自分の事に必死な選手は戦いの場では活躍はできない、されど、己れを見失い消してしまう選手はもっと活躍できない。
自分のことに必死
自分の見られ方に必死
自分の出来不出来に必死
自分が自分と戦ってしまっている選手には、チームの勝ち負けに貢献する選手にはなれないかもしれない。
試合とはチームの勝利に必死になるだけでいい。そして、試合とは相手と闘うものであり、自分と闘うものではない。
今日の試合
流れが悪くなった瞬間に一つの事を実行しました。あと一つ勝てば、この大会としては1番最後の全国大会へ駒を進めれた試合。
流れが悪くなった瞬間、コーチは選手を助ける事をしない事を選びました。
戦術と判断の指示
メンタル面のサポート
全体の空気の改善
これらと引き換えに、自力で子ども達がどこまで戦えて、どこまで流れを引き戻し、立ち直り、闘い抜けるかを知る必要があったからです。
欲しい勝ちを手にする為には、彼からが彼らのマイナス面をしり、自分のレベルをしり、真正面から自分達をみる必要がありました。
今の自分はチームを勝利に導けるレベルなのか?
今の自分はチームの勝利に貢献できるレベルなのか?
今の自分は仲間を助けれるレベルなのか?
今の自分は相手に打ち勝つレベルなのか?
数年後、本当に心から欲しい勝利を手にする為には指示により動かされる事なく、どこまで戦えるのかを知る必要が一人一人にありました。
結果は敗退
誰の力を持ってしても流れを引き戻す事も、勝ちきる事もできなかった。
この選手達は凄く良い子達です。
言われたこと、指示されたことを守り続けることは必ずします。コートの外では他者に目を配り、他者を気にして、気を遣い行動できる素晴らしい選手たち。
ただ、見方を変えると指示がないと動けない選手であり、判断の善悪まで言わないと間違えてても遂行してしまうという事でもある。
試合とは、チーム共通の戦術イメージを持ちながら己を見失うことなく、それぞれの局面にて、『自分の判断』で選択したプレーで相手と向き合い、チームの勝利を掴む為に必死になる事…
言われたことを言われた通りに行い、それが成功したか失敗したかを自分に問いかけ、自分と向き合う場所ではない。
『むけるべき感情は己れではなく相手』なのです。
昨年の中学部の全国へ進む過程で学んだ事がありました!
それは、彼は質の高い技術と戦術と作戦バリエーションを備えながら、局面、局面では、一人一人が共通イメージと指示を合わせながらも自己判断にて戦い、対応し合って連動し結果にかえた事です。
それを可能にする為に大切な事が三つあります。
・一個人の技術レベルの高さ
・チームとして勝ちたいと願う気持ち
そして最後は…
・己れを消さず見失わない事
指示を聞いているだけの真面目さだけでは決して勝ち上がる事はできなかった。
あの戦いで、彼らは沢山の指示や戦術を無視しました!己れの判断で最善を尽くす。
あくまで共通イメージは共通イメージ、従うだけではなく、裏切る事も相手と駆け引きし勝つには必要である事を教えてくれました。
あの中学生たちに試合中には戦術指示や戦術判断押し付けないで勝ち上がりました。
今の6年生には何があり、何が足りないか…その答えは自分で考えてください。自分と向きい、自分で変化を欲しがり、自力で変える!
誰かに頼り、誰かの指示を待ち、誰かの言いなりにしか動かないでは、本当の実力はつかないという事です。
その為には、支えずして悟らせる必要があると思いました。
数年後に彼らと本当に欲しい勝利をみんなで手にしたいから…
今を勝たせる為に策を練り
今を勝たせる為に言いなりにして
今を勝たせる為に忠実に実行させる
これはさほど難しくはありません。
しかし、沢山の質の高い技術と判断の引出しを与えた上で、己れを見失う事なく、チームの為に自己判断を遂行できる選手にする事はとても難しく険しい上に時間がかかります。
今日、彼らを助ける指示も声かけもしなかった事…
技術は備わっているのか?
心は備わっているのか?
自分は持っているのか?
全ては数年後の戦いの為に今気づかせ変える必要があると判断しました。
誰かが助けてくれる戦いをするのではなく、誰かを助けれる戦いを皆んながする為に
今日の負けは価値ある負けと信じています。
その為に今日を使ったからには…
必ず数年後勝ちます。必ず勝ちます。その決意の一敗としたいと思います。
選手達に伝わると良いなと思います…
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