MARCH FOR LIFE
胎児の命を守るために
いのちのための行進
命のための行進 マーチフォーライフ in 東京 2024
世界各地で行われているマーチフォーライフ運動をご存知ですか? 日本国内だけで1年間に約16万人の胎児が中絶によっていのちを奪 われています。 すべてのいのち、特に罪のないお腹の中の赤ちゃんのいのちを守るために、私たちは今年も東京で行進します。
いのちは受精した時からすでに始まっています。赤ちゃんの誕生はその9ヶ月後に起こる幸せな出来事です。 私たちは人々の良心を目覚めさせて心を変えるために行進します。 (フランスマーチフォーライフ連盟会長)
2024年7月15日 月・祝
日比谷公園 中幸門 (日比谷駅A14出口から徒歩2分)
15:00集合 15:30 スタート
15:30に日比谷公園を出発し、弾正橋のところまで約1時間行進します。
主催:マーチフォーライフ委員会
後援: フランスマーチフォーライフ連盟
フランス・マーチフォーライフ連盟会長:ニコラ・タルディ・ジュベール氏からのメッセージ
Nicolas Tardy-Joubert, le président de la marche pour la vie en France
MPLV(パリ・いのちの行進)フランス/日本
1. なぜ、あなたはいのちのための行進をするのですか。
フランスで中絶が非犯罪化されてからもうすぐで50年経ちますが、2024年に合憲化されました。1975年以来、1,000万件以上の中絶が行われています。また、このような不当に壊された子どもたちの人生のみならず、女性に対する暴力についても考えなければなりません。この行為は、被害にあった女性たちの多くにひどい後遺症を与えています。
私たちが訴えていることは、その状況に適応した家族手当によっていのちを迎えることを促進するような政治的防止措置を実施させることであり、これによって国家の団結を示すことです。
ところで、もしも生命がその存在の初めから脅かされるなら、安楽死や自殺幇助が合法化される可能性によって終わりにも同じように脅かされると言えます。殺人を禁止することは文明の基礎であり、25世紀にわたるヒポクラテス医学の基礎であるにもかかわらずです。
私たちはこのような悲惨な政策に反対することを表明するため、そして人々の良心を目覚めさせて心を変えるために行進します。私たちは、いのちを迎える助けになる行動を提案しているのです。
2. 日本の人々に、中絶法に関する歴史、そしてフランスで現在問題になっている家族への攻撃について手短に説明していただけますか。
1975年から適用され、当初法律で規定されていた制限はすべて撤廃されました。(中絶を認める)期限は10週間から14週間に延長され、中絶費用の全額払い戻しが提供されるようになりました(通常の出産の場合にそのような制度はないのですが)。また(同意手続きをした後の)熟考の期間がなくなるなど様々な変更があったのです。このように、(時代が進むにつれて)唯一「進歩」したこととは、中絶をより容易に選択しやすくなったことだと言えるのです。しかし、中絶とは惨事であって、誰の身にも起きてはならないことなのです。私たちは、フランスが1994年のカイロでの協定(国際人口開発会議[ICPD])のような国際協定を尊重して、その名にふさわしい防止政策を講じることを望んでいます。中絶を認めないことで、フランスにおける中絶の数を減らすことが私たちの目的です。これによって、人口が深刻に減ってゆくことが回避できるでしょう。現状は、母親に宿った生命の4人に1人が消されており、また世代更新基準が女性1人につき2.1人の子どもが必要なのに対して女性1人あたり子どもが1.68人しかいません。ところで、フランスにおける子どもを持ちたいという願望でいうと、女性1人当たり子ども2.4人という数字が見受けられます。これは、家族政策や社会政策が変わることで、我が国の人口動態を大幅に改善し、中絶という悲劇を減らすことができるということを意味しているのです。
3. 家族への攻撃、いのちへの攻撃は世界的なものですか。
国連は、マルサス主義的な目的意識から出生率を制限する政策を実施したいと考えています。これに対して、西洋では反対の声が多数派ではないにしても、多くの国がこのような悲惨な政策に反対しています。2020年にジュネーブ合意宣言に署名した35カ国もの国がしているように、生まれようとしている子どものいのちの権利を守ること、そして中絶が家族計画の手段のように促進されることが絶対にないよう抵抗するのが重要です。
4. 日本の人々にいのちのために集結する意義を確信していただけるよう、何かメッセージいただけますか。なぜ、いのちのために行進を行うのでしょうか。
中絶の数を減らすことは、出生数の増加につながる素晴らしいテコの効果をもたらします。私たちの国では女性1人あたりの子どもの数が減少していますが、人口動態、経済、公衆衛生における有益な効果を得るには、この(減少傾向の)軌道を修正することが不可欠です。子どもを持つことは、将来への信頼の表れでもあります。私たちの友である日本人の皆さんも、私たちフランス人と同じように、代々続いてきた祖国の文化に愛着を持っておられるはずです。子を産むということでは、その文化を継承することにも繋がるのです。
5. なぜ多くのカトリック信者が世界中でいのちのための行進を行なっているのでしょうか。
私たちキリスト教徒、カトリック信者にとって、いのちは受精したときからすでに始まっています。アクシデントさえなければ、赤ちゃんの誕生はその9か月後に起こる幸せな出来事です。どの子どもも天主からの贈り物であり、私たちはその子を喜びを持って迎え入れなければなりません。すべての家族は当然、団結した国家の中で支えられるべきです。同じくいのちも自然死に至るまで守られなければなりません。「汝殺すなかれ」という掟は、いのちが身体を得た瞬間から非常に現実的に守られるのです。