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魚のアトリエ”うおとりえ”

新鮮な魚を美味しく食べたい!!
 「魚っ食いの365日

”新芽を摘みました”!!

2012年01月01日 | 食材の源流を訪ねて

 ">”新芽を摘みました!!”
 
暮れも押し詰まった12月30日の朝、横須賀の海苔養殖漁師の知り合いから
”新芽を摘んだから今日、よかったらどうぞ”という電話があった。

毎年冬の初めころ、生海苔を煮込んで佃煮を作る。
生海苔は、海苔漁師のもとを訪ねなければ手に入らない。

      
   走水の景色                     この浜の沖合いが海苔養殖場がある

横須賀走水の漁師さんにいつもお願いしている。
先日電話をしたところ、今年はもう摘まないから、新芽は来年になるという
ことだった。年内はダメかと諦めていたところに突然の電話だった。
新芽が生育したのだろう。新芽にこだわって知らせてくれたことが嬉しい。

海苔養殖の詳しいことは知らないが、海苔の生育にしたがって新芽、二番、三番
と摘む由。当然新芽は柔らかくて繊細だ。二番、三番とこわくなる。
生で食べたり、佃煮にしてもこの新芽の方がよいことは素直に分かる。

それを教えてくれたのが海苔養殖のFさんだ。
出会いがあってから5年になろうか。偶然地元漁協のイベントで知り合った。
生産者を知ることが、その食材のことを知る一番の方法だ。

”食材の源流を訪ねる”ことを旅歩きのテーマにしている。
米、味噌、醤油、酢生産者をはじめ、野菜、果物農家、養蜂家、北海道のイカ釣り漁
の網元、しらす漁師の方など、沢山の知り合いが出来た。

二つ返事で了解し、車を走らせる。
横須賀走水は、東京湾口で地名の通り、潮の通りがよいところで良質の海苔が獲れる。
摘みたての新芽の生海苔をわけていただく。

          
   ザルに洗い上げた生海苔
  

これを煮て佃煮を作る。
濃い目のかつお出汁と、醤油・味醂を調味して煮る。煮詰めるまで2~3時間、ゆっ
くりと煮詰める。隠し味に蜂蜜を加える。今回は海苔の香りを生かすため砂糖は使わ
ないことにした。上々の出来栄えに満足する。出来上がったのは深夜、ことし最後の
食づくりとなった。

         
   鍋に出汁・調味料を加えて時間をかけて煮る        煮あがった海苔の佃煮

いま、瓶詰めの佃煮は冷蔵庫に眠っている。何日かすると味が馴染んでまろやかな
旨味を醸す。発酵させるわけではないが、煮物が時間を経て旨味を増すのは発酵作用
に似ている感じがする。甘味料の加わった市販の瓶詰め海苔佃煮とは全く違った旨さ
が手作りで味わえる。
 
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”魚っ食い”の食卓に上った魚の種類・・・年間のまとめ

2012年01月01日 | 魚食生活
  魚っ食いの決算
 この一年、魚っ食いはどんな魚を食べたのだろうか。
列挙してみる。

大きさ別に見て
 大型魚  黒鮪(ほんまぐろ) めばち鮪  目鉢鮪  めじまぐろ  めかじき
      ぶり  さわら  かつお  さけ  ます  たら  しいら

 中型魚  あじ  あなご  いさき  かさご  かます  かんぱち  まさば  ごまさば
      さごち  さんま  まだい  太刀魚  飛び魚  なめたかれい  にしん
      ほうぼう  ほっけ  まこがれい  まだい  めじな  めごち  柳かれい

 小型魚  いしもち  いわし  うるめいわし  えぼだい  きす  このしろ  さより
      しこいわし  じんた(豆あじ)

 たこ・いか類  あおりいか  すみいか  するめいか  やりいか

 貝類   あさり  かき

 えび・かに類  さるえび  芝えび  毛がに

  一年間で53種類、毎週週変わりで違う種類の魚を食べていることになる。
  去年もおととしもだいたい50種前後だから、毎週1~2回の市場通いでも
  季節にしたがって、こんなに多くの魚に出会えるわが国は恵まれていると思う。


大型魚
    大きい魚も1本買うから、3kg、5kgときには10kgくらいのときもある。
    その一部は、買ってくださるお客さまのところに行くが、大半は夫婦二人で自家消費する。
    生で、焼いて、煮て食べるが、半分は保存食・常備菜に加工する。
    保存食は、粕漬けか甘辛く煮付ける。煮つけは、角煮・しぐれ煮・そぼろなどである。

    今年は例年になく、めじまぐろ・かつお・たらをよく食べた。
    ふつうは切り身で買う魚だが、一本まるまる買ってさばくのが魚っ食いの醍醐味でもある。

中型魚
    煮ても焼いても、だいたい一匹付けにする魚が中型魚であり、一尾丸のかたちで売られている。
    刺身で食べて美味しい魚が多いが、刺身で売られていることは少ない。刺身で食べるには自分で
    さばくに越したことはない。

小型魚
    さばくに手数のかかるのが小魚だ。その代わりだいた価格も安い。そして美味い。
    特に、いわしはもっとも好むところだ。いわしは何回食べただろうか。

いか類
    いかは大好きで美味しいが、同居人が全く食べられないので、我が家では殆んど禁魚である。

貝類
    春は圧倒的にアサリっ食いに徹する。その他の季節は身が痩せているので食べない。
    冬は牡蠣だが、今年は震災で三陸ものが壊滅的被害を受けたので残念の極みだが、一日も
    早い復旧・復活を心から祈るのみである。


食べた回数ランキング(好み)

第1位 あじ   13回
 2位 あさり  11  *
 3位 さば    7
 4位 いわし   6  *
    かつお   6  *
    たら    6  *
    めじまぐろ 6
 8位 かんぱち  5
    さわら   5  *
    さんま   5
    芝えび   5  *
    さくらます 5  *

13位 しこいわし 4  *
    まだい   4
    やりいか  4
    あなご   4
    かます   4
17位 えぼだい  3
    さより   3
    じんた   3

 *芝えび・・・ランキングが8位だが、惣菜としてこんな重宝なものはない。わたしの
        一番の好みだ。エビしんじょうにして冷蔵・冷凍しておく。
 *印の魚は、特に好みの魚であり、新鮮で品質のよい魚(釣り物・脂の乗りの良さなど)が
  あれば一も二もなく買う。そういう点で見れば、魚種の好みもあるが、それ以上に個体の
  よいものを求めて市場を探索していると言ってよい。


季節別に見て
 1月  あじ ぶり 赤地かれい たら 毛がに さより
 2月  ます やりいか にしん 芝えび さわら かつお めじまぐろ

 3月  ほっけ とびうお いわし あさり しこいわし めごち やりいか さわら
 4月  あさり かます かさご ます かんぱち たい かつお しこいわし
 5月  あじ めじまぐろ まこがれい たい あさり あおりいか かます すみいか
     ます しこいわし

 6月  かんぱち さけ たい あじ いさき このしろ たら いわし
 7月  あなご いわし さば めじまぐろ たら さごち いわし じんた(豆あじ)
 8月  ごまさば いわし じんた やりいか かます うるめいわし さば かんぱち
     するめいか さんま
 
 9月  かつお かんぱち えぼだい さんま いしもち 芝えび
10月  えぼだい かつお たい まぐろ さるえび きす さば めじまぐろ いわし
     たちうお たら
11月  あなご さば かつお なめたがれい さわら しこいわし やなぎがれい あじ
     芝えび たらこ めじまぐろ

12月  かき 芝えび めじまぐろ ひらめ さより いさき さわら たらこ

 一般的に言うところの旬に合っているものもあるが、一見して旬に当たらないものもある。
 温暖化で旬の常識がずれてきているものもある。ことし、一番意外だったのが冬のものと
 ばかり思っていたタラが、一年中入荷していることと、夏のタラが美味いということ。

   
市場に入荷のタラ   ことしはこのタラをよく食べた。

食べ方(料理法)から見た考察は、来年のこととしよう。







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あけましておめでとうございます

2012年01月01日 | 篆刻記
 あけましておめでとうございます。

今年も美味しい魚が食べられるよう願っています。

”魚っ食いの食卓”を中心に魚への思いをブログにつづります。
魚っ食いの仲間が一人でも増えることを願って書きます。

 

 龍の装飾文字印と、龍の姿を石に彫りました。

 篆書体なので、判読しがたいと思いますが、
 何とか「龍」の字に見えないでしょうか。

 左下印は、「壬辰」

  年賀状の解説なんて変ですが・・・

  今年もよろしくお付き合いのほど願います。

             魚のアトリエ”うおとりえ”
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