粗茶淡飯

中国・台湾・日本のお茶に関する色々。執筆者・徳田志保。

そろそろ…

2018-03-11 00:10:21 | 現地の人・事(中国茶・台湾茶)
今年も1番茶の季節がすぐそこまで来ています。
中国では既に始まっているところもありますが、
江浙一帯の緑茶の名産地は
気温も順調に推移しているようで、
今月中旬辺りから極早生の茶摘みが始まるようです。

例年通りまたコストの話になりますが
現在中国大陸のお茶摘みさんの賃金は2通りです。
1つは日給制、そしてもう1つは
摘んだ重量で換算する出し方です。
数年前からは後者が増えています。(1斤500g)

私の友人のところを見てみると、
前者を選択しているところは賃金が
この10年で3倍以上上がってます。
聞いた範囲では今年は沿海部の名産地は
日給130元前後が多いようです。

後者を選択した友人のところは、
相場(1斤あたりの価格)を3日ごとに
調整するのだそうです。
清明節前の、特に収穫し始めの頃は
市場価格は高く付加価値が高いものの、
収穫量もまだ少ない時期でもあり、
茶芽が最も摘みにくい時期になります。
この時が最高値で、1斤120元、
収穫量量が増え、市場の価格が下がる頃には
1斤15元まで下がるとか。

とはいえ、ご存知の通り中国緑茶は下の画像のように
細かな芽を摘むので、1斤摘むのもなかなか大変です。



多くの経営者が、今後どこまで手摘みを続けられるか
不安を抱いているのも事実です。
今の中国の若者は茶摘みの仕事をしたがらず、
お茶摘みさんも急速に高齢化しています。

経営者の中には沿海部は10年以内に
かなり多くの茶園が機械摘みに
切り替えざるを得ないのではないか
…という人も出て来ています。

来年、再来年、その先…どうなって行くのでしょうね。

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