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ひとりひとりのモデルにあったポートレート撮影(ポートレート スタジオ ファイン)

2008年07月09日 | 写真集・雑誌・グラビア・DVD
 モデルひとりひとりに長所と短所があります。写真を撮影するならば、その点を充分考えて撮影しなければなりません。モデルとしても次の仕事に結びつく、できれば写真やビデオの販売に結びつく撮影をしたほうが得です。

 この写真は4~5年前に、撮影会でそのモデルを撮影し、その写真をインターネットに掲載したところ、モデルが気に入り、追加で撮影してほしと要望があり、モデル料無料、撮影料無料、経費は相互で負担という条件で撮影したものです。もっとも交通費や食事代や飲み代は、おじさんが支払いましたよ。

 野元美砂さんと言います。

1.短所は、美人ではあるが日本的な顔立ち、体形であり、手術のあとがあるところがあって、水着や露出度の高い服を着る事ができません。モデルとしての決定的な弱点です。

2.長所は優秀な大学を卒業して教養があることです。日本舞踊や茶道も習ったことがある。ある呉服店の和服のモデルをしたことがある。私には、教養のないモデルより教養があるモデルのほうが話が合うのですが、一般的なカメラマンは専門学校卒ですから扱いづらかったと思います。

 撮影会では午前中はミニスカート、午後はスラックスで愛嬌を振りまいていましたが、モデルの本当の姿ではないようです。

 野元さんは、オーディションに落ちてばかりいて、いやになったとのことでした。もともとモデル専業ではないようで、それなりの収入はあったようです。あの手この手で金品の要求をするモデルがいますが、そのようなことはまったくなく、要求はただひとつ、いい写真を撮影してほしいと・・・・

 そこで私は野元さんと相談しました。

1.洋服や水着で撮影しても、そのような写真はありすぎて、他のモデル、他の写真との競争に勝つことは不可能。

2.今でこそ花火大会や夏祭りで浴衣を着る女性が増えましたが、当時は浴衣を着る人は少なかったのです。しかし、私は和服と浴衣の撮影になれているめずらしいカメラマンでした。即座に浴衣の撮影にしようと決めました。

3.1回目は私のホームグランドである新宿御苑で撮影しました。日本舞踊を芝生の上で踊ってもらい、その中からよさそうなポーズを撮影しました。撮影を進むにつれて、浴衣の襟の周りを緩め色っぽい姿を演技するようになりました。

4.2回目は午前から昼過ぎにかけて古都鎌倉のお寺、竹林、街並みで撮影し、夕方近くに江ノ島の海岸で夕日をバックに撮影しました。服装は浴衣(鎌倉の寺社)、ドレス(鎌倉文学館という洋館のところ)、浴衣(江ノ島の海岸)と3種類準備し、浴衣の着付けはモデルが自分でできました。今反省すると、ストロボの使い方がへたではありますが、その作品をインターネットに掲載するやいなや、非常に多くのアクセスがありました。

5.大自然を背景とした浴衣の写真は非常にめずらしく、プロの写真家やマスコミ関係の方もご覧になったようです。モデルに写真をあげましたので、モデルもたいへん喜んでくれました。私もまったくの初心者のカメラマンからそれなりのカメラマンとなり、他の事情もあったのですが、写真をはじめて1年ぐらいである写真連盟の役員となりました。

6.私の写真以外のサイトの方は、「日本文化」や「日本文明」に関心がある人が集まるサイトです。アクセス解析しますと、「和服と浴衣の撮影方法」、「いい写真集と悪い写真集の差は大きい」に直接入ってくるアクセスが多かったのです。したがってマスコミや写真家の方にも多少影響を与え、今日の浴衣ブーム、ひいては日本ブーム、和の世界の回帰に多少なりとも貢献したのではないかと思います。


 以上総合的にまとめますと、次のとおりです。

1.展示会にでる、撮影会にでるという仕事をこなすことも必要ですが、いつまでもイベントコンパニオンやレースクイーンだけをやるのであればそれでいいとしても、モデルになる、できれば女優になるという目標がある場合は、しっかりと企画をした写真集を撮影するべきです。アマチュアカメラマンの撮影会はあくまでモデルの出発点でしょう。

2.自分のサイトやブログには、携帯のスナップをのせるのも日記としてはよいとしても、自分を不特定多数に紹介するのですから、魅力的に自分が写っている写真を掲載しましょう。できれば特技、スポーツ、なんらかの芸をしている写真を掲載しましょう。若いマスコミ関係者はネットをくまなく見ており、WEBサイトが宣材であり、経歴書であり、BOOKなのです。

3.写真家にとっても、モデル(女優候補者)にとっても、ただ写真を撮影するのではなく、どこで、どの時期に、どのような服を着て、どのようなポーズや表情をし、何を表現するのか戦略を練るべきです。WEBサイトこそ、自由に制作できる「自分メディア」なのです。

4.女優の写真集とモデル・アイドル・レースクイーンの写真集を比べて見ましょう。女優の写真集はストーリー性があり、場所を選び、服を選び、演技をしているのです。見せ場を作っているのです。

 モデルをやりたい、写真を撮影してほしいという連絡は、冷やかしと思われるもの、真剣なもの、両方あるのですが、できれば私が撮影会やイベントなどで一度でも撮影したことがあるモデルの方が力量がわかっていていいですね。

 ひとりひとりあってみなければわかりませんが、まったくの新人を演技ができるまで育て上げるのはしんどいですね。何回か撮影会を経験したモデル、レースクイーン卒業生くらいが基礎ができていて教えるのが楽です。

 写してほしいモデル、撮影会で撮影するモデルはいても、次のステップに進むモデルがなかなかいなくて困っているのです。


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