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その15 脱殻-子供服回収! オニヤンマ・コシボソヤンマ・ヒグラシ…。

2013-07-20 | フィールドノート(多摩丘陵)
昨日は、僕が「多摩丘陵最奥地」と呼んでいる所に出かけた。
狙いは、オニヤンマ、ミルンヤンマ、コシボソヤンマなど大型トンボ類だったのだが…。
相棒のY君と共に、みじめな思いの1日となった。基本的に釣りはやらないが、気合十分で出かけて、坊主だった時の釣り人は、きっとこんな心境なのだろうと思った。

大型トンボ類を見たのは、種の確認もでき無いスピードで目の前を通り過ぎた1頭と、とても手の届かぬ遠くで旋回するクロスジギンヤンマを双眼鏡で確認しただけだ。Y君とこの地へ来るのは3回目だが、これまで良い思いをしたことがない。――やっぱり相性というものがあるのだろうか…。
「次にここへ来る時は、もう誘わないよ」なんて、つまらない冗談を言いながら早めの昼食にした。

あまりの成果の無さに、早めに上がり多摩丘陵のいつものコースへ戻ることにした。前回見事なオオムラサキの求愛行動がみられたので、今回は、比較的近場の樹液を見て回り、オオムラサキの再来をと期待したのだ。
しかし…。これまた期待外れに終わった。樹液に顔を出していたのは、常連のカナブンと、角の小さなカブトムシ、コガタスズメバチ程度だった。
疲れのドッと出る1日だった。

早々に事態を察知した僕は、お土産代りに脱殻集めを始めていた。

この日採集した抜け殻 2013-07-19 多摩丘陵

オニヤンマの脱殻に風変わりなものがあった。採ってから気が付いたのだが、オニヤンマの背中に、小さな抜け殻がくっついていたのだ。

 
写真左 おんぶしたような脱殻 下:オニヤンマ 上:オオシオカラトンボ 2013-07-09 多摩丘陵
写真右 コシボソヤンマの脱殻 2013-07-09 多摩丘陵 

同じ種の脱殻の場合、良く、折り重なるように、いくつも付いていることがあるのだが、こんな風に、おんぶするようなのは初めて見た。川と池の間にある杭についていたので、川で生育するオニヤンマと池で育つオオシオカラが出合ってしまったのだろう。

その他の脱殻は、以下の通り。

  
左:オニヤンマ 中:ヒグラシ 右:ニイニイゼミ 2013-07-19 多摩丘陵

脱殻集めは、結構楽しい。採集本能を、そこそこ満足させ、しかも、資料としての価値も高い。抜けガラだけで、種類も、雄雌も、みなわかってしまう。さらに、自然へのインパクトもほとんど無い!
こんな時のために、僕のザックに中には、いつも、2,3個の密閉容器が入っている。
100円で、数個買えるくらいのものでかまわない。ほっとけば朽ち果てるだけの子供服を、回収してみるのはいかがだろう。親の写真と、脱ぎ捨てられた子供服から、神秘的な成人式の様子などを思い浮かべてみる…。あるいは、子供服をセクションケースに並べてみる。
こんなことで楽しめるのは、僕だけなのだろうか…? 




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