ファミリー メンタル クリニック

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要するにひとりごと・・・

子どもの心の診療ネットワーク事業 @琉球病院

2016年01月04日 | 児童精神医学
子どもの心の診療ネットワーク事業

(1)事業目的 様々な子どもの心の問題、児童虐待や発達障害に対応するため、都道府県における拠点病院を中核とし、地域の医療機関並びに児童相談所、保健所、市町村保健センタ ー、要保護児童対策地域協議会、発達障害者支援センター、児童福祉施設及び教育機関 等(以下「保健福祉教育関係機関等」という。)と連携した支援体制の構築を図る。

(2)実施主体
本事業の実施主体は、都道府県とする。

(3)事業内容
都道府県は、次に掲げる事業を実施するものとする。
1 子どもの心の診療支援(連携)事業
 ア 地域の医療機関から相談を受けた様々な子どもの心の問題、児童虐待や発達障害の症例に対する診療支援
 イ 地域の保健福祉関係機関等から相談を受けた様々な子どもの心の問題、児童虐待や発達障害の症例に対する医学的支援
ウ 問題行動事例の発生時における医師等の派遣
エ 地域の保健福祉関係機関等との連携会議の開催
2 子どもの心の診療関係者研修・育成事業
 ア 医師及び関係専門職に対する実地研修等の実施
 イ 地域の医療機関及び保健福祉関係機関等の職員等に対する講習会等の開催
 ウ 子どもの心の診療に専門的に携わる医師及び関係専門職の育成
3 普及啓発・情報提供事業 子どもの心の診療に関する情報を幅広く収集し、地域の医療機関、保健福祉関
係機関等及び地域住民に対して、ホームページ等により適切な情報を提供すると ともに、子どもの心の問題について普及啓発を図る。

(4)その他 本事業の実施にあたっては、中央拠点病院と連携を図り、適切な運営に努めること。


という事業のことらしい。
今日、仕事始めで届いた郵便物を確認すると琉球病院からリーフレットが入っていた。

ふぁみめ は困っている事がある。
明らかに治療と言うよりも,相談レベルで対応が適切と思われる新患予約電話が入る。
実際に電話から,診察に至るケースは、ふぁみめでは半分から3分の2程度だ。
しかし、適切な相談機関が無い、少ない。

今回の琉球病院で行う事業は,相談も可能と読むことが出来る。
こんなことを言うので,誤解されるかも知れないが,多いときは電話対応に1日で4時間とられることもある。(これは決して誇張ではない)
ネットワーク事業では、そんあ風に多くの時間が取られても、ある意味補助金という税金が投入されているので、問題ないだろう.
零細企業のふぁみめでは、職員の時間をとられるのが最も困るのである。
相談の電話を受けても、零細企業の収入にはならないのだ。
他の精神科医療機関は、看板に 心の健康相談 とか文言をみかける。
当院は一切相談には応じない。
そんな時間はとれない。(と言う割には、結構電話に時間をとられるので困るのだ)

(1)については日頃なんちゃって児童精神科臨床を行う ふぁみめ で常に問題となっていることだ。
医師ひとりの零細企業では手に負えないケースが多い。

(2)については、当然だが,赤字部門となるため手を引く精神科医療機関が多いので、都道府県レベルで考えるべきことばかりだ。
(3)に関しては、各論核心部分だ。2 ,3 にあるように 子どもの心の診療にかかわる医師の育成,子どもの心の問題について普及啓発を図る 
と、大切なことが計画されている。
(4)が、今回、琉球病院が拠点病院に指定されたという事なんだろう。

俺は,児童精神科医を育成するような甲斐性はない。
が、このままではいけないと思っていた。
精神科医が児童の診療が出来るようになれば・・・・と常々考えている。
考えるだけだが.

宝くじで3億円当たったら,クリニック閉店して,スペインに移住しようと考えている俺が言うのもアレだけど・・・





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