翻 身 Fanshen

いつの日か『翻身』を遂げる事を夢見て
歩き続ける想いの旅。

共通言語の力

2008年06月06日 | 日記
先日、友人から1冊の本を借りた。

(またその条件も面白い。2週間後に図書館で借りたその本を
返す必要がある。まだ十分に時間がるから、大丈夫だろう、との
ことでその友人は私に本をあたえた。
でも通常、活字に弱い私からしたら、2週間という期間は
決して長いものではない。
しかも、すでに2冊ほど併読している現状。
それが3冊になるプレッシャーは意外とデカイ)

そのエッセイにあった"義務スープ"という言葉が私にヒットした。

野菜が苦手で肉大好きな著者は、自分の体を心配して
野菜テンコ盛のスープを必ずとるようにしているらしい。
その名も"義務スープ"。

さらにその著者はお酒が大好き。
2日酔いの特効薬にぬかりがないものの
結局よいものに出会ったことがないらしいが
ついにその最たるものとご対面したとのこと。

その名も"アミノバイタル乾杯いきいき"。

飲んだ後にこれを飲めば、翌日のスッキリすることこの上ないらしい。
(どれだけ何かを飲んだら気が済むのだろうと思わざるをえないが)


そこで思うのがネーミングの力だ。

"アミノバイタル乾杯いきき"も
"義務スープ"もその名づけ親の視点と感性、
そのものの目的と役割にとても興味がわく。

共通言語、とまではいかずとも
合言葉的な何かに人の求心力は高まるのだろう。

そしてまた、そんな言葉に出会える文章と
出会ったことが嬉しい。

結局、共通言語を求めているんだな、と思った。

気がつくと、言葉を伝えようとしなくとも
感じてくれる人と近く過ごしているような気がする。

そんな錯覚を覚えさせてくれる言葉を用いた
事象に人間は弱い。

そんなことを思いつつも、言葉ではない何かとか
でもやっぱり言葉だよな・・・とか
言葉とそうでない何かとの狭間で、自分を楽しませてくれるのが
"YASUJI東京"だ。
これも大切な人から頂いた、一冊。
杉浦日向子さんの著書。(というか漫画かな)

きっと無人島に行くとき、持っていきたい1冊にランクインする
一冊だと思う。
年内に安治(YASUJI)の絵を観に、東京へ行きたいと思う。

誰かが誰かに何かを伝えよう(伝えたい)と
した結果、共通の言語が生まれて
それに気持ちが活性化されるという構図に
素直な喜びを感じずにはいられない、今日この頃です。