美しい日本女性(モデル、女優、舞妓・芸妓)の写真と映像。日本の映画・映像と演劇。日本の文明・文化・芸術・自然景観。

美しい日本女性写真。日本の映像・映画・演劇。日本文明・文化・芸術「ファイン メディア コンテンツ ジャパン」の情報発進。

写真集とショートストーリー(ポートレート スタジオ ファイン)

2008年07月09日 | 写真集・雑誌・グラビア・DVD
 今、社会は急速に変化しています。

 一眼レフのデジカメ、ハイビジョンのビデオが発売され、撮影技術と画像・映像のセンスさえあれば、誰でもプロ並みの画質や音質を得られるようになりました。画像も映像もプロの作品を鑑賞する時代から自分で撮影する時代になりました。

 既存のメディアであるテレビの視聴率は落ち、雑誌は売れなくなっています。そのかわり、インターネットが急速に発展して、おそらく近い将来にはメディアの中核になるでしょう。


 もっとも売れている雑誌で月刊数十万部、ほとんどの雑誌は数万部です。ということは、雑誌の片隅に掲載されたり、テレビも多チャンネル化していますので、ごくわずかの時間他の人々と一緒に出演したりしても、あまり目立たないということです。雑誌に載ったよ、テレビに出たよということが、いまだにステータスなのでしょうが。


 一方、インターネットですが、個人サイトでも月刊数万アクセスは多いほうではありますが、できない数字ではありません。自分のサイトですから出演者は自分であり、主人公も自分なのです。いわゆる自分メディアなのですね。したがって自分メディアを充実させることがモデルやアイドルとして有名になる近道でしょう。


 インターネットが文字から画像、画像から映像に進歩しつつありますが、現在需要はあっても供給が足りないコンテンツは、写真集と動画のショートストーリーです。インターネットアクセス増加のキラーコンテンツだと思いますよ。


 モデルやアイドルの卵が、女優が目標ですとよくいうが、それならば目標に向ってどれだけ努力しているのだろうか。映画を分析的に見たり、演技の勉強をしているのかと思いますね。地道に勉強して経験を積めば、それだけ目標に近づけるのに。何らかの演技をした写真集やビデオも自分のサイトで発表して目立てば、次のステップのきっかけになるでしょう。

 
 私は撮影会でもそれなりの写真は撮影しているし、モデルも喜んでくれているようです。手軽に撮影できるという点は撮影会のメリットです。しかし、あの程度の写真でよいのかという反省もあります。我ながら進歩がないと・・・撮影会の限界を感じています。
(他の多くのカメラマンよりは進歩しているかもしれないが・・・)


 モデルに演技をつけて、ある程度ストーリー性のある写真集やビデオを撮影したい、作品と呼べるものを発表したいと思う今日この頃です。年齢の差を忘れて楽しくやりましょう。

 

 

  

モデルにとっての動画と静止画の違い(ポートレート スタジオ ファイン)

2008年07月09日 | 写真集・雑誌・グラビア・DVD
私は人物中心の写真を撮影しています。

ビデオも撮影するのですが、ビデオは自然、景観、祭り、イベントなどが多いですね。

その理由は、カメラクラブの「女性モデル撮影会」はあちこちで頻繁に開催されているのですが、ビデオクラブの場合は「女性モデル撮影会」はほとんどないからです。

かりにモデルがカメラの撮影会でビデオ撮影を認めたとしても、カメラの撮影会ではろくな映像は撮影できません。

ビデオはある程度の時間、映像を撮影し、音声を録音するものだからです。

モデルは話をする、歌を歌う、踊りを踊る、何かの演技をするなどが必要なのです。

これからは静止画だけでなく動画の時代ですし、動画のコンテンツは不足しており、需要があります。

モデルにしても、写真集だけでなく、売れるかどうかは別として、ビデオで撮影してDVDも制作したいのではないでしょうか。

モデルとしても大規模な撮影会に出場するのとはべつに、カメラマンと協力して写真やビデオを撮影するといいのではないでしょうか。

自主映画(ビデオ)が今後ますます盛んになるでしょう。

モデルにとってもカメラマンにとっても重要なのは芸術的センス(ポートレート スタジオ ファイン)

2008年07月09日 | 写真集・雑誌・グラビア・DVD
 写真だけでなく、その背景となる思想や理論についても説明しています。

 私が常々言っていることを再確認しましょう。

ポートレートは理論と技術に基づいた芸術です。

ポートレートは写真家とモデルの協同創作です。

 毎年、ものすごい数のアイドル、モデル、レースクイーン、イベントコンパニオンがデビューし、それと同じ数ぐらいが引退します。イベントコンパニオンは登録派遣ですから長くやっている人もいるし、レースクイーンの一部にベテランがいます。

 しかし、大部分はグラビアモデルになることも、まして女優になることもなく消えてゆきます。グラビアモデルになったとしても使い捨てにされている感がなくもありません。

 モデルは女性誌の専属モデルがいるし、アイドルは芸能プロダクション所属のアイドルがおり比較的プロポーションがよく露出度は高いし、裸になったとしてもAV女優にはかなうはずもなく、ライバルは多く、競争は激しいようです。


 ところで、写真家の世界では、若い女性ばかり撮影する写真家を「婦人科」と言いまして、あまり評価されておりません。人物写真、肖像写真そのものは、「ポートレート」と言いまして、これは写真の主要ジャンルなのですが。

 私もある程度の年ですし、比較的自分から大御所といわれる写真家や知名度の高い編集者、IT関係の社員等と接触しています。

 ここでよく言われることは、普段撮影しているモデルには申し訳ないのですが、「人物写真はモデルの知名度」ということをよく指摘され、私自身もそう思います。


 しかし、ここでモデルやレースクイーンはあきらめてはいけません。私のようなセミプロ写真家もあきらめてはいけません。

誰だって有名になる前は無名だったのです。有名になってしまえばいいのです。


 私が見る限り、現代の写真界、「女性ポートレートの世界」では決定的な弱点があります。そこをつけばよいと思います。

 それは亡くなられた秋山庄太郎先生、篠山紀信先生、アラーキー先生、一色一成先生にあって多くの若手写真家にないものがあるのです。

 それは

自然、景観、建物、室内の状況を背景として、モデルに演技をつけて撮影して、「芸術的な世界」を創造する

ことです。写真家とモデル、写真家が主でモデルが従、モデルが主で写真家が従のどちらの場合もありえます。(女優の写真集はモデルが主で撮影可能)

 一レースクイーンであったインリンが日本だけでなくアジア全体で活躍しているのは、露出度の高い服装でM字開脚をやったからではなく(もっと露骨なポーズをやっても売れないモデルはいくらでもいる)、「エロテロリスト」として、写真家、スタイリストと協同して「独自の世界を創造」したからです。コスプレに近いが見てもおもしろいし、やっている本人やスタッフはもっと面白いと思いますね。エロテロリストの襲撃をうけて「要求どおり雑誌にインリンを掲載する」ことになった出版社もかなりあるとか・・・・

 アマチュア写真家、セミプロ写真家の中にも、

 自然の中でモデルを配置したり、建物や背景とモデルの着る衣装を工夫し、小道具も使い撮影するところもあります。

(モデル希望者が多く撮影しきれないようです。)

 アマチュア写真家と交流を持っているプロとしては、アラジン先生の作風が芸術的です。他にもおりますが、みな50歳代以上かな。ある程度の年になると作風も円熟味が出るのではないでしょうか。

 私は「エロテロリスト」とか「エロカワ」になれと勧めているのではなく、露出度は高めでセクシーや色気は女性として魅力的ですが、二番煎じではなく別のコンセプトもあるのではないかと考えています。

 モデルだけをテーマに写した写真はそのモデルが引退したら終わりです。わずか5年の私でも半分以上は廃棄です。連盟の古参役員は家中写真ばかりで、奥さんに死んだら棺桶と一緒に燃やしてあげるといわれたそうです。

 モデルにとっても、写真家にとっても、まず重要なのは芸術的センス(感性)です。グラビアやイメージビデオはさらに男心を動かすポーズや表情など女性としての魅力を強烈に伝えることが必要で、いわゆる「エロカワ」でしょう。モデルを中心として独自の世界を創造すれば、その写真がよければ評価され有名になるし、またその写真も保存されるのです。

まとめ  よいポートレートを創作するには (ポートレート スタジオ ファイン ・ 近藤章人)

2008年07月09日 | 写真集・雑誌・グラビア・DVD
 芸術的な価値のあるポートレートを創作するには、まずカメラマン自身が、どこで、誰を、どのように撮影するか、日頃からイメージを練り上げ、できれば絵コンテのような物に記録しておくとよいでしょう。

有名なプロがどのようなポートレートを撮影したか、写真集や展覧会での写真を鑑賞すると勉強になります。洋服の場合は西洋の絵画、和服の場合は浮世絵などの日本の絵画を参考にするのもよいでしょう。日頃から名画といわれる映画を鑑賞することも役に立ちます。写真の感性を養うものです。

人物写真の撮り方、ポートレートの撮影法、ポートレートのライティングの本を読んで勉強することも基礎知識・基礎技能の習得には欠かせません。写真撮影には撮影技術の裏づけが必要です。

そのうえで、一回でも多く撮影に行き、1枚でも多く撮影し、そして撮影結果を反省して、工夫を重ねれば上達するでしょう。

ポートレートはカメラマンの写真技術だけではなく、モデルとカメラマンがお互いにいい写真を撮ろうと協力してこそ、よい結果がその写真に反映されます。



1. 主題の選定

  ポートレートにはいくつかの種類があります。 たとえば「古都京都において茶道をしている和服姿の二十歳ぐらいの女性を撮影して、若い人でも伝統的な日本のよさを理解して受け継ごうとしている姿を撮影する。」など、カメラマンが何を創作するのかという主題が重要です。それにそってどのような写真を何カットぐらい撮影するのがよいのかを決定します。

 もちろん、そこまで深く考えなくても「アイドルAの水着姿、洋服姿、コスプレ、テニスをやっている姿を撮影し、アイドルAのさまざまな魅力を紹介する。」でもいいわけです。

 最近の若手プロカメラマンのポートレートは色彩的にきれいに撮影したり、同世代の若者の表情を撮影したりしていますが、どうも私のような「おじさん」にはその写真により作者が何を言いたいのか、よくわかりません。



2. モデル選び

  ポートレートは何回も繰り返して述べているとおり、カメラマンとモデルの共同創作です。そのポートレートの出来栄えの半分、本当は半分以上が誰をモデルにしたかで決まってしまいます。

 若い女性がモデルの場合は容姿でしょうが、男性の場合もそのモデルの個性と写真の主題が一致するかが重要なのです。

 たとえば同じ老人でも、非常に元気な人もいれば、寝たきりの病人もいます。その写真の主題が何かにより、どちらの老人を撮影するかが決まります。

 写真の場合は作者が言葉で述べるわけにはいきません。したがって、どのような場所で、モデルがどのようなことをしているのかにより、主題を表現するのです。ポートレートの撮影では、写真を撮影するという技術的なことはあくまで一部分で、モデルと会話をしながらモデルの魅力を引き出していくことが大部分なのです。

 若い女性がモデルの場合も、ただきれいなモデルがニコパチするのではなく、どのような場所で、どのようなタイプの女性が、どのようなポーズをするかによって主題をどのように表現するかが変ってきます。知的な美しさ、色っぽい仕草、健康的な女性美、可愛いい女の子などきれいな女性にもいくつかのタイプがあります。美しいという基準はひとつではありません。

 広告写真の場合も「どのようなモデルがどのような演技をするのか。」が決まっています。

 つまり、ポートレートのモデル選びは有名人とか絶世の美人であるというのではなく、その作品の主題に沿ったモデルを選ぶことが非常に重要です。

モデルは常にオーディションに合格しなければ仕事がもらえませんが、オーディションとミスコンとはまったく違うということをモデルを目指す人は理解しなければなりません。

また、職業モデルをあえて避ける場合もあります。たとえば日本伝統文化の写真撮影の場合はモデルを容姿で決めるというよりも、日本舞踊、能や狂言、茶道や華道などその分野を実践している人の中から誰かにモデルをお願いするでしょう。



3. 撮影場所・撮影時期の選定

 ポートレートはスタジオで撮影するから撮影場所や撮影時期は関係ないというプロのカメラマンもいるでしょう。

 天候に左右されがちなロケをやるよりも、ライティングを自由に決められるスタジオで撮影した方がプロカメラマンにとっては、簡単で確実かもしれません。

 しかし、アイドル写真集はきれいな南国の海で撮影するのが定番です。そのような写真でない場合も、どこで、誰を、どのように撮影するかはポートレート写真撮影の基本です。

 モデルに洋服を着せれば、新宿や丸の内の都市のビル街、お台場やエビスなどの新しい街、洋風庭園、横浜の山手などの洋館で撮影するといいでしょう。 

 モデルが和服の場合は、京都や鎌倉などの古都、日本庭園、歴史的な街並み、神社・仏閣などがよいでしょう。

 時期については、背景を花壇にする場合はその花の開花時期に合わせなければなりませんし、夕日がきれいなところは夕焼けの時間に撮影するのもよいでしょう。朝日や夕日は自然写真を撮影するとわかりますが、まさに分刻みで刻々と変化していくのです。

 撮影する主題、モデルのヘアメークや服装にあわせて、どこで、どのような時期に撮影するか、事前に調査・企画しておくのです。

 

4. 女性の場合はヘアメーク

 私はヘアメークのことはわかりません。知識もありません。

ただ、はっきりいえることは、女性はヘアメークを変えると別人のようにイメージが変ってしまいます。

 日頃から美容師やメークアップアーチストの人に習ったり、女性誌で情報を仕入れたりして、自分ににあうことは当然として、いくつかの自分を演出してみるとおもしろいと思います。

 広告撮影では、ヘアメークとスタイリストがつきますが、アマチュアの撮影会程度ではつきませんので、モデルのセンスが問われるのです。

 洋服と和服・浴衣ではヘアメークが違いますし、同じ洋服でもドレスを着る場合とスーツを着る場合など、撮影する主題、洋服、場所にあわせるべきでしょう。



5. 服装(コスチューム)

 服装(コスチューム)も重要です。撮影の主題やカメラマンのイメージにあった服を事前に打ち合わせておきましょう。

 大きく分けて、洋服と和服に分けられます。日本の伝統的な価値が再評価されている今日、和服がにあう女性、和服が着れる女性を撮影したいと思うのは私だけでしょうか。

 服の種類だけでなく、色も打ち合わせておきましょう。背景の色に合った色、背景に映える色など、どこでどのような撮影をするかによって決まってきます。また、複数のモデルが撮影会に行く場合、服の色もお互いに連絡をとり、同じ色ばかりにならないようにしましょう。

 銀座、新宿、渋谷、原宿、青山、成城などそれぞれの街にあった服をきるべきでしょう。

 ある撮影会にジーパンで来たモデルがいましたが、避けたほうが無難です。中年中心の撮影会にはモデルらしい服を着た方が人気はでます。通常より少し露出度の高い服を着て自分の魅力を強調しましょう。

 コスプレ写真撮影もポートレートの一種です。女優・俳優が演技するように、自分もマンガやテレビの主人公になりきって撮影するのも楽しいでしょう。



6. ポーズを決める

 わざとらしくない自然なポーズが理想です。

 基本となるポーズから、体をまげたり、手の位置を移動させたりしながら、バリエーションをつけましょう。本サイトを参考にしていただきたいし、雑誌や写真集を見て、さまざまなポーズを覚えておきましょう。

 洋服と和服では基本となるポーズはまるっきり違います。撮影会において、和服のにあうポーズに慣れていないモデルが多いようです。

 同じポーズでも、撮影する方向によって違った写真になります。

 とくに有名人や地位がある人を撮影する場合は、モデルの方を動かすのではなく、カメラマンの方が、まず話し合って、前後・左右・上下動いてみで、その人の個性が一番表現できるアングルからポートレートを撮影します。

 モデルの目線ですが、大きく分けてカメラを見る場合と、目線をカメラからずらす場合があります。写真コンテストの入賞作品は目線をずらした作品が多いのですが、プロカメラマンの写真集を見ると半分以上がカメラの方をむいています。したがって、写真表現としてずらした方がいい場合もありますが、カメラの方に目線を向けた場合は印象が強い写真になります。極端な場合カメラをある表情で見つめて表現します。

 撮影会でのカメラマンとモデルの関係では、カメラマンがポーズの指示をするのが一般的ですが、カメラマンが初心者であったり、非常に大勢であったりする場合はカメラマンの要望を聞きながら、モデル主導でポーズをとっていったほうがいいでしょう。



7. 表情をつくる


ポートレートでは、ポーズ以上に表情のいい悪いがはっきりと写真に出てしまいます。主題をモデルの表情で表現するといっても過言ではありません。

カメラマンはポーズを指示するだけでなく、常にモデルの表情を観察していなければなりません。

モデルにどのような撮影をしているのか説明しながら、いいところはほめて、悪いところはいい方向に導き、楽しみながら撮影をしましょう。

緊張していたらリラックスさせ、無表情であったらスマイルを誘導し、疲れていたら適度に休ませるなど、カメラマンはモデルに対して気配りが必要です。

モデルもはじめはいわゆるニコパチ写真でよいのですが、次第にさまざまな表情を演技できるようにするべきでしょう。

女性の場合、笑った表情、色っぽい表情、物憂げな表情、悲しい表情、怒った表情、自身に満ちた表情などがあるでしょうし、男性の場合は色っぽい表情のかわりに、たくましい表情、力強い表情などがあるでしょう。

無理に表情を表に出さなくてもいい場合もかなりありますが、表情をだして演技して主題にそったポートレートを撮影する場合もあるのです。

さらに老若男女、各界で活躍している方を撮影する場合は、まず話し合い、どのような写真を撮影してほしいか聞いた後、自分の方からアングルを決め、自然な表情を記録していくといいと思います。


8.写真家とモデルの協同創作

 大規模な撮影会はさまざまなモデルにあえるという面では有効ですが、あの人ごみでいい写真が撮影できるはずはなく、モデルにとっても、カメラマンにとっても撮影会だけに依存しないほうがいいと思います。大規模な撮影会は出会いの場にしたらいいでしょう。ただし、撮影会主催者がモデルとカメラマンの交流を禁止しているところがあります。

 モデルにとっても自分の撮影してもらいたい写真を撮影してもらえる、撮影した写真をもらえるということから、個別の撮影か、少人数のグループ撮影のほうがいいでしょう。

 モデルとしては、プロかプロ並みの優秀な写真家と仲良くなり、おたがいにどのような写真を撮影したいと語り合いながら、写真を撮りためておくのです。それは、宣材を補うBOOKになります。

 写真家としても、写真を雑誌やWEBに使わせてくれ、ストックフォトに収録したいなどの話があった場合、すぐにモデルに連絡して了解を得ることができます。アマチュア撮影会の写真は権利関係の処理ができておらず、どんなにいい写真を撮影しても使い道がないのです。

ポートレートは写真家とモデルの協同創作(ポートレート スタジオ ファイン)

2008年07月09日 | 写真集・雑誌・グラビア・DVD
 私はどちらかといえば、アイドルのグラビアというより、モデルを使ったポートレートを撮っています。

 この作品のモデルの野元美沙は某一流大学を卒業して、教養もあり、容姿は日本的な美人でした。

 私とは話題が合い、意気投合したのですが、賢すぎて、おそらくプロカメラマンには扱いにくかったのではないでしょうか。

 オーディションに落ち続けてめげている時期に、

自分は芸術的な写真のモデルになりたい、写真表現をしたいとのことで、

モデルの方から私に撮影依頼がありました。

 洋服では他のモデルの写真がありすぎて差別化できないので、浴衣で撮影をすることにしました。4~5年前のことですが、当時は浴衣の写真はまだ非常に少なかったのです。

 私は和服や浴衣の写真撮影は他のカメラマンに比べて多く、日本的なポーズを知っていました。モデルが日本舞踊が習ったことがあると聞いたので、ゆっくり日本舞踊を踊ってもらい、それもポーズとして取り入れました。新宿御苑、鎌倉、江ノ島で撮影しましたが、撮影地は私が決めました。

 日本的な背景で、浴衣美人が日本舞踊を踊る写真は、たいへん好評で高アクセスでした。

 野元美沙写真集は、初期のポートレートスタジオファインの代表作になりました。その後、他の撮影会でも浴衣の撮影が増えてきたように思います。

 オーディションは、そのモデルの才能のあるなしを判断するのではなく、特定の広告や番組や記事にあうモデルを選んでいるのです。

 オーディションに落ちたからといって、めげる必要はありません。
 自分の才能を認め、作品を撮影する写真家を、自分のほうから見つければいいのです。写真家は一部の不良モデルを警戒していますが、誠意は通じるでしょう。
 モデルにとって、自分の魅力を引き出して、価値を高めて撮影してくれる写真家ほどありがたい人はいません。

 写真家は常にいい写真が撮影できるモデルを探しています。
 写真家としても、モデルとしても、見る人に強烈な印象を与えるような写真集を制作すれば、その写真は売れるでしょうし、次の仕事に結びつくでしょう。

 ポートレートは写真家とモデルの協同創作なのです。
 
 このブログを制作・運営している「ポートレート スタジオ ファイン」のサイトには、膨大な写真事例がございます。ぜひお越しください。

 http://21-civilization.com/portrait/portrait.htm
 

 

ひとりひとりのモデルにあったポートレート撮影(ポートレート スタジオ ファイン)

2008年07月09日 | 写真集・雑誌・グラビア・DVD
 モデルひとりひとりに長所と短所があります。写真を撮影するならば、その点を充分考えて撮影しなければなりません。モデルとしても次の仕事に結びつく、できれば写真やビデオの販売に結びつく撮影をしたほうが得です。

 この写真は4~5年前に、撮影会でそのモデルを撮影し、その写真をインターネットに掲載したところ、モデルが気に入り、追加で撮影してほしと要望があり、モデル料無料、撮影料無料、経費は相互で負担という条件で撮影したものです。もっとも交通費や食事代や飲み代は、おじさんが支払いましたよ。

 野元美砂さんと言います。

1.短所は、美人ではあるが日本的な顔立ち、体形であり、手術のあとがあるところがあって、水着や露出度の高い服を着る事ができません。モデルとしての決定的な弱点です。

2.長所は優秀な大学を卒業して教養があることです。日本舞踊や茶道も習ったことがある。ある呉服店の和服のモデルをしたことがある。私には、教養のないモデルより教養があるモデルのほうが話が合うのですが、一般的なカメラマンは専門学校卒ですから扱いづらかったと思います。

 撮影会では午前中はミニスカート、午後はスラックスで愛嬌を振りまいていましたが、モデルの本当の姿ではないようです。

 野元さんは、オーディションに落ちてばかりいて、いやになったとのことでした。もともとモデル専業ではないようで、それなりの収入はあったようです。あの手この手で金品の要求をするモデルがいますが、そのようなことはまったくなく、要求はただひとつ、いい写真を撮影してほしいと・・・・

 そこで私は野元さんと相談しました。

1.洋服や水着で撮影しても、そのような写真はありすぎて、他のモデル、他の写真との競争に勝つことは不可能。

2.今でこそ花火大会や夏祭りで浴衣を着る女性が増えましたが、当時は浴衣を着る人は少なかったのです。しかし、私は和服と浴衣の撮影になれているめずらしいカメラマンでした。即座に浴衣の撮影にしようと決めました。

3.1回目は私のホームグランドである新宿御苑で撮影しました。日本舞踊を芝生の上で踊ってもらい、その中からよさそうなポーズを撮影しました。撮影を進むにつれて、浴衣の襟の周りを緩め色っぽい姿を演技するようになりました。

4.2回目は午前から昼過ぎにかけて古都鎌倉のお寺、竹林、街並みで撮影し、夕方近くに江ノ島の海岸で夕日をバックに撮影しました。服装は浴衣(鎌倉の寺社)、ドレス(鎌倉文学館という洋館のところ)、浴衣(江ノ島の海岸)と3種類準備し、浴衣の着付けはモデルが自分でできました。今反省すると、ストロボの使い方がへたではありますが、その作品をインターネットに掲載するやいなや、非常に多くのアクセスがありました。

5.大自然を背景とした浴衣の写真は非常にめずらしく、プロの写真家やマスコミ関係の方もご覧になったようです。モデルに写真をあげましたので、モデルもたいへん喜んでくれました。私もまったくの初心者のカメラマンからそれなりのカメラマンとなり、他の事情もあったのですが、写真をはじめて1年ぐらいである写真連盟の役員となりました。

6.私の写真以外のサイトの方は、「日本文化」や「日本文明」に関心がある人が集まるサイトです。アクセス解析しますと、「和服と浴衣の撮影方法」、「いい写真集と悪い写真集の差は大きい」に直接入ってくるアクセスが多かったのです。したがってマスコミや写真家の方にも多少影響を与え、今日の浴衣ブーム、ひいては日本ブーム、和の世界の回帰に多少なりとも貢献したのではないかと思います。


 以上総合的にまとめますと、次のとおりです。

1.展示会にでる、撮影会にでるという仕事をこなすことも必要ですが、いつまでもイベントコンパニオンやレースクイーンだけをやるのであればそれでいいとしても、モデルになる、できれば女優になるという目標がある場合は、しっかりと企画をした写真集を撮影するべきです。アマチュアカメラマンの撮影会はあくまでモデルの出発点でしょう。

2.自分のサイトやブログには、携帯のスナップをのせるのも日記としてはよいとしても、自分を不特定多数に紹介するのですから、魅力的に自分が写っている写真を掲載しましょう。できれば特技、スポーツ、なんらかの芸をしている写真を掲載しましょう。若いマスコミ関係者はネットをくまなく見ており、WEBサイトが宣材であり、経歴書であり、BOOKなのです。

3.写真家にとっても、モデル(女優候補者)にとっても、ただ写真を撮影するのではなく、どこで、どの時期に、どのような服を着て、どのようなポーズや表情をし、何を表現するのか戦略を練るべきです。WEBサイトこそ、自由に制作できる「自分メディア」なのです。

4.女優の写真集とモデル・アイドル・レースクイーンの写真集を比べて見ましょう。女優の写真集はストーリー性があり、場所を選び、服を選び、演技をしているのです。見せ場を作っているのです。

 モデルをやりたい、写真を撮影してほしいという連絡は、冷やかしと思われるもの、真剣なもの、両方あるのですが、できれば私が撮影会やイベントなどで一度でも撮影したことがあるモデルの方が力量がわかっていていいですね。

 ひとりひとりあってみなければわかりませんが、まったくの新人を演技ができるまで育て上げるのはしんどいですね。何回か撮影会を経験したモデル、レースクイーン卒業生くらいが基礎ができていて教えるのが楽です。

 写してほしいモデル、撮影会で撮影するモデルはいても、次のステップに進むモデルがなかなかいなくて困っているのです。

いい写真集と悪い写真集の差は大きい (ポートレート スタジオ ファイン)

2008年07月09日 | 写真集・雑誌・グラビア・DVD
1. いい写真集と悪い写真集の差は大きい。

  写真集の出来栄えにはかなりの差があります。  いい写真集は、当然ながらよく売れますし、モデルにとっても2冊目、3冊目の写真集を制作するようになります。

  たとえば、「嶋村かおり」の写真集は20冊出ており、最近の写真集はどれもそれなりのレベルであり、買って損はしません。

  レースクイーンやグラビアモデルにとって、いい写真集を出版すれば、人気が出て、女優になることも可能です。

  女優「浅野ゆう子」も若い頃は、セクシー系の写真集を出したり、男性誌にかなりきわどい露出の写真を掲載したりしていました。  「週刊プレーボーイ創刊20周年記念特別編集 浅野ゆう子写真集 Night On Fire!」は物語風に制作されています。さまざまな場面で演技をしている写真があり、露出度も高く、浅野ゆう子の人気を高め、後の大女優のきっかけになった名写真集です。

  篠山紀信先生撮影の「手塚理美写真集 四色の花火」は日本の四季の風景や伝統的な建物をバックに少女の美しさを撮影しています。四季の写真ですから、最低1年間は撮影の期間かっている手の込んだ写真集です。

 宮沢りえ、菅野美穂の写真集は、ともに話題性があり、それぞれ100万部以上売れました。

 古本屋にいくと、モデルや撮影内容によりますが、当初の販売価格以上の市場価格がついている人気の高い写真集もあります。

 逆に、どこの本屋に行っても在庫がある数年前の写真集もあるのです。

 このように写真集の売れる、売れない、出来栄えがよい、悪いは非常に大きな差があるのです。
 

2. 写真集の企画について

 以前は歌手からアイドル、タレント、女優になりましたが、現在ではグラビアモデルからアイドル、タレント、女優になることが多いようです。最近の新人アイドルはまず、写真集とDVDを制作します。

 新人アイドルの写真集は南国の浜辺で、水着の撮影をわずか2,3日間ですれば、1冊の写真集の撮影が完成しますが、そのぶん内容は希薄のものになります。

 10代の新人アイドルがモデルで10代の少年が買うような写真集であればそれでもよいでしょう。しかし、 20歳代のある程度何らかの才能が有る大人の女性の場合や演技ができる女優の場合は、その女性の魅力をより強調した個性的な写真集にした方が、売れるでしょうし、モデル本人の将来にとっても好ましいと思います。

 最近はレースクイーン、キャンギャル、モデルなどある程度撮影会の経験をしたことがある女性が、次のステップアップのために写真集をだすことが多いようです。

 彼女らがレースクイーンやキャンギャルを卒業する年齢は20歳代半ばぐらいが平均と思われ、大学を卒業した高学歴の才女も多いようです。同年齢の女優の写真集と比べますと、企画力・演技力の不足は否めず、一般的には露出度も低いようです。また、露出度では年下のグラビアモデルにもかないません。

 撮影会の経験があり、撮影会では人気があったモデルでも、撮影会で撮影したカメラマンが、他人がとった写真集を購入してくれるとは限りません。

 まったく無名のモデルに比べれば、トップレースクイーンは有名ですが、それでも写真集が売れてなかったり、幸運にも購入してくれたとしても、すぐ古本屋に売られてしまったりする写真集が多いようです。中には新品の本が古本屋で売られていることもあります。

 どこが問題なのでしょうか。ごく最近は有名レースクイーンが競って露出度を高くしているのですが・・・

 

3. レースクイーン写真集の問題点について

 はっきり言って、モデル本人は、やる気があり、がんばって、ビックになりたいと思っているようです。しかし、残念ながら、ポートレートの写真表現としてはまだまだなのです。

 写真集の写真を見ると、モデル本人が悪いのか、写真家が悪いのか、スタイリストが悪いのか、写真集のプロデューサーが悪いのかはわかりませんが、ポートレート撮影をしている私にとって、写真撮影の技術的なことではなく、写真集の企画や撮影内容についての欠点が目立ちます。 いくつかの写真集を買いましたが、どれも私には物足りません。

 写真集ではどうしたらそのモデルの魅力を表現できるかを企画し、撮影場所、服、ポーズ、表情、メーク、光線などを事前に検討して準備し、撮影中は予想通りの出来栄えになるか瞬間的に判断しながら撮影をすすめます。1冊の写真集を買っていただくわけですから、モデルの魅力を余すことなく写真集には盛り込みたいものです。露出度はある程度必要なのですが、購入した男性はすべてのモデルにヌードを求めているわけではなく、その写真集が購入者の期待にこたえているものであれば、満足するのです。

 したがって、そのモデルが大人のいい女であることが再認識できるように、高級感がある場所で、和服、ドレス、スーツなど正装に近いカットも入れておくべきです。

 さらにレースクイーンのコスチュームの写真もあったほうがいいでしょう。 次に、特技やスポーツの才能を強調する写真もあってもよいでしょう。そのような才色兼備の美人が水着や下着やコスプレの衣装を着たり、セミヌードになったり、セクシーな演技をすれば、世の男性はヌードでなくてもその写真集を買ってよかった、すぐ古本屋に売るのではなく、お宝としてずっと自分の手元にとっておこうと思うでしょう。

 篠山紀信、荒木経惟の両氏の作風はまったく違いますが、両氏に共通していることは、人物撮影であっても、撮影場所、撮影時期をよく選んで、その背景の中にモデルを配置して、そのモデルに演技をさせるのがうまいのです。若い写真家と大御所の撮る写真とは写真の技術に差があるのではなく、写真の表現に差があるのです。