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愛国的フィギュアスケート

羽生結弦とロシア女子を中心に

新ルールを過去の成績に当てはめると・・(男子)

2018年07月11日 | ルール改定
18/06/17 03:31 Pashka Ternov  How would the old results of the tops change according to the new rules? Men's singles (自動翻訳ママ) 
https://www.sports.ru/tribuna/blogs/ternovblogfk/1738287.html

18/07/09 19:57 Pashka Ternov  How would the old results of the tops change according to the new rules? Men's singles. Part 2  
https://www.sports.ru/tribuna/blogs/ternovblogfk/1776905.html


 これは今季2018-19シーズンから適用される新ルールを、旧ルール下で行われた過去の大会の各選手の良かった成績(1~5番目)に当てはめたものですね。
誰が新ルールで最も影響を受けるか(あるいは受けないのか)、表で比較されているので一目瞭然で分かりやすいです。まだ、未読の方は一度、ご覧になってください。

https://cdn.tribuna.com/fetch/?url=https%3A%2F%2Fpreview.ibb.co%2Fi4DNbo%2FLosses.png

 各選手の成績が良かった大会(個人Best5)に対して、新ルール適用による総得点からの平均減少幅

 Boyang Jin (20) の名誉のために再掲。 17/09/12 続) 四回転Jumpの基礎点の減少 https://blog.goo.ne.jp/figureskate_330_43/e/c1df6eb62e4eb7eaf20267745ae168a3
新ルールの細部が判明し、過去「icenetwork」に Philip Hersh が寄稿した印象操作の記事のようにはならず、
重大な影響を受けるのは支那代表の「Boyang Jin」ではなく、むしろ米国代表の「Nathan Chen」や「Vincent Zhou」だとはっきりしました。
 

読むのが面倒な人向けにまとめ (※テキストの内容ではなく、換算表から受ける印象)

「羽生結弦」(23)への得点のマイナスの影響が最も少なく、変換後の相対的な地位も変わらない。(15GPFのエレメンツ構成、SP:四回転2種2回、FP:四回転2種3回でも依然、支配的)

4回転Jumpの基礎点だけを取得する極端なアプローチを行ってきた米国人選手の「Nathan Chen」(19)、「Vincent Zhou」(17)は、ISUにより制裁(懲罰)を受ける。


ただし、この変換で注意しないといけないのは、

新ルールは[TES]中心の改定であり、より演技審判が直接、影響力を行使できる[PCS]について(特に[TES]と[PCS]のバランスの崩壊)は放置されたままである。
 具体例を挙げると、Sr.デビュー以降の「Nathan Chen」の異常なPCSの高さと、昨季の「Mikhail Kolyada」のありえないPCSの高さ。
 「羽生結弦」(23)のPCS範囲を仮に「99~95」と設定すると、「宇野昌磨」(20)は良い演技でも80代後半、「Nathan Chen」(19)は良い演技でも80代前半、とするのが自分の認識/評価です。
(「羽生結弦」を正当に評価しようとすると、他の“底上げされている”上位選手を下げないといけない)


 自分が以前、ルール変更時に書いた認識も変わりません。(いかに新ルール下において「Best Score」を出すか)

18/06/07 FPでの4回転Jumpの制限  https://blog.goo.ne.jp/figureskate_330_43/e/cc933a2a2afb2665ca5ef405623cb490

なぜなら、ルールの【制定】とルールの実際の【運用】は異なるからです。
実際、新ルールを運用するのは、国家バイアスのかかった(自国選手をえこひいきしまくる/特定選手を下げる/特定のプロパガンダの影響を受けた)審判たちだからです。

・現在、10代後半~20歳前後の若手選手は、2022年北京冬季五輪で、男子シングル選手としてのピークを迎えます。
 =勝利への合理的根拠を与える →平昌五輪とは比べ物にならないほどの、大量のプロパガンダが投下されるでしょう。

・Patrick Chan(27/カナダ1番手)、Javier Fernandez(27)といった複数回の世界王者の経験のあるPCSの高かった選手が抜け、
 宇野昌磨(20/日本2番手)、Nathan Chen(19/米国1番手)、Mikhail Kolyada(23/ロシア1番手)といったセカンドグループの選手が、代わりに90点代のPCSスポットに収まる可能性があります。

・「Nathan Chen」(19)、「Vincent Zhou」(17)の二人はピーク年齢に近づくにつれ、これまで不安定だった演技が安定化する可能性があります。
 =これまで、可能な限り転倒を避け、着氷することのみ主眼を置いていた、JumpのマイナスのGOEが改善する可能性があります。


 「羽生結弦」(23)が万一、北京五輪まで現役生活を続ける場合 [北京五輪時 27歳2ヶ月]、新ルールにおいてもBest Scoreを出す準備はしておかなければいけません。
その対抗となるのは、北京五輪でピークを迎える選手達となりますので。
ただ、その過程で勝利するだけなら、バーをを自ら上げる必要性はないかもしれません。(Javier Fernandez [平昌五輪時 26歳10ヶ月] が採ったアプローチでいい)

https://cdn.tribuna.com/fetch/?url=https%3A%2F%2Fpreview.ibb.co%2Fn4BVU8%2FPB.png

                        左(←) 新ルール下での総合PB、右(→) 旧ルール下での総合PB、その増減

(敬称略、随時追記/修正)

露連盟のルール改定まとめ

2018年06月16日 | ルール改定
18/06/15 fsrussia.ru Some changes in the Special and Technical Rules adopted by the 57-th Congress of the IMS
http://fsrussia.ru/novosti-federatsii/3748-nkotorye-izmeneniya-v-spetsialnykh-i-tekhnicheskikh-pravilakh-prinyatye-57-ym-kongressom-isu.html
(露→Yandex訳→英→google訳→日)


Single and pair skating

1. In short and free skating programs, the coefficient 1.1 of the base cost of the jumps started in the second half of the program applies only to the last jump of the short program and the last three jumps of the free program.
 ショートスケートとフリースケーティングのプログラムでは、プログラムの後半で開始されたジャンプの基本コストの係数1.1は、ショートプログラムの最後のジャンプとフリープログラムの最後の3回のジャンプにのみ適用されます。


2. Re-certification of referees and judges, both ISU and international, is possible not only in the form of a seminar, but also in the form of a webinar.
 ISUと国際審査員の再審査は、セミナーだけでなくウェブセミナーの形でも可能です。


3. When re-certification of technical controllers and ISU specialists, the judging of the Challenger Series is equal to judging of ISU events.
 テクニカルコントローラーやISUスペシャリストの再認定時には、チャレンジャーシリーズの審査はISUイベントの判断と同じです。


4. Some requirements for promotion of Officials are increasing:
for the first hit in the list of ISU referees need for 4 (not 3 as earlier) of the previous seasons to be a referee in international competitions and ISU judge;
- for the first hit in the list of technical inspectors/specialists of ISU need for 4 (not 2, as before) previous seasons to be an international technical controller/specialist; during this period,
you need to sue at least 3 competitions, at least one of which must be international (this change does not affect the composition of the participants of the seminar in Frankfurt in July 2018).

 オフィシャルの昇進のためのいくつかの要件が増えている。
  ISUレフェリーのリストの最初のヒットは、前回のシーズンの4分の3(以前は3分の1ではない)が国際大会とISUジャッジの審判になる必要があります。
 - ISUのテクニカルインスペクター/スペシャリストのリストで最初にヒットしたのは、前の季節に4回(前回と同じ2回)前に国際テクニカルコントローラー/スペシャリストになる必要があったためです。
 この期間中、少なくとも3回は国際競技でなければなりません(この変更は、2018年7月のフランクフルトでのセミナー参加者の構成には影響しません)。


5. It is specified that any form of electronic communication, such as mobile phones, tablets and "smart watches", should be turned off while the Official is in the workplace.

 オフィシャルが職場にいる間は、携帯電話、タブレット、「スマートウォッチ」などの電子通信のあらゆる形態をオフにすることが指定されています。


6. ISU officials may not be team leaders in the season to which they serve as a referee, judge, technical controller, technical specialist, or OAC member at ISU Championships or Winter Olympics.

 ISU職員は、ISU選手権または冬季オリンピックでレフリー、ジャッジ、テクニカルコントローラー、テクニカルスペシャリスト、またはOACメンバーとして働くシーズンのチームリーダーではない場合があります。

7. Requirements for the initial meeting of the judges at international competitions have become more flexible:
this meeting is held immediately before the competition; the exact time and format of the meeting are determined by the referee; in any case,
this meeting should include a brief summary of all the topics that are discussed at the initial meeting, judges meeting and before the views of the ISU Championships, ISU events and Olympic Winter Games.

 国際大会における審査員の最初の会合の要件はより柔軟になりました。この会議は競技会の直前に開催されます。会議の正確な時間と形式は審判によって決定されます。
 いずれにせよ、この会議には、最初の会議で議論されたすべてのトピックの概要、ISU選手権、ISUイベント、冬季オリンピックの見解の前に、審査員会議の概要が含まれていなければなりません。


8. In the event of serious errors or national bias, the Technical committees/Board of the ISA shall have the right to skip one penalty step: to declare Assessment 2 without announcement of Assessment 1,
immediately after Assessment with number n to declare Assessment with number n+2.

 重大な誤りまたは国家バイアス(*)が発生した場合、ISAの技術委員会/理事会は、査定直後に査定1の発表なしに査定2を宣言し、査定の直後に番号n +2。

(*) 審判による自国選手を優遇、特定選手を優遇/冷遇した採点


9. Each judge evaluates the quality of performance of each element depending on the positive or negative performance characteristics on the Difficulty Scale (SOV),
consisting of 11 gradations (GOE): +5, +4, +3, +2, +1, base Cost, -1, -2, -3, -4, - 5. Difficulty scale and manual invoicing GOE Communiqué published in IMS No. 2168.

 各審判員は、11段階(GOE):+ 5、+ 4、+3、+2、+ 1、ベースの難易度スケール(SOV) 費用、-1、-2、-3、-4、 - 5.難易度と手形の請求書GOEコミュニケはIMS No. 2168に掲載されています。

18/06/04 国際スケート連盟コミュニケーション第2168号 https://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/comm2168j_ver1.pdf


10. The points awarded by the judges correspond to the following gradations in the components of the program:
less than 1 - extremely bad, 1 - 1.75 - very bad, 2 - 2.75 - bad, 3 - 3.75 - weak, 4 - 4.75 - mediocre, 5 - 5.75 - medium, 6 - 6.75 - above average, 7.75 - good, 8.75 - very good, 9.75 - excellent, 10 - outstanding performance.

プログラム・コンポーネンツ (PCS) の対応表
   10点  顕著なパフォーマンス
    9.75  優れた
    8.75  非常に良い
   7.75  良い
6 ~ 6.75  平均以上
5 ~ 5.75  中程度
4 ~ 4.75  平凡な
3 ~ 3.75  弱い
2 ~ 2.75  悪い
1 ~ 1.75  とても悪い
1点以下   非常に悪い

※ コミュニケーション第2168号より関連事項
プログラム・コンポーネンツ 
一つの転倒または一つの重大なエラーを含む演技には、どのコンポーネンツに対しても10点を与えるべきではない。
複数の転倒または複数の重大なエラーを含む演技には、スケーティング・スキル(SS)、トランジション(TR)、コンポジション(CO)に対して9.5点以上を与えるべきではなく、
パフォーマンス(PE)、インタープリテーション(IN)に対して9.0点以上を与えるべきではない。



11. At the world championship among adults 20 strongest pairs are allowed to free skating according to the results of the short program (not 16, as it was before).

 シニアの世界選手権では、上位ペア20組がショートプログラムの結果に基づいてフリースケートをすることが認められます。(以前は16組が進出)


12. Oiler counts as a jump from the List only when performed in a cascade of jumps between two jumps from the List.

 Oilerは、リストからの2回のジャンプの間のカスケードのジャンプで実行された場合にのみ、リストからのジャンプとしてカウントします。


13. Jump combinations consist of two jumps and only stored in the form of any jump, which directly follows the jump of Axel type and direct steps from the arc landing on the arc push Axel.
  When evaluating combinations, the base values of the two jumps add up, the result is multiplied by 0.8 and then the GOE of the more difficult jump is taken into account.

 ジャンプの組み合わせは2つのジャンプで構成され、アクセルタイプのジャンプとアークプッシュアクセル上のアークランディングからの直接ステップに直接続くジャンプの形でのみ格納されます。
組み合わせを評価するとき、2つのジャンプの基本値が加算され、結果に0.8が乗算され、より困難なジャンプのGOEが考慮されます。


14. The program can be rolled from the very beginning only in case of incorrect musical accompaniment,
  if the athlete informs the referee about it within 20 seconds after the start of the program (in the previous rules this period was equal to 30 seconds).

 このプログラムは、誤った伴奏があった場合にのみ、最初から巻き戻すことができます。
 競技者がプログラムの開始後20秒以内にレフリーに通知する場合(前の規則では、この期間は30秒)。


15. The list of prohibited elements in single and pair skating has been significantly reduced. Now it includes only jumps such as flips and support with wrong grabs.

 シングルスケーティングとペアスケーティングで禁止されている要素のリストが大幅に削減されました。 これには、フリップや間違ったグラブのサポートなどのジャンプだけが含まれています。


16. Removed the requirement of steps / movements immediately preceding the jump from the short program of single skating; the presence of such steps/movements becomes one of the features that increase the GOE element.

 シングルスケートのショートプログラムからのジャンプの直前のステップ/動きの必要性を取り除きました。 そのようなステップ/動きの存在は、GOE要素を増加させる特徴の1つになります。

https://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/2017hb-singles_ja_r1.pdf#page=18&zoom=auto,-274,822
ショート・プログラム
2017-2018シーズンのショート・プログラムには2つのソロ・ジャンプを含まなければならない。
 ― コネクティング・ステップおよび/またはそれと同等の他のフリー・スケーティング動作からただちに行うジャンプ
 - シニア男子 - あらゆるトリプルまたはクワドラプル・ジャンプ;

1つだけのスプレッド・イーグル、スパイラル/フリー・スケーティング動作では、
複数のコネクティング・ステップおよび/またはそれと同等の他のフリー・スケーティング動作」という要求を満たしているとはみなされず、その不足をジャッジはGOEで考慮しなければならない。


17. Due to the reduction of the time of random programs for men, adults and juniors, for 30 seconds, these programs will include only 7 jumping elements.

 シニアとジュニアの男子シングル競技ののフリープログラムの時間が30秒短縮されるため、これらのプログラムには7つのジャンプ要素しか含まれません。


18. In free skating singles of the two allowed repetition of triple/quadruple jumps in the cascades/combinations only one can be the repetition of the quadruple jump, i.e., only one quadruple jump can be executed twice.

 Jump/連続Jumpおける3回転/4回転ジャンプの2回の許可された反復のフリースケーティングのシングルスでは、1回のみが4回ジャンプの反復であり得る、例えば、4回転ジャンプは1種類のみ2回実行できる。


19. In the free program of pair skating of adults and juniors, all support can not be from the same group.

 シニアとジュニアのペアスケートのフリープログラムでは、すべてのサポートが同じグループに属することはできません。


20. Due to the reduction in the time of random programs of adults and Junior pairs by 30 seconds, these programs will include a combination of pair rotations, but will not include a combination of separate rotations.
  At the same time, the combination of separate spins is mandatory in the short program of each season (there is no pair rotation in the short program).

 シニアとジュニアのペアのランダムプログラムの時間が30秒短縮されるため、これらのプログラムにはペアローテーションの組み合わせが含まれますが、別々のローテーションの組み合わせは含まれません。
同時に、各シーズンのショートプログラムでは、別々のスピンの組み合わせが必須です(ショートプログラムではペアローテーションはありません)。


21. Carriage in supports of short and arbitrary programs are allowed, but in the short program, transportation is not a Feature of the level of complexity,
 and in an arbitrary program as a Feature of the level of complexity is considered only the first transportation.

 ショートプログラムおよび、フリープログラムの支援における運送は認められているが、
 ショートプログラムでは輸送は複雑さのレベルの特徴ではなく、フリープログラムでは、複雑さのレベルのフィーチャは最初の輸送だけとみなされます。


22. The contents of the communiqué of the ISA No. 2168 can be changed in accordance with the decisions of the Congress 57go ISA.
  However, Congress did not accept any changes to this Communiqué and fully confirmed its contents. On page 8 of this Communiqué, in paragraph 4,” 3Lz< “should be replaced by”3F<".

  ISA番号2168のコミュニケの内容は、ISA議会の決定に従って変更することができる。
 しかし、議会はこのコミュニケにいかなる変更も受け入れず、その内容を完全に確認した。このコミュニケの8ページで、パラグラフ4の "3Lz <"を "3F <"に置き換えてください。



 自動翻訳なのでよく分かりませんね。(;´∀`)
日本スケート連盟(JSF)は、変更事項を分かりやすく早急に、日本語で公開してほしいですね。

 日本の「フィギュアスケート」コミュニティはポータルサイトのようなものがなく(*)、ファンの母数に比べて、情報の対外発信と、国内配信が非常に脆弱ですね。
日本のマスゴミはカネにになること(アクセス数が増えること)しか報道しないし、全く役に立ちません。 (Jr.競技は翌日、短信のみ)

* 例えば、モータースポーツでは複数の専門サイトが競うようにニュースを扱っており、情報に困ることはありません。


(随時 追記/修正)

FPでの4回転Jumpの制限

2018年06月07日 | ルール改定
18/06/07 12:31 Elena Dyachkova R-Sport ISU Congress in Seville voted for changes in the rules of figure skating
https://rsport.ria.ru/figure_skating/20180607/1137729810.html (自動翻訳ママ)

> SEVILLE (Spain), 7 June – RIA Novosti, Elena Dyachkova.

The Congress of the International skating Union (ISU) voted to change several rules in figure skating disciplines in the morning session on Thursday.

On Monday, delegates to the ISU Congress discussed the proposed changes to the rules, which resulted in some of the proposals being amended.

In particular, initially it was proposed to limit the number of Quad jumps in singles in an arbitrary program to one of each type.

However, as a result, this paragraph is amended: now in an arbitrary program, the athlete can jump one of the four types twice, but all other types only once.

In the opinion of the technical Committee in the doubles and singles skating ISU mover,
this innovation will give the programs more variety and also allow to Express themselves to the skaters, which owns all of the quadruple jumps.

Also changed the base value of the jumps, to a greater extent this applies to the Quad elements.

In addition, the duration of an arbitrary program for singles and pair skating is reduced by 30 seconds,
as a result of which men in an arbitrary program can now perform not eight, but seven jump elements.

In addition, the ISU Congress approved a new performance level scale (GOE, Grade of Execution),
now it is from minus five to plus five points instead of the former "minus three – plus three".

A short dance in ice dancing will now be called rhythm dance (Rhythm Dance).


> 国際スケート連盟(ISU)の議会は木曜日の午前のセッションでフィギュアスケート分野のいくつかのルールを変更することに賛成した。

月曜日、ISU議会の代表は、規則の提案された変更について話し合った。その結果、いくつかの提案が修正された。

特に、当初、フリープログラム内のシングルの4回転ジャンプの数を各種類1つに制限することが提案されていました。

しかし、その結果、このパラグラフは修正されました。今や、フリープログラムでは、アスリートは4つのタイプ 4回転Jump のうちの1つを2回、他のすべてのタイプは1回だけジャンプすることができます。

 ISUムーバーをスケートするダブルスとシングルの技術委員会の意見では、
このイノベーションはプログラムの多様性を高め、4倍のジャンプをすべて所有するスケーターにも自信を持たせることができます。

ジャンプの基本値も変更されましたが、これはQuad要素に適用されます。

 さらに、シングルとスケートのための任意のプログラムの継続時間が30秒短縮され、
その結果、フリープログラムの男子シングル競技は、8個でなく7個のジャンプ要素の実行となりました。

さらに、ISU議会は、新たな業績水準(GOE、Grade of Execution)を承認した。前者のマイナス3 - プラス3ではなく、マイナス5からマイナス5になりました。

アイスダンスで「ショートダンス」が「リズムダンス」と呼ばれることになりました。


 まずは、おさらい。

18/06/04 国際スケート連盟コミュニケーション第2168号 https://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/comm2168j_ver1.pdf
 シングルおよびペア・スケーティング
 2018-2019シーズンにおける価値尺度(SOV),難度レベル(LOD),GOE採点のガイドライン (2018年5月24日 3頁目を修正)

17/07/22 旧版 2017/18版 ジャッジングシステム テクニカルハンドブック シングル・スケーティング  https://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/2017hb-singles_ja_r1.pdf


> 特に、当初、任意のプログラム内のシングルのクワッドジャンプの数を各タイプの1つに制限することが提案されていました。

>しかし、その結果、このパラグラフは修正されました。
>今や、フリーのプログラムでは、アスリートは 4回転Jump のうちの1つを2回、他のすべてのタイプは1回だけジャンプすることができます。

 これは自動翻訳のせいで誤解していましたね。「4つのタイプ」→「4回転Jump」ですね。
つまり、従来どおり、4回転Jumpは、同一種類を(連続Jumpとすることで) 2回跳ぶことが出来るが、これは新ルールでは1回だけとなる、ということですね。
例えば、FP内で「4T」を「4T」、「4T+3T」と2回跳んだら、「4S」を「4S」、「4S+2T」とさらに2回跳ぶ事はもう出来ないという理解でいいでしょうか。
平昌五輪での非常時のJump構成で跳んだ羽生選手のような事はもう出来ないと。
 「4T」「4S」のどちらかを1種類跳べる選手は、従来どおりで変わらないですね。当初案だとこのタイプの選手が一番不利益を被ることになっていました。
4回転Jumpを跳ばない選手との差が、「4回転Jump - 3回転以下のJump」の差、1回しかないわけです。
 当初案から変更されても中位選手は従来どおりで変わらないですが、上位選手は複数種を跳ぶ必要があるのは変わりません。
特に羽生選手は「4Lz」は必須となるでしょう。この場合、得点上限の高い「4Lz」を2回跳ぶのが、ルール上、最も有利になります(「4A」*2回 は非現実的)。
加えて、質が良ければ、さらに大きなアドバンテージを得ます。


4回転Jump 基礎点+最大GOE の比較
  単独   合計得点 4Lz基準 旧 差(新-旧)
---------------------------------------------
4A + +5GOE 18.75  +1.50   18.60 +0.15 ↑
4Lz+ +5GOE 17.25        16.60 +0.65
4F + +5GOE 16.50  -0.75   15.30 +1.20  
4Lo+ +5GOE 15.75  -1.50   15.00 +0.75 (連続Jumpにして) 2回跳べるのは1種類のみ
4S + +5GOE 14.55  -2.70   13.50 +1.05
4T + +5GOE 14.25  -3.00   13.30 +0.95 ↓
---------------------------------------------
3A + +5GOE 12.00  -5.25   11.50 +0.50  従来どおり、連続Jumpとすることで2回跳ぶことが可能

 従って、「4Lz」を2回跳ぶ構成の Vincent Zhou [米] (ただし、全てのJumpが回転不足)、そのポテンシャルがある Nathan Chen [米]、「4Lz」の習熟度が高い Boyang Jin [支] が基本的に有利に。
「4F」が最も基礎点が高いJumpで、「Lz」が苦手な 宇野昌磨 [日] がやや不利な状況に。(ただ、「4F」はGOE最大なら新旧比較で最も点数の伸びがあり、三連続Jumpの「[3F]-[3S]」差は[0.9→1.0]と増大)

羽生結弦 選手 [日] は「4Lz」の習熟度を上げる必要性があります。  基礎点 最大加点 Jumpの最大TES(理論値)  ※ 4.ジャンプ・コンビネーション/ジャンプ・シークェンスでは、最も難しいジャンプの数値をGOEの計算に用いる
羽生 2017 GPS 露 [旧ルールで4Lz含む]                 95.36 +23.10 118.46  [前半3/後半5] 4回転4種を5回(前2/後3)  GOE+評価による加点でのボトルネック
仮想1:「4A」「4Lz」「3F」「4Lo」 / 「4S+3T」「4T+1Lo+3S」「3A+3T」  84.24 +33.50 117.74  露VKで見かけた「4A」を入れた構成。
仮想2:「4A」「4Lz」「3A」「4Lo」 / 「4S+3T」「4T+1Lo+3S」「3A+2T」  83.75 +34.85 118.60  「4A」が抜ける可能性があるが、「+3T」*2より、「3A」*2の方がTES(最大値)は高い。                 
理想1:「4Lz+2T」「4Lz」「4Lo」「4S」/ 「4T+3T」「3A+1Lo+3S」「3A」  82.45 +34.35 116.80  こんな感じでしょうかね (;´∀`)
理想2:「4Lz+3T」「4Lz」「4Lo」「3F」/ 「4S+3T」「4T+1Lo+3S」「3A」  82.82 +33.00 115.85  「3A」を2回跳ばずに、「+3T」を2回跳ぶ。
理想3:「4Lz+3T」「4Lo」「4S+3T」「3F」/ 「4Lz」「4T+1Lo+3S」「3A」  82.58 +33.00 115.58  「4Lz」の習熟度が上がった場合。「4Lz」を後半の冒頭に跳び、連続して跳ぶことを避ける。
理想4:「4Lz+3T」「4Lo」「4S」「3A+2T」/ 「4Lz」「4T+1Lo+3S」「3A」  82.38 +34.35 116.73  上記で「3A」を2回跳ぶ場合。
Chen 「4Lz+3T」「4Lo」「4F+3T」「4S」 /「4Lz」「4T+2T+2Lo」「3A」   86.30 +35.85 122.15  2017-18から推定(順不同)。これまでの予定基礎点におけるChenの優位性は無視できるレベルに。
Zhou 「4Lz+3T」「4F」「4S」「4T」 / 「4Lz」「3A+3T」「3Lz+1Lo+3F」  84.84  +33.55 118.39  2017-18から推定(順不同)。
宇野 「4Lo」「4F+3T」「4S」「3A」 /「4F」「4T+2T」「3A+1Lo+3F」    82.56 +33.85 116.41   2017-18から推定(順不同)。「4Lz」を跳ばなくても、それほど基礎点で見劣りしない。最終的にGOEの加点の勝負に。
Jin  「4Lz+3T」「4S」「4Lo」「3A+1Lo+3S」 / 「4Lz」「4T+2T」「3A」  82.03 +34.35 116.38  2017-18から推定(順不同)。この中で唯一、練習拠点を変更。
羽生 「4Lo」「4S」「4T」「3F」 / 「4T+3T」「3A+2T」「3A+1Lo+3S」   74.38 +30.25 104.63  「4Lz」を習得できなかった場合の既存の構成。(リスク高) 「4Lz」がないと、FPは最初から約12点程度のビハインド。
羽生 「4Lo」「4S+3T」「4T」「3F」 / 「4T+2T」「3A+1Lo+3S」「3A」  73.96 +30.25 104.21  「4Lz」を習得できなかった場合の既存の構成。(リスク低) (Jump7回のGOEの加点で、その差を埋めないといけない)

 FPのJump数が8→7に減り、Jumpの基礎点も減少したため、基礎点の増減のポイントは、いかに多くの種類の4回転Jumpを跳ぶか、
「Jumpに1.1倍Bonus」が付く後半の全3回に、いかに基礎点の高い連続Jumpを持ってこれるか、ということになりますね。
ただし、後半のJumpに失敗した場合、連続Jumpが付けられなくなり、得点を大きく喪失するというリスクがあります。
全体的には、Jumpは跳びやすい構成にして「GOE重視」の戦略の方が最終的に得点は高くなるでしょう。
(予定基礎点の2~3点の違いより、GOE[+1~+5]の違い、その加点の積み上げの方が遥かに最終得点への影響が大きい。
 新ルールでは予定基礎点だけを比較するより、GOEの加点が高くなるJump構成を選択するべき。)

新旧ルールでGOE最大評価による、個別Jumpの加点が、得点に占める割合
   旧   新    差
4A 19.4% 33.3% +13.9%
4Lz 18.1% 33.3% +15.2% ← 最大の上昇幅
4F 19.6% 33.3% +13.7%
4Lo 20.0% 33.3% +13.3%
4S 22.2% 33.3% +11.1%
4T 22.6% 33.3% +10.7%
3A 26.1% 33.3% + 7.2% ← 旧ルールでは最もGOE加点が最終得点に占める割合が高かったが、一律[33.3%]に修正された為、相対的に最も弱体化した。 [羽生下げ、Chen上げ] 効果

 旧ルールでは4回転Jumpを複数種、試行するNatahn Chen、Vincent Zhouなどの米国勢が、「3A」が苦手なことである意味、バランスが取れていた。
新ルールでではFPのJump数が減ることにより、最も底上げされた「4Lz」を試行する彼らが、さらに恩恵を受ける(苦手な「3A」を2回跳ばなくて済む)。
 また、SPで必須とされた、ソロ・JumpをStepから跳ぶのも除外された。(GOEのプラス評価の6項目の内の1つに矮小化されてしまった[*])
Jumpは全てStepから跳ばなくても、他の5項目を満たせば、ルール上「+5」評価(満点)を獲得できる。

[*] https://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/2017hb-singles_ja_r1.pdf#page=18&zoom=auto,-274,822
ショート・プログラム
2017-2018シーズンのショート・プログラムには2つのソロ・ジャンプを含まなければならない。
 ― コネクティング・ステップおよび/またはそれと同等の他のフリー・スケーティング動作からただちに行うジャンプ:
 - シニア男子 - あらゆるトリプルまたはクワドラプル・ジャンプ;

1つだけのスプレッド・イーグル、スパイラル/フリー・スケーティング動作では、
「複数のコネクティング・ステップおよび/またはそれと同等の他のフリー・スケーティング動作」という要求を満たしているとはみなされず、
その不足をジャッジはGOEで考慮しなければならない。
     ↓
https://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/comm2168j_ver1.pdf#page=13&zoom=auto,-274,837
> これらのガイドラインは、マイナスGOE採点表と一緒に利用されるためのものである。プラス面およびマイナス面の両評価により,実施された要素の最終のGOEを決定する。
重要なことは、要素の最終のGOEに、エラーによる引き下げだけではなくプラス面が反映されていることである。
最終のGOEを計算するためには、まず始めに要素のプラス面を考慮し、これがGOE評価の起点となる。
次に、ジャッジはあり得るエラーのガイドラインに従ってGOEを引き下げ、その結果が最終のGOEとなる。
起点となる(プラス面の)GOEを確立するために、ジャッジは各要素に対して次の項目を考慮しなければならない。
GOEの等級に対する項目の数は各ジャッジの裁量によるが、一般的には以下を推奨する。

GOE +5 : 5 項目以上 / 6項目中
GOE +4 : 4 項目 / 〃
―――――――――――――――
GOE +3 : 3 項目 / 〃
GOE +2 : 2 項目 / 〃
GOE +1 : 1 項目 / 〃

+ 4および+ 5には、太字で強調表示されている最初の3つの項目が満たされていなければならない。

シングル・スケーティング
ジャンプ要素
1) 高さおよび距離が非常に良い(ジャンプ・コンボおよびシークェンスでは全ジャンプ)
2) 踏切および着氷が良い
3) 開始から終了まで無駄な力が全く無い(ジャンプ・コンボではリズムを含む)

4) ジャンプの前にステップ,予想外または創造的な入り方
5) 踏切から着氷までの身体の姿勢が非常に良い
6) 要素が音楽に合っている

 ※「必須要件」。4)~6)のいずれかが満たされていても、1) ~3)の必須項目が1つでも欠落していれば、「GOE +4以上」にはならない)
従って上位選手は、「高さおよび距離」が非常に良い、「踏切および着氷」が良い、「開始から終了まで無駄な力が全く無い」の3要素を、全てのJumpで満たすことが目標となります。
1)「高さおよび距離が非常に良い」は、宮原知子選手には、相当不利になるかなと思います。(GOE +4以上 が最初から極めて難しい)


 成功すれば雄大な「4Lz」を跳ぶ、Mikhail Kolyada (露) が大化けする可能性はありますね! (*)

 今回のルール改定で、男子シングル競技のFPは、演技時間が30秒減りながら、より多くの4回転Jumpの習得と実施を求められ、さらに質まで要求される、という大変な事態になっています。
今回の会議の重要な提案は主に「TES」関連のものであり、最大の懸案であった「TES」と「PCS」のバランスが崩れ、相対的に「PCS」が無価値になっていた事態が放置されていますね。
「TES」と「PCS」のバランスが改善されない限り、来季以降も今までの構造的な問題は残ったままとなるでしょう。


(*) 15:20 R-Sport Elena Dyachkova  https://rsport.ria.ru/figure_skating/20180607/1137737304.html

"If, for example, in one of the five or ten attempts (Mikhail) Kolyada his (Quad) Lutz jumps clean,
 he can get at least "plus four" if "not plus five". But this should try to do more than once.

 露 Alexander Lakernik氏によると、Mikhail Kolyada がクリーンに跳んだ「4Lz」は、GOE [ +4 ~ +5 ] になるらしい。最終的に【16.10点~17.25】。


   14:52 Elena Dyachkova R-Sport Lackernik about changes in the rules: now there will be added some variety
https://rsport.ria.ru/figure_skating/20180607/1137736336.html (自動翻訳ママ)

セビリア(スペイン)、6月7日 - RIA Novosti、Elena Dyachkova。
国際スケート連盟(ISU)のAlexander LakernikのRIA  Novosti副大統長は、
任意のプログラムのスケーターがクアッドジャンプの1回だけを2回実行することを可能にするルールの変更が、様々なパフォーマンスを行うと語った。

木曜日に、セビリアのISU議会は、任意のプログラムにおけるクワッドジャンプに関するルールの変更を承認した。
今、スケーターは同じタイプのジャンプを1回だけ繰り返すことができ、他の4つはすべて異なっていなければなりません。

「どのプログラムでも合計で2回のジャンプを繰り返すことは可能だが、決して変化しない。この2つのうち、1つはクワッドになることができる。どちらも4倍にジャンプすることはできません」とLakernik氏は述べています。

例えば、あなたは2つの4倍サルコウと4倍トー・ループのうちの1つを行うことができますが、そこではサルコウを2つ、4つ、そして4つの4つのトー・ループにすることはできません。 )
Salchow and toe loop、それで彼は(以前の規則に従って)Salchowを2つ(Quaternary)、そこに2つのtoe loopを行うことになるでしょう。
それは既に7つの4つのジャンプです。それらのうちの1つを繰り返すことができ、彼はいくつかのジャンプを含む必要があります。
今や、内部的に多様性が追加されるでしょう」とLakernik氏は付け加えました。


【Jumpの回転不足の判定】

旧ルール  https://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/2017hb-singles_ja_r1.pdf#page=20&zoom=auto,-274,822

> ジャンプが“回転不足判定(Under-rotated)”となるのは、“回転不足が 1/4 回転よりは大きいが 1/2 回転未満”の場合である。

 「1/4 回転不足 ちょうど」 は、認定された


新ルール  https://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/comm2168j_ver1.pdf#page=10&zoom=auto,-274,363

> 不足している回転が、1/4 回転 以上 1/2 回転未満の場合には、そのジャンプは回転不足 (Under-rotated)とみなされる。

 「1/4 回転不足 ちょうど」 は、認定されない


(敬称略、随時 追記/修正)

プログラム後半の1.1倍Bonus数の変更

2018年06月06日 | ルール改定
18/06/05 18:51 RIA Novosti Elena Dyachkova  Skaters will receive an increased score only for one jump in the 2nd part of the short program
https://rsport.ria.ru/figure_skating/20180605/1137679353.html (自動翻訳)

> SEVILLE (Spain), 5th June – RIA Novosti, Elena Dyachkova.

The Congress Of the international skating Union (ISU) has decided on the limit of jumps in the second part of the short and random programs,
which will be marked by an additional coefficient.

The ISU Congress on Tuesday evening considered two proposals concerning the number of jumps carried over to the second half of the programs - from Canada and Japan.
Canadians proposed to limit the number of jumps in the second half, receiving a coefficient of 1.1, two in the short and four in the arbitrary programs.

The Japanese proposed to note only one last jump in the short program and three final in an arbitrary one.
According to the authors of the proposal, with such a number of jumps with a bonus, the programs will be more balanced.
As a result, the majority supported the proposal of Japan.

After that, the Japanese withdrew from the vote another proposal made to Congress-to give bonus points to those skaters
who demonstrated in single skating six different triple and quadruple jumps in one program.

Transfer jumps to the second part of the famous Russian Olympic champion Alina Zagitova and two-time world champion Evgenia Medvedeva.


プログラム内でBonusが適応される後半のJumpの数。Jump構成 [前半:後半]

            今まで    カナダ案(中庸)   日本案(厳格に制限)
SP [Jump数 男女 3] :無制限    2個 [男女 1:2]   1個 [男女 2:1]

FP
 [Jump数 男女 7] :無制限    4個 [男女 3:4]   3個 [男女 4:3]
来季~ 男子FP 8→7


カナダ案採決 賛成 30 反対 33 棄権0  2/3 = 42


日本案採決  賛成 46 反対 15 棄権1  2/3 = 42

 結果、大多数が日本の提案を支持した。

 また、日本は「1回のプログラムで6回の異なるトリプルと、クワドラプルジャンプを実演したスケーターにボーナスポイントを与える」という提案を撤回した。


>「1回のプログラムで6回の異なるトリプルと、クワドラプルジャンプを実演したスケーターにボーナスポイントを与える」という提案 

 これは実現性があるのは、女子シングルでは「3A」を跳ぶ「紀平梨花」(今季16歳、北京五輪時19歳6ヶ月)の為ですね。FP [「3T」「3S」「3Lo」「3F」「3Lz」「3A」 / 7個のJump] でBonus。 ←実現していたとしても、女子のみが妥当。
男子は極めて困難でしょう。FP [「4T」「4S」「4Lo」「4F」「4Lz」「4A」 / 7個のJump] でBonus。

 来季[2018-19]以降、男子シングルのFPのJump数を8個→7個に減らすことがアナウンスされています。
分かりやすく言うと、カナダ案はJumpが「後半寄り」、日本案はJumpが「前半寄り」となります。
日本案はより厳格に後半のJump数を制限するため、ルール適応は選手にとって緩やかなものになっています。(スタミナがより要求されない)

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[男子シングル] FPのJump構成 ~2017-18まで Jump 8回 今季[2017-18]までのJump構成
前半:後半 北京五輪時の年齢 (年齢順→)

 3:5  Javier Fernandez(30歳10ヶ月)、羽生結弦(27歳2ヶ月)、Mikhail Kolyada(27歳0ヶ月)、Boyang Jin(24歳4ヶ月)、宇野昌磨(24歳2ヶ月)、Nathan Chen(23歳9ヶ月)、Vincent Zhou(21歳3ヶ月)ほか多数

 4:4  Cha Jun Hwan(20歳4ヶ月)

 4:3  2018-19以降、後半Jump 1.1倍Bonus を最大限活用するには、後半に跳ぶJumpは3回で済む。

 これまで男子シングルのほとんどの選手が 「前半3:後半5」 というJump構成でした。それが来季以降、[前半3→4、後半5→3] に軽減されるわけです。
これは25歳以上のベテラン選手には恩恵があるでしょう。ただし、Jump数の削減(8→7)により演技時間も短縮されるため、プログラム密度の高い選手には不利になる可能性があります。


[男子シングル] SPのJump構成  Jump 3回

Advantageが減る選手 (年齢順→) [前半1→2、後半2→1] 後半のJump1つのBonusが減る。
 1:2 羽生結弦宇野昌磨、Nathan Chen

 ※羽生結弦はベテラン選手[23→27歳]となるため、必ずしも不利益とはならない。

構成変更無しで、上位と差が詰まる選手(恩恵を受ける選手)
 2:1 Sergei Voronov、Javier Fernandez、田中刑事、Jason Brown、Mikhail Kolyada、Maxim Kovtun、Daniel Samohin、Nam Nguyen、友野一希、Boyang Jin、Alexander Samarin、Dmitri Aliev、Vincent Zhou、Cha Jun Hwanほか

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[女子シングル] FPのJump構成 Jump 7回 今季[2017-18]までのJump構成
前半:後半 北京五輪時の年齢 (年齢順→)

 0:7  Alina Zagitova(19歳9ヶ月)  後半Bonusが 7→3 と4つも減る。

 1:6  

 2:5  Karen Chen(22歳6ヶ月)、三原舞依(〃)、Evgenia Medvedeva(22歳3ヶ月)、坂本花織(21歳10ヶ月)、Maria Sotskova(〃)、Polina Tsurskaya(20歳7ヶ月)、本田真凜(20歳6ヶ月)、白岩優奈(20歳2ヶ月) Bonusは 5→3 と2つ減る。

 3:4  Carolina Kostner(35歳0ヶ月)、Kaetlyn Osmond(26歳2ヶ月)、Mariah Bell(25歳10ヶ月)、Gabrielle Daleman(24歳1ヶ月)、Bradie Tennell(24歳0ヶ月)、宮原知子(23歳10ヶ月)、
      樋口新葉(21歳1ヶ月)、紀平梨花(19歳7ヶ月)、山下真瑚(19歳1ヶ月)、Eunsoo Lim(18歳11ヶ月)、Young You(18歳8ヶ月)   後半Bonusは 4→3 と1つ減る。影響は最も軽微。

 4:3  Elizabet Tursynbaeva(22歳0ヶ月)*  後半Bonusが 3→3 と変わらず。下位~中位の女子選手はこの下限のJump構成を目指す。(優位性を示すため、あえて3:4以上にする選手もいるでしょう)

 *怪我で今季後半は構成を落とす。


[女子シングル] SPのJump構成  Jump 3回

 0:3  Evgenia MedvedevaAlina Zagitova、坂本花織  後半Bonusが 3→1 と2つ減る。  

 1:2  Mariah Bell、Gabrielle Daleman、Bradie Tennell、宮原知子、Karen Chen、三原舞依、Elizabet Tursynbaeva、Maria Sotskova、樋口新葉、Polina Tsurskaya、
      本田真凜、白岩優奈、紀平梨花(*)、山下真瑚、Eunsoo Lim、Young You  後半Bonusが 2→1 と1つ減る。
 
 2:1  Carolina Kostner、Kaetlyn Osmond  後半Bonusが 1→1 と変わらず。下位~中位の女子選手は、Jumpは後半に1回跳べばいいというハードルの低さ。
 
(*) 18 Jr.WCでは構成を「0:3」まで引き上げていましたが、Sr.移行後は、前半に「3A」を跳び、次のJumpは前半/後半のどちらでも良いという展開に。


 2018年平昌五輪で 15歳9ヶ月 という若さで金メダルを獲得した「Alina Zagitova」は、SPとFP合わせて、計6つも [後半Jump 1.1倍のBonus分の] 点数を失います。(Bonus獲得 10/10 → 4/10個のJump)
 日本勢で最も影響を受ける選手は、現行のトレンドを積極的に取り入れていた「坂本花織」(18歳1ヶ月)となりそうです。
ただ、彼女のJumpはGOEが比較的高く出る傾向にあり、「GOE+3→+5評価」による変更の恩恵を受けられ、演技に安定性があれば、課題はPCSとなるでしょう。

(敬称略、随時 追記/修正)

Sr.年齢引き上げ案(17歳) は否決された

2018年06月04日 | ルール改定
18/06/04 10:36(10:53) RIA Novosti ISU will not consider raising the age of figure skating
https://rsport.ria.ru/figure_skating/20180604/1137632189.html

> SEVILLE (Spain), June 4 - RIA Novosti.

The proposal to raise the minimum age for adult figure skating participants did not gain the required number of votes for inclusion in the agenda of the Congress of the international skating Union (ISU) in Seville.

An urgent offer to raise the minimum age of participants in adult figure skating tournaments to 17 years, starting with the season-2020/21,
was made in may by representatives of the Netherlands.
To be included in the agenda of the Congress, it had to gain at least 4/5 of the votes of the delegates. 63 delegates voted for the inclusion, 39 against, 15 abstained.

The ISU Congress began work on Monday morning.
The issue of inclusion in the agenda of the Congress of proposals to raise the minimum age of participants in adult competitions in figure skating was considered at the suggestion of the representative of Israel one of the first.
Earlier, the President of the figure skating Federation of Russia Alexander Gorshkov expressed a negative opinion on the proposal of the delegation of the Netherlands.

Currently, the minimum age of participants in figure skating is 15 years.
It was at this age that the Russian Alina Zagitova won the singles competition at the 2018 Olympic games in Pyeongchang.


> シニアのフィギュアスケート参加者の最低年齢を引き上げる提案は、スペイン・セビリアの国際スケート連盟(ISU)議会の議題に含めるために必要な票数を獲得しなかった。
シニアのフィギュアスケートのトーナメントの参加者の最低年齢を17歳に上げる緊急の提案は、2020年/ 21年のシーズンから始まり、オランダの代表によって5月に行われた。
議会の議題に含めるためには、代表団の投票の少なくとも、4/5 を獲得しなければならなかった包括的に63人が投票し、39人が反対15人が棄権した。 (*1)

ISU議会は、月曜日の朝に作業を開始しました。
フィギュアスケートでシニアの競技の参加者の最低年齢を上げるための提案の会議の議題に含める問題は、イスラエルの代表者が最初の提案の1つと考えられた。(*2)
ロシアフィギュアスケート連盟のアレクサンドル・ゴルシコフ(Alexander Gorshkov)会長は、以前、オランダ代表団の提案について否定的な意見を表明していた。

現在、フィギュアスケートの参加者の最低年齢は15歳です。この年齢で、ロシアのアリーナ・ザギトワが2018年平昌オリンピックの個人戦で勝利した。(自動翻訳ママ)

(*1) 議題にするのに4/5の賛成、さらに採用されるのに2/3の賛成、ということのようです。
(*2) 自動翻訳で不正確でしたが、イスラエルは、最初に除外を勧告したということだったようです。


 やはり、事前の内部での議論、多数派工作、合意形成の時間がなかったことで、否決されたようです。
最も影響を受けるロシアは最初から反対していましたし、カナダもStephen Gogolev (13) が北京五輪に出場できなくなるので、フィギュアスケートの3つの有力国のうち、2カ国が反対に回った状況でした。
おそらく、米国は女子シングルにおけるロシアの支配的な影響力を削ぐために、急遽、オランダを使って提案したのでしょうが、失敗に終わりましたね。
[賛成 24:反対 39、棄権 15] → [賛成 9 反対 39 棄権 15]



今回の採決で、「2022年北京五輪」に [15歳9ヶ月] で出場可能となった、Kamila Valieva (12歳1ヶ月)  Sambo-70 エテリ組

(敬称略、随時 追記/修正)