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いい写真集と悪い写真集の差は大きい (ポートレート スタジオ ファイン)

2008年07月09日 | 写真集・雑誌・グラビア・DVD
1. いい写真集と悪い写真集の差は大きい。

  写真集の出来栄えにはかなりの差があります。  いい写真集は、当然ながらよく売れますし、モデルにとっても2冊目、3冊目の写真集を制作するようになります。

  たとえば、「嶋村かおり」の写真集は20冊出ており、最近の写真集はどれもそれなりのレベルであり、買って損はしません。

  レースクイーンやグラビアモデルにとって、いい写真集を出版すれば、人気が出て、女優になることも可能です。

  女優「浅野ゆう子」も若い頃は、セクシー系の写真集を出したり、男性誌にかなりきわどい露出の写真を掲載したりしていました。  「週刊プレーボーイ創刊20周年記念特別編集 浅野ゆう子写真集 Night On Fire!」は物語風に制作されています。さまざまな場面で演技をしている写真があり、露出度も高く、浅野ゆう子の人気を高め、後の大女優のきっかけになった名写真集です。

  篠山紀信先生撮影の「手塚理美写真集 四色の花火」は日本の四季の風景や伝統的な建物をバックに少女の美しさを撮影しています。四季の写真ですから、最低1年間は撮影の期間かっている手の込んだ写真集です。

 宮沢りえ、菅野美穂の写真集は、ともに話題性があり、それぞれ100万部以上売れました。

 古本屋にいくと、モデルや撮影内容によりますが、当初の販売価格以上の市場価格がついている人気の高い写真集もあります。

 逆に、どこの本屋に行っても在庫がある数年前の写真集もあるのです。

 このように写真集の売れる、売れない、出来栄えがよい、悪いは非常に大きな差があるのです。
 

2. 写真集の企画について

 以前は歌手からアイドル、タレント、女優になりましたが、現在ではグラビアモデルからアイドル、タレント、女優になることが多いようです。最近の新人アイドルはまず、写真集とDVDを制作します。

 新人アイドルの写真集は南国の浜辺で、水着の撮影をわずか2,3日間ですれば、1冊の写真集の撮影が完成しますが、そのぶん内容は希薄のものになります。

 10代の新人アイドルがモデルで10代の少年が買うような写真集であればそれでもよいでしょう。しかし、 20歳代のある程度何らかの才能が有る大人の女性の場合や演技ができる女優の場合は、その女性の魅力をより強調した個性的な写真集にした方が、売れるでしょうし、モデル本人の将来にとっても好ましいと思います。

 最近はレースクイーン、キャンギャル、モデルなどある程度撮影会の経験をしたことがある女性が、次のステップアップのために写真集をだすことが多いようです。

 彼女らがレースクイーンやキャンギャルを卒業する年齢は20歳代半ばぐらいが平均と思われ、大学を卒業した高学歴の才女も多いようです。同年齢の女優の写真集と比べますと、企画力・演技力の不足は否めず、一般的には露出度も低いようです。また、露出度では年下のグラビアモデルにもかないません。

 撮影会の経験があり、撮影会では人気があったモデルでも、撮影会で撮影したカメラマンが、他人がとった写真集を購入してくれるとは限りません。

 まったく無名のモデルに比べれば、トップレースクイーンは有名ですが、それでも写真集が売れてなかったり、幸運にも購入してくれたとしても、すぐ古本屋に売られてしまったりする写真集が多いようです。中には新品の本が古本屋で売られていることもあります。

 どこが問題なのでしょうか。ごく最近は有名レースクイーンが競って露出度を高くしているのですが・・・

 

3. レースクイーン写真集の問題点について

 はっきり言って、モデル本人は、やる気があり、がんばって、ビックになりたいと思っているようです。しかし、残念ながら、ポートレートの写真表現としてはまだまだなのです。

 写真集の写真を見ると、モデル本人が悪いのか、写真家が悪いのか、スタイリストが悪いのか、写真集のプロデューサーが悪いのかはわかりませんが、ポートレート撮影をしている私にとって、写真撮影の技術的なことではなく、写真集の企画や撮影内容についての欠点が目立ちます。 いくつかの写真集を買いましたが、どれも私には物足りません。

 写真集ではどうしたらそのモデルの魅力を表現できるかを企画し、撮影場所、服、ポーズ、表情、メーク、光線などを事前に検討して準備し、撮影中は予想通りの出来栄えになるか瞬間的に判断しながら撮影をすすめます。1冊の写真集を買っていただくわけですから、モデルの魅力を余すことなく写真集には盛り込みたいものです。露出度はある程度必要なのですが、購入した男性はすべてのモデルにヌードを求めているわけではなく、その写真集が購入者の期待にこたえているものであれば、満足するのです。

 したがって、そのモデルが大人のいい女であることが再認識できるように、高級感がある場所で、和服、ドレス、スーツなど正装に近いカットも入れておくべきです。

 さらにレースクイーンのコスチュームの写真もあったほうがいいでしょう。 次に、特技やスポーツの才能を強調する写真もあってもよいでしょう。そのような才色兼備の美人が水着や下着やコスプレの衣装を着たり、セミヌードになったり、セクシーな演技をすれば、世の男性はヌードでなくてもその写真集を買ってよかった、すぐ古本屋に売るのではなく、お宝としてずっと自分の手元にとっておこうと思うでしょう。

 篠山紀信、荒木経惟の両氏の作風はまったく違いますが、両氏に共通していることは、人物撮影であっても、撮影場所、撮影時期をよく選んで、その背景の中にモデルを配置して、そのモデルに演技をさせるのがうまいのです。若い写真家と大御所の撮る写真とは写真の技術に差があるのではなく、写真の表現に差があるのです。



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