ファミリー メンタル クリニック

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NHK スペシャル 33カ国共同制作 民主主義

2008年03月03日 | Media TV/Cinema/Book
新聞のテレビ欄をチェックしてたわけでもないが,いつもはスマスマでも見ている時間,NHKを見た。
33カ国共同制作 民主主義 Taxi to the Dark アメリカ民主主義「闇」へ そんなタイトルだった。
アフガンで無実のタクシー運転手が拘留さて死亡した。最初は自然死とされたが明らかな拷問だった。
グアンタナモ基地がキューバにあることもよく知らなかった。アメリカの法律もキューバの法も適応されたない治外法権なのでどんどん輸送されてきたようだ。

拷問は詳細に番組では伝えられる。インタビューに答える憲兵たち・・・最後には戦争犯罪で服役したものだと分かる。
一方ブッシュは人権を定めたジュネーブ条約でさえ戦時下には大統領は何でも出来る法律を可決させ,現場の兵士は服役しブッシュは無罪だ。
番組では Changing the rule とタイトルが流れていた。

また,911のあとアメリカ国民の3割は国の平和を守るためには拷問容認派だった。
テロリストを捕まえ,情報を得るためには当然だとブッシュは演説している。

番組ではチェイニー パウエル ラムズフェルド ライス それぞれ長官が登場する。
軍の顧問弁護士も出てくる。
法律の解釈を拡大することが確かに大統領補佐官の仕事なのだろう。

しかし,まだアメリカの最高裁は腐ってはなかった。
拘留者の拷問は許されないことをきちんと示した。
日本ならどうだろうか?三権分立なんて中学の試験問題では正解という程度でしかない。
高校生になるときっとそんな問題さえ出題されないだろう。

それでもブッシュは最高裁の決定を皮肉って演説をするシーンがあった。

拷問で得られた情報の信憑性の問題。
こんな拷問が続くと誰でもテロリストになるだろうと,学者の解説も入っていた。
また,本当に必要な情報が得られる前に死亡し何の意味のないだろうとも。

番組に口出しするような大臣がいないのか,共同制作番組だからか 今回のNHK番組はずしりと重たかった。
まだ,NHK受診料を支払っても良いか・・・という気になった。
民放になるときっとそんな番組は放送されないだろう。スポンサーもつかないだろうし,デンツーが認めない。

番組を見ながらblogのあの人たちはみんな見てるかな・・・とか思ってました。
再放送があると思います。
是非皆さん見て下さいね。



NHK HP番組案内のコピーです。
第80回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞受賞作品テレビ版「米国“闇”へ」
チャンネル :総合/デジタル総合
放送日 :2008年 3月 3日(月)
放送時間 :午後10:00~午後11:00(60分)
ジャンル :ドキュメンタリー/教養>社会・時事

▽BS特集 33か国共同制作 民主主義~世界10人の監督が描く10の疑問「米国“闇”へ」▽アレックス・ギブニー監督インタビュー

民主主義は本当に人類共通の価値観となり得るのか、世界33か国の共同制作の米国編。民主主義の旗印の下、テロと闘う米国が容疑者を「拷問」した矛盾。アメリカ人のギブニー監督は、アフガニスタンで無実のタクシー運転手が拷問の末に死亡した事件を軸に、被害者、米軍の調査官、政策立案者へのインタビューを重ね、米国が抱え込んだジレンマを描いた。「民主主義の内部で、民主主義が脅かされる危険性」という疑問を提示する。

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