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約6億円の価値とは

2008-11-28 20:09:28 | 時事ネタ(国内)
日本政府が、クラスター爆弾による被害者の支援に約6億円を出す、って話を聞いたのだが・・・。
・STOPクラスター:被害者対策に6億円--政府方針(2008年11月26日 毎日jp)

年間約6億円でどれだけの被害者を支援できるのなら・・・そう思った俺。
とりあえず、毎日jp の記事を短いので前文引用しておく。

---- 以下引用 ----
政府はオスロで12月3日に行われる軍縮交渉「オスロ・プロセス」のクラスター爆弾禁止条約署名式で、クラスター爆弾による被害者支援などを含む不発弾対策に今後1年間で約600万ドル(約6億円)の拠出を表明する方針を固めた。
禁止条約の中には、こうした条約としては異例の「被害者に対する支援」が組み込まれており、日本としては平和構築の分野で積極的な姿勢をアピールする狙いがある。
署名式には中曽根弘文外相が出席の意向を固めている。
署名式で行う演説の中では、不発弾が無差別に市民を殺傷するクラスター爆弾の使用回避などを訴える。

 市民団体「地雷廃絶日本キャンペーン」によると、97年締結の対人地雷禁止条約では、政府は100億円以上の国際協力を実施したが、被害者支援は全体の11%未満にとどまった。
【大谷麻由美】
---- 引用以上 ----

対人地雷禁止条約での国際協力ってのは、正確には1997年から5年間で100億円以上を出す(出した)ってことだが・・・。
・日本政府の対応(2007年1月31日 JCBL)

ちなみに、対人地雷禁止条約での日本政府の取り組みは、妙にきっちりしてるけどな。

ってのはともかく。
年間約6億の支援金をどのように使うのか、現時点ではハッキリしないな。
被害者支援以外にも、クラスター爆弾の不発弾除去に結構資金を使うことが予想されるし。
除去に必要な専用機械を用意するにしろ、機械の操作をする人を育てるにしろ、除去後の土地の復興とかにも結構な資金を使うと考えると、日本政府が出す予定の額はちとセコいと言わざるを得ない。

ついでに書けば、クラスター爆弾を持っている国々(米とか)に対して廃棄を呼び掛けるという姿勢は大事。
ただし、その後に日本政府が具体的な行動を示さなければ駄目だが。
ただ資金を出しました、じゃ済まされない問題だけに尚更気をつけて欲しいもんだ。


あ、そうそう。
今日、浜田防衛相が、日本におけるクラスター爆弾の(新規)導入をやめると公言したらしい。
・クラスター爆弾「導入せず」 防衛相表明(2008年11月28日 asahi.com)

でも、浜田氏の発言には、思わず突っ込みたくなる部分もあった。
以下、asahi.com の記事から、最初の1段落を引用しておく。
---- 以下引用 ----
浜田防衛相は28日の記者会見で、政府がクラスター(集束)爆弾禁止条約に来月署名することに関連し、「(条約の規制対象外の)新型のもの(を持つ)という発想は持っていない。クラスターという名のものは使わない」と述べた。
これにより自衛隊のクラスター兵器は全廃されることになる。
(以下略)
---- 引用以上 ----

今度から防衛省や自衛隊では、「クラスター爆弾」と呼ばれる兵器を別の名前に変えるって事か(違)。
それこそ、「アポロチョコ爆弾」なんて妙な名前になったり・・・(絶対違う)。


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