。
と、そんなしょうもない反論の後、W.Bush 前大統領は回顧録でイスラエルロビーのことに触れていた。
以下、2010年11月10日分 jpost.com『Bush rejects claims~』からその部分を(略
---- 以下引用 ----
(中略)
The only reference Bush makes to a pro-Israel figure having a role in his Iraq deliberations is the Holocaust survivor and Nobel Peace Prize winner Elie Wiesel, a supporter of military intervention whose opinion the president solicited as he weighed his options.
“Elie is a sober and gentle man. But there was passion in his seventy-four-year-old eyes when he compared Saddam Hussein’s brutality to the Nazi genocide,” Bush writes.
The other major pro-Israel figure whose influence Bush notes in his work comes during his discussion of the “Freedom Agenda.”
Bush cites a passage from Natan Sharansky’s book The Case for Democracy in making the argument that America needed to “put pressure on the arms of the world’s tyrants.”
“I was appalled by the violence and loss of life on both sides. But I refused to accept the moral equivalence between Palestinian suicide attacks on innocent civilians and Israeli military actions intended to protect their people,”Bush writes, saying his views on the right of countries to defend themselves were magnified by September 11.
And he points out, “The Israeli people responded to the violent onslaught the way any democracy would. They elected a leader who promised to protect them, Ariel Sharon.”
(以下略)
---- 引用以上 ----
イスラエルのやり方が民主主義国家に元づいたものって・・・。
やっぱこの元大統領、最初から頭のネジが入ってなかったみたい(失笑)
それより問題なのは、Sharansky 氏の著作で触れられてる思想(帝国主義を「自由と人権を広める」という言葉で偽装してる)を支持してることだ。
ま、この著作は(W.Bush 前大統領が認識してるかどうか知らんが)二元論で物事を処理したい W.Bush 前大統領のような人にとってありがたい存在なんだろうけど。
(Sharansky 氏の『The Case for Democracy』が出たのは2004年)
つーか、W.Bush 前大統領による(おそらく側近が仕込んだ)一連の発言でイスラエルロビーにあまり触れなかったのは、その存在について語る必要がないくらい米国政府にとって重要な位置を占めてることを示唆してるのかもしれん。
いくら W.Bush 前大統領でも、AIPAC や AJC の集会に参加してる以上存在を知らないわけないだろうし(忘れてるかもしれんが)。
とはいえ、W.Bush 前大統領の側近と Laura 夫人も大変だろうな(苦笑)
自分の上司なり夫の非難について、言いわけとか慰めの台詞を考えるのが仕事みたいなモンだし。
(悪い意味で)頭が下がる思いだわな。
それにしても。
o-kojo さんの表現を借りるけど、「戦争のことも、災害対応のことも、煎じつめれば自身の「愚かさ」が原因だと思わない」W.Bush 前大統領に追随した元首相を大量に抱える日本ってなんだろうね?
しかも、イラク侵攻を支持した件についてまともに検証すら行わないってのは・・・。
どうなってんのこれ。
多分 Laura 夫人が通訳をしたんだろうが。
この件に関して、W.Bush 前大統領は guardian.co.uk 上でインタビューをしていたのだが・・・。
これについては以下参照(手抜き)
・[よのなか]怒!ブッシュの回顧録(2010年11月9日 おこじょの日記)
この手の回顧録にありがちなことなんだろうが、W.Bush 大統領は見事なまでに責任転嫁を連発していた模様。
つーか、自分のアフォぶりを元部下に押し付けてどうすんの?
しかし、そんな W.Bush 前大統領も、イスラエルの件になると進んで泥をかぶっていたようで・・・。
・Bush rejects claims that Israel was behind Iraq war(2010年11月10日 jpost.com)
そもそも、なんでこの回顧録でイスラエルに関する言及があるのか?
実は、7年前のイラク侵攻の一因として「イスラエルの安全確保」という説が結構有力だったのよね。
そこには、米国で猛威を振るう(?)イスラエルロビーからの圧力があった、なんて話もある。
この説は、 John Mearsheimer 教授と Stephen Walt 教授による『Israel Lobby』で広まったけど・・・(俺も読んだ)。
が、Bush 前大統領はこの説に対して(おそらく側近が教えた説を使って)反論を行っていた。
曰く:
・イラク侵攻は米国民を守るため
・エジプトとサウジアラビアからだけイラク侵攻を示唆された
・イスラエルが攻撃されることはそれ程頭に無かった
最初の2つはともかく、残り1つはイマイチ信用性に欠けるかな・・・。
と、そんなしょうもない反論の後、W.Bush 前大統領は回顧録でイスラエルロビーのことに触れていた。
以下、2010年11月10日分 jpost.com『Bush rejects claims~』からその部分を(略
---- 以下引用 ----
(中略)
The only reference Bush makes to a pro-Israel figure having a role in his Iraq deliberations is the Holocaust survivor and Nobel Peace Prize winner Elie Wiesel, a supporter of military intervention whose opinion the president solicited as he weighed his options.
“Elie is a sober and gentle man. But there was passion in his seventy-four-year-old eyes when he compared Saddam Hussein’s brutality to the Nazi genocide,” Bush writes.
The other major pro-Israel figure whose influence Bush notes in his work comes during his discussion of the “Freedom Agenda.”
Bush cites a passage from Natan Sharansky’s book The Case for Democracy in making the argument that America needed to “put pressure on the arms of the world’s tyrants.”
“I was appalled by the violence and loss of life on both sides. But I refused to accept the moral equivalence between Palestinian suicide attacks on innocent civilians and Israeli military actions intended to protect their people,”Bush writes, saying his views on the right of countries to defend themselves were magnified by September 11.
And he points out, “The Israeli people responded to the violent onslaught the way any democracy would. They elected a leader who promised to protect them, Ariel Sharon.”
(以下略)
---- 引用以上 ----
イスラエルのやり方が民主主義国家に元づいたものって・・・。
やっぱこの元大統領、最初から頭のネジが入ってなかったみたい(失笑)
それより問題なのは、Sharansky 氏の著作で触れられてる思想(帝国主義を「自由と人権を広める」という言葉で偽装してる)を支持してることだ。
ま、この著作は(W.Bush 前大統領が認識してるかどうか知らんが)二元論で物事を処理したい W.Bush 前大統領のような人にとってありがたい存在なんだろうけど。
(Sharansky 氏の『The Case for Democracy』が出たのは2004年)
つーか、W.Bush 前大統領による(おそらく側近が仕込んだ)一連の発言でイスラエルロビーにあまり触れなかったのは、その存在について語る必要がないくらい米国政府にとって重要な位置を占めてることを示唆してるのかもしれん。
いくら W.Bush 前大統領でも、AIPAC や AJC の集会に参加してる以上存在を知らないわけないだろうし(忘れてるかもしれんが)。
とはいえ、W.Bush 前大統領の側近と Laura 夫人も大変だろうな(苦笑)
自分の上司なり夫の非難について、言いわけとか慰めの台詞を考えるのが仕事みたいなモンだし。
(悪い意味で)頭が下がる思いだわな。
それにしても。
o-kojo さんの表現を借りるけど、「戦争のことも、災害対応のことも、煎じつめれば自身の「愚かさ」が原因だと思わない」W.Bush 前大統領に追随した元首相を大量に抱える日本ってなんだろうね?
しかも、イラク侵攻を支持した件についてまともに検証すら行わないってのは・・・。
どうなってんのこれ。